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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第八章 ミクロな世界の侵略

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423/550

301 結局物理が一番。

怒涛の17/30連投


「ひょっとしてだいぶ不味い?」


「マズいね。」


ロープが解かれ、自由の身になったCode.10と、射殺すような剣呑な目つきでそれを見る妃奈と、極めてラフな私で三角形状に座る。


{発動を妨害しました。}

{発動を妨害しました。}

{発動を妨害しました。}

{発動を妨害しました。}

{発動を妨害しました。}

{発動を妨害しました。}


さっきからずっとCode.10が時空魔法で逃げようとしてるけど、それを半自動でレジストする鑑定の通知が鳴り止まない。


フッフッフ…魔王の前からは逃げられないのだよ。


まぁやってんの私なんだけど。


んで、まぁその野放しになってる神強さの基準なんだけど…。


「要するにはこんな感じでCode.10の魔法に抵抗できる奴が残ってるって事なんだわ。」


{エラー。システム外の魔術です。}


「…クソ。」


Code.10の周りを不可視のドームで包む。


この結界は特定の魔術を一定期間防ぐモノ。


これなら攻撃判定にはならないっしょ。


「なるほどねぇ。」


剣呑な目つきが薄れ、ジト目になった妃奈がCode.10から視線を外す。


「そこまでのエネルギーを持った奴が野放しに好き勝手動き回るとシステムへの負荷がエグいって事か…。」


「結論はそう。」


別に、魔術に裂けるリソースの多さと単純な強さはイコールで結ばれてる訳じゃない。


結局のところ、最も高コスパで相手のエネルギーを減らせる且つ自分側のエネルギー消費が少ないのは物理攻撃な訳だし、実際魔術的な部分では石田に遠く及ばないだろう妃奈もタイマンをしたら0:100で妃奈が勝つ。


只、問題は魔術の使用によるシステム的な負荷が尋常じゃないって事だ。


魔術には単純にエネルギーを注ぎ込んでそれを破壊力に変える物理攻撃とは違って、それぞれ特殊効果が伴ってる。


例を挙げるなら、闇系統はエネルギー吸収、氷系統は術式構築阻害、土系統はちょっとまた変わり種だけど物理的創造とか、こういうバフデバフ系統の特殊効果が入る事で一応格上にもある程度は対抗できる様に仕様が作られてる。


言っちゃえば私のバクテリア時代の毒とか洗脳とかみたいな感じだね。


正面戦闘じゃキツイけど、色々入り混ぜれば遥か格上の相手にもワンチャン通せる。


だけど、だけどこの術式効果死ぬ程システムを圧迫すんのよ…!


シミュレーションシステムを使うスキルにもこの効果は適用されてる。


シミュレーションシステムに依存しない魔術ならその処理は世界システムのほうがやってくれるから問題はないんだけど、さっきのCode.10の話を聞く感じ堕とされた神格はステータスを与えられたらしい。


シミュレーションシステムを介す、世界運用のためのツールたるスキルに干渉できる権限が。


…別にステータスを与えるっていう作戦がダメだった訳じゃない。


当時の状況を鑑みれば、神格の長期封印には肉体による制限が必須だったし、そもそも普通にシミュレーションが進行してたら1000年ぽっちでこんな力を取り戻すこともなかったし、って言うかそもそも私が生き残ってたら神格は普通にそれぞれの持ち場で今もお仕事してただろうし。


…つまり何が言いたいかって言うと。


「何もかんも石田が悪い。」


「…これに関しては同意する。」


「石田死ねー!!」


ア:短くないですか?


山:アカツキさん傷心中だからいつもよりチェック量を少なくしているという僕の優しさなんだよ。


ア:何なら龍樹君を殺した山鳥さんへの恨みでいつもよりチェック厳しめにしてますけどね。


山:やめて下さい。


ア:…で、実際のところはどうなんですか。


山:寝坊しました。


ア:一字一句確認させていただきます。


山:やめて下さい。

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