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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第七章 ミクロな世界の交錯

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296 人格破綻者育成法

怒涛の7/30連投


「若返りの対象年齢ってもう少し高くない?」


しゃがみ込んだ妃奈がキョトンとした表情で固まるレミウルゴスの頬を突っつく。


それに対して嫌そうな顔をしたレミウルゴスは顔を背け、カートマン君の元に全力でハイハイをして行った。


「野郎…美少女の頬ツンの価値も分からぬ愚か者が…。」


カートマン君に抱き上げられ満足げにしているレミウルゴスを見て悔しげに爪を噛む妃奈。


「潜在的恐怖という奴では?」


「前世のレミウルゴスボコボコにしたの妃奈だしな。」


「殺したのは女神様じゃん!」


「神モードの私が幼年の人間を殺すのに認知の隙を与えるとでも?」


「クソが。」


そんな私たちのいがみ合いも意に介さず心地よさそうに目を瞑るレミウルゴス。


うーん。


しかし、まさかこうなるとは…。


「…これどういう原理なん?」


同じく横目でレミウルゴスの様子を見ていた妃奈が、親指で指し示しながら聞いてきた。


「多分直接的な原因は肉体情報の欠損とSPの不足かなぁ…。」


私の受肉と基礎的な方法は大体一緒なんだけど、今回使った魂というかSPは半分以上を白狼のもので代用してる。

同じく肉体情報も欠損部分は本体の経験値から算出してるから、システム的には今回やった事は、蘇りというより転生の方が比重が大きい。


肌とか髪の毛とか白狼由来の所も発現してるしね。


うん…つか、人間の肉体情報に白狼の分のSPが混じったってことは純人間っていうよりか亜人に近しい存在になるのかな?


受肉前の私の肉体は龍人だったけど、まさかの獣人がこんなところで作られるとは。


ケモミミ無いけど。


…生やしてやろうか。


「…んなんかよからぬ事企んでそうだけど、それ却下ね。」


「…この私のマインドを読み取るとは、さすが魔王だぜ。」


「フッ。1000年根室妃奈やってる私にその思考が読み取れないとでも?」


そういやこの自我って妃奈のコピーなんだった。


流石に1000年の重みはちげぇぜ。


「…んで、真面目な話、コイツ誰が育てんの?」


妃奈の1000年の重みを感じていると、急に真顔になった妃奈がレミウルゴスを指差して言った。


…その問題があったか。


「普通に考えてさ、私らがこの子の人格形成あたりの期間に関わっていい事あると思う?」


「…絶対人格破綻者になるなぁ…。」


虚無主義で破滅主義なサイコニートとかになりそう…。


「そうでなくともこの子をアドヴァンダルに入れるとすると人間界での戸籍というか立場が必要かつ、私らの手が加わってる時点で石田に弾かれそうじゃ無い?」


「確かになぁ…ちな、お前はどんな具合?」


「育成自体は可能です。ですが戸籍の取得が困難かと。一度孤児院に預けたのちに私が養子として迎え入れる形ならば恐らく1番良い形で任務を遂行できるかと思います。」


「オッケー。じゃ、それでいこうか。」


「わかりました。」


うむうむ。


カートマン君は優秀でありがたいね。


それじゃま、とりあえずレミウルゴスの使い方はそれでいこう。


…あとはまぁ一つ…。


Code.9起動。


ほい。


レミウルゴスの頭を掴んだ。


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