288 一触即発(手遅)
怒涛の10/10連投
{「獄地魔法」の発動を確認しました。}
{「獄炎魔法」の発動を確認しました。}
{「引斥魔法」の発動を確認しました。}
ノータイム銃撃。
轟音が響く。
発射直後の衝撃波が室内を揺らしたものの、弾丸は石田の脳天に届く前に障壁に防がれ、盛大に火花が散った。
「チッ」
妃奈は軽く舌打ちをし、小振りのナイフを掴んで石田の元に跳躍しようとする。
マズイ。
咄嗟に妃奈の左手を掴んだ。
{「風魔法」の発動を確認しました。}
{「立体起動」の発動を確認しました。}
びちゃびちゃびちゃびちゃ。
空中で引き止められた妃奈だったが、私の方を一瞥すらせず、自らの腕を切断した後、空中でさらに跳躍し、一気に石田の元に迫る。
「クッ」
妃奈の腕を持ち血に塗れる私に目を見開いた石田が再度障壁を展開するが、妃奈の飛び後ろ回し蹴りで一瞬にして砕かれる。
完全に無防備になった司祭の首元を両足で蟹挟みにした妃奈が、そのまま石田を引き倒し、脳天にナイフを振り下ろす。
が、
これもまた甲高い衝突音と共に青い障壁に防がれた。
「随分クールタイム管理上手くなったねおっさん。中年の衰えた反射神経にしちゃよくやった方じゃない?」
妃奈は障壁の反作用すら一切介さずナイフに全体重をかけ、脳天にナイフを突き立てる。
そして獣のような笑顔と底冷えするような声で続けた。
「でも物理結界は後二枚。ナイフと脳天にそれぞれ置いたところで次のクールタイムは踏み倒せない。…死になよ。石田。」
ナイフは火花を散らしながら青い障壁にヒビを入れる。
火花が引き攣った石田の顔と更に笑みを深くした妃奈の顔を照らす。
青い障壁が砕けた。
「はいそこまでー。」
妃奈の胴体を背後から抱き締め、石田から引き剥がす。
「女神様離して!あいつ殺せない!」
騒ぐ妃奈。
うーん。
リアルでそのセリフを聞く日が来るとは思わなかったわ。
つーか妃奈、魔王ムーブ板に着きすぎでしょ。
凡そカタギとは思えない表情してたわ。
1000年という月日は人を変えてしまうのか…。
…いやそりゃそうか。
「て言うか妃奈、石田殺しちゃったらCode.7が妃奈に継承されちゃうでしょ。」
「…知らない。」
妃奈はジタバタ暴れながら口をへの字にして答える。
「SP増えてるからってそう何個も権能持ってたら死んじゃうんだからさ。」
「…知らない。」
「はぁ。」
ジタバタが収まった。
「…別に私が権能に耐えきれなくったってどうにしろ女神様に戻るでしょ。」
「そういうことじゃなくてねぇ。」
私の腕の中で不貞腐れたように妃奈が言う。
「妃奈個人の事もあるけど、他にも魔王と天使のが死ぬ事の問題もちょっとあるのさ。」
「…その通りだ。我々が殺し合い、大量のエネルギーを放出した後にさらに死ねば、あぶれた経験値とエネルギーが人類、そして他の権能を継承した者に分配されてしまう。そうなれば今度こそ人類の魂は耐えられないだろう。」
「は?死ねよ。全部テメェの所為じゃねぇか。」
襟を正しながら起き上がった石田の言葉に妃奈が歯を剥き出して吠える。
うん…。
いや、うん。
いやマジで言ってることは合ってるんだけど、ほんと、誰が言ってんだよ。
「…まぁ、そう言う事。っつーわけで今後の私達の在り方と過去の精算として今日来たわけ。…コレ強制参加のお話し合いね。そこの逃げようとしてる奴も。」
「ヒィッ」
妃奈入室早々に吹っ飛ばされてたやつ。
いきなり矛先が向けられ、情けない声を上げる。
さっきから死んだフリしながら空間魔法使おうとしてるけど、私のシステムの中で好き勝手システム外の魔術を行使できる訳がない。
…あと、なんか隠してるつもりかもだけど、お前明らかに神だろ。
…なんの用かも知らんけどとりま参加しなさい。
…
長方形の高級そうな机を挟んで左に魔王陣営、私と妃奈。右に教会陣営神と石田が向かい合って座る。
反応は三者三様。
だけど、互いが互いに向けてる悪感情は揃って強い。
どんよりとした殺意と憎悪の中、世界の今後を決定する会議が始まった。
山:つ、ついに完遂した…。
ア:おめでとうございます。まさか本当にクリアするとは。
山:正直僕も無理だと思ったね。
ア:22時近くなった時は覚悟しましたが、今回はよくやりました。
山:その覚悟怖。
ア:とはいえ、完遂です。お疲れ様でした。
山:いやぁ。それほどでも。
ア:まぁ、明日から土日なのでまた投稿してもらうんですが。
山:へ?
ア:流石に土日に投稿なしはラノベ書いてる人としてどうなんですか?
山:謀った?
ア:偶然です。
山:そういえばこの10連投稿も開始が唐突だった…
ア:偶然です。
山:アカツキさん、恐ろしい子…。
ア:偶然です。




