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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第七章 ミクロな世界の交錯

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286 最高次元厨二病

怒涛の8/10


「条件が一定に達しました。特典スキル「Code.4」を獲得しました。」


「条件が一定に達しました。称号(欠片保持者)を獲得しました。」


「エラーが発生しました。」


「orisコードにより、称号(欠片保持者)は剥奪されました。」


「魂分与が行われました。特典スキル「Code.3」の修復を開始します。」


「接続中…」


「接続中…」


「空き容量を確認しました。特典スキル「Code.3」を修復します。」


「修復中…。」


「修復が完了しました。」


「条件が一定に達しました。特典スキル「鑑定Lv.30」を返還します。」


「条件が一定に達しました。特典スキル「鑑定Lv.30」を獲得しました。」


「特典スキル「鑑定Lv.30」に特典スキル「Code.10」が同期しました。」


「ファイル「鑑定in私to根室妃奈諸々」を発見しました。」


「内部ファイルを解凍中…」


「展開します。」


「…」


「…。」


「ぁぁ…。」


「すぅ…。」


「……やっちまったぁ…。」



…。



はいというわけで。


ニュー・ゴッドぼでぃin私でございます。


うん。


五号様ですよー。


計画はうまくいったっぽいね。


権能はまだ帰って来てないけど、体というか見た目だけなら神っぽくなれたような気がする。


…うん。


あー。


…受肉直後の厨二語りは忘れてください。


しゃーないねん。


上位者パワーが溢れると悟りレベルが勝手に高くなっちゃうねん。


入れ物的には完全に最初期なピッチピチぼでぃ故、“私美しい!神!ゴッド!”みたいなテンションになっちゃうねん。


うーん。


だからと言ってこれはやり過ぎか。


目の前に崩れ落ち?


いや、崩れ落ちというかもう原型すらなく地面の染みになってるのが、多分元Code.4の保持者君。


名前はなんか忘れちゃったけど、一号が担当してた感じこの世界の真実もちゃんと理解できてたらしいし、良い感じに拠点作ってくれてたっぽいから、殺すのはちょっとやり過ぎた感がある。


それに、今のこの根室妃奈マインドを私がこの体に持って来れたのもCode.4君の中に一部残った私の魂の一部、分体が持ってたCode.3によるものだし。


そう。


この身に受肉する前、一旦死ぬって時に説明した内容だと、私、というか根室妃奈マインドの私の自我は転生する過程で無くなるって感じだったんだけど、実はあの時点でこの自我を残す方法は一つだけあった。


それが、Code.4君に吸収された私の魂の一部に残った自我をCode.吸収時の読み込みと一緒にやっちまおうと言うもの。


元より権能の内容的に考えてもCode.3とCode.4の相性はいい。


私と言う一個人は鑑定に保存されてるし、分体が死んだ時点で若干削れた眷属枠の分の魂の欠片を吸収すれば、上書き保存みたいな感じで、女神マインドから根室妃奈マインドに戻れると踏んでたわけだ。


正直賭け要素は大分多かったけどね。


分体が私との接続が切れた時点でCode.4君に完全にCode.4の空き容量として使われてたら内容なんて絶対消去されてる筈だし。


まぁ、賭けには勝ったし良しとしよう。


まぁ、上書き保存的なやり方だったから、死ぬ前の私と完全に主観的自己同一性があるかと言われたら若干微妙としか言えないけど、魂の構成素材が一緒で、かつ肉体も一応死ぬ前の私を再利用して、データも私のものを使ってるから、まぁ一致率100%って事で考えちゃってもいいんじゃ無いでしょーか。


コピーでは無いしね。


再生紙みたいなもんよ。再生紙みたいな。


なんならインクすらその吸い取った物でおんなじ内容書いてるから。


大丈夫。

私は私であるが故に私なのだよ。


…とまぁここまでのごちゃごちゃはいいとして。


話を戻そう。


こいつね。

こいつ。

Code.4君。


なんかもうトマトスープみたいなのを床にぶちまけたみたいになっちゃったCode.4君。


転移した直後に魔王っぽいのも殺した気がするけど、あれ多分偽物だからあっちは心配ないとして、こっちは多分本物だからなんかその信仰的に神としてあかん気がする。


いや別に神に人間がなんやかんや祈ったところで魂のエネルギー的にカスにもならんから信仰なんざあってないような物なんだけど。


その、矜持的にイコールであらなくちゃいけない気がするのです。


つーわけで。


スタンダップ!Code.4君!


ゴッドパワー発動!


システム接続!


獄洸魔法起動!


「超希少スキル「獄洸魔法」を発動しました。」


私の口からシステムメッセージが流れる。


おおう。


あー。


Code.10が私に直接くっついてんのか。


あとで鑑定に権限戻しとこ。


なんかスピーカーみたいで嫌だし。


まぁ今はいいや。


魔法陣が展開される。


全部で百二十四万五千八百九十二層の極小範囲魔法陣。


それが天から垂らされる蜘蛛の糸のように連なる。


獄閻に焼かれる亡者を洸が吊り上げた。


ちゃんとカスタムすればもうちょっと効率的なんだけど、テンプレートを使うとどうしてもこうなるね。


「うぉ゛あ゛あ゛あ…あ゛ああ…!」


トマトスープが寄り集まって形を形成する。


削れた魂と経験値は獄誘で回収される。


数秒人型がもがいたと思ったら、そこには全裸のCode.4君が復活していた。


「あ、ぇえ…え?」


自身の手をまじまじと見て状況が余り見えていないCode.4君。


うん…。


なんか残滓を見る感じ魔王に死ぬほどボコられたっぽいし、さっきも私に潰されたし、なんか不憫だなこの子。


「どうも。」


とりま声をかけてみる。


Code.4は取っちゃったけど、代わりの魂はちゃんと補完してあるからちゃんと動く筈。


今後の計画を考えても手駒は欲しいしね。


「あ…女神s…ミ゜ッ」


と、私の方を振り向いた瞬間、Code.4君は鼻血を出してまたも倒れ込んだ。


あ。


そういや外見変えんの忘れてたわ。


Code.4君はビクビク痙攣しながら全身のありとあらゆる穴から諸々を吹き出している。


…獄洸って内容物も蘇らせるんだね。


…また復活したら会いに来りゃいいか。


発動!

ゴッドパワー!


とりま外見戻そうか。


キャラメイクは…まぁ適当に妃奈ぼでぃでいいかな。


色だけ変えて…と。


よし。


さらに追加!

ゴッドパワー!


{希少スキル「時空魔法」を発動します。}


目の前の空間が歪曲する。


うん。


ちゃんとスピーカーにならずに発動できたっぽいね。


では、いざゆかん。

とりま魔王城へ。





「結論。女神様は更年期ということで。以上終了QED。」


…なんかすげぇ久しぶりに会いに来たら早々に悪口吐かれとる。


時空魔法は空間を歪めてつなげるから肉体的な負荷はない。


極めて快適に妃奈のいる所についた私は、あって早々奴のクソデカボイス耳を焼かれた。


…すぅ。


天誅。


「ーっでぇええええ。」


{エラー。システム外の攻撃です。}


髪を燻らせた妃奈は突如現れた私を見て目を丸くしている。


「え?死ぬ?お前。」


妃奈は観念したように両手を上げた。

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