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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第七章 ミクロな世界の交錯

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274 私らはアホ

怒涛の5/?連投

feat.二号


天使が立っている。

天使いずすたんでぃんぐ。

ハァ?

ワッタファッキン。


私の視界前方大体地平線辺り。

豆粒みたいな大きさだけど、天使が立っている。


…見た目は細身の男。

あと黒いローブをかぶっているってことしかこっからじゃわからない。


いや、こんなとこであんなボス戦前最終エリアボスみたいな奴とエンカウントする事ある?


ハーイ私二号!

なんとなく適当に草原を歩いていたら私達に敵対してるクソ強エネミーが出てきちゃった!


…どうなってんねん!


さっきも言ったけど、Code.持ちとか天使とかはこれまで戦ってきたモンスターとは一線を画する存在と言える。


正面から戦って勝てる相手じゃねーんだわ畜生。


い、いや待て、もしかしたらアレは天使っぽいコスプレをした特殊な変態という線も…


目を凝らす。

太陽が逆光で眩しい。

手を翳した。



ギュンッ



一瞬、何が起こったのかわからなかった。

突風と、迫る黒い影。

コントラストに舞い散る白い羽。


恐る恐る目線を下げる。


そこには、跪き額に青筋を浮かべた天使がいた。



あんぎゃあああああああああああああ!!!!!!


はい確定!

淡い期待消滅!

こいつ天使!


つーかこんな速度で飛んでくる時点で天使も変態も危険度的にはさほど変わりねぇ!


しかもなんかキレてるし!


ゴシキンジャー!!

オリジナル!!!!

助けてえええええええええええ!!!


{ほいこちらオリジナル。}


{何があったし。}


天使!天使おる!!


{ハァ!?}


{何故!?}


なんか野原歩いてたらエンカウントしたって!


{何通常エネミーみたいにエリアボスにエンカウントしてんだよ!}


そのツッコミはもうした!


{はい減点。}


{食事抜きね。1ヶ月。}


{重くねぇ?}


{火龍ぼでぃ故な。}


…んなこと言ってる場合じゃねぇのよ!


{そうだった。}


{天使?天使いんの?}


{今どうなってる?}


今はなんか足元に跪いてる!


{な、なんで??}


わ、わからん。

只、逃げ出せそうにないっす。

多分絶対逃げたら首狩られるっす。


{と、とりあえず攻撃されてないなら一旦友好的態度で接するべきなのでは?}


{一理ある。}


いやなんかこいつ額に青筋浮いてんだけど!

なんか怒ってるってコレ!


{問題ない!幸いにも私の圧倒的キャラメイクによって形成されたその顔はパーフェクト美少女フェイス!その力を十全に発揮するのだ!}


{笑顔見せとけ笑顔。}


うぐ…。

わ、わかった。

唸れ私の表情筋!!


にこりす。


{トドメに美少女ボイスにて挨拶だ!}


挨拶ぅ!?


あーえーと、えー。


「…どうも…。」


{インキャがよ。}


しょーが無いじゃん!

どうせ私はインキャだよ!


{結局全員にブーメランだったな今の。}


{グハァ}


{因みに、今天使はどんな感じです?}


て、天使?

今はえーと…。


天使の方に改めて視線を動かす。


天使の顔ははちゃめちゃに引き攣っていた。


ぜっったいなんかミスったー!!


普通人間の顔ってこんな引き攣らねーもん!


人が他人に見せるべき表情じゃないってコレ!


社会性はどうした人間!


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