過去編 第三章 前村瑠衣の場合
7月13日
今日は新体力テストがあった。
全身痛い。
なんでうちの学校はこんな苦行を1日にまとめようとするのか。
きっと何か間違ってる。
今日は全身痛いのでここまで。
7月14日
今日は普通の日だった。
体育もなくて、一日中ずっと座学。
昨日の筋肉痛が治ったのだけが良かったことかな。
ただ肉体的な疲労はないけどなんだかめちゃくちゃ疲れた感じ。
お兄ちゃんは一日中寝てたからそんなことはないんだろうな。
羨ましい…いややっぱ羨ましくない。
7月15日
今日は珍しく寝坊した。
朝お兄ちゃんが私の部屋のドアに突っ込んできた音で起きた。
なぜか顔が青かったのを覚えてる。
時間は遅刻ギリギリで、正直大慌てだった。
ワタワタしてる私を見て、お兄ちゃんは笑ってた。
朝の私への心配げな顔はなんだったのか。
お兄ちゃんは私が慌ててるのを見て喜んでいるようだった。
このドSめ。
きっと普段からしっかりしてる私とのギャップが面白かったんだろう。
おのれ。
決して許さぬ。
…朝を抜いたので昼までわりかし地獄だった。
明日の朝ごはんはちゃんとたべよう。
7月16日
今日も寝坊した。
起きた時、太陽ののぼり具合でそれを察した。
しかも時間は昨日よりピンチ。
頭の中をグルグル纏まんない考えが巡ってたのを覚えてる。
気づいたら、横にお兄ちゃんがいた。
起こしてくれなかったことを訴えたけど、どうやら私、全然起きなかったらしい。
正直お兄ちゃんの焦り様は昨日の比じゃなかった。
心配かけてごめん。
私の昔の病気もあってかお兄ちゃんはこう言う時やたらと優しい。
申し訳ないと言う思いもあるけど、それ以上にやっぱり優しいお兄ちゃんも良い。
せいぜい今日くらいは私に甘えさせると良い。
7月17日
遅刻…というか、今日は病院に行った。
朝、起きれなかった。
ずっと私寝てた。
起きたの昼だったし。
しかも家じゃなくて、病院の中。
私、また病気になっちゃったのかな。
怖い。
お兄ちゃんは一日中一緒にいてくれた。
学校は休んだらしい。
お兄ちゃん、単位大丈夫なのかな…
なんとなく言ったら問題ないって言ってくれた。
絶対大丈夫じゃないよね
そう言ったら顔真っ赤にしてた。
ちょっと笑った。
7月19日
昨日一日中寝てたみたい。
なんなの?
やめてよ。
いやだ。
いや。
いや。
い
や
7月25日
い
7月28日
ぃ
ぇ
7月31日
久しぶりに目が覚めた感じがする。
夜は真っ暗。
腕が引っかかると思ったら点滴が付いていた。
日付はスマホで知った。
一、二週間がなくなっちゃった。
…
………
……
…
………
泣き止んだ。
ごめん。
誰に向けて書いてるんだろ。
…
…………
…
………………
目は冴えてる。
意識もはっきりしてる。
ただ、体は石みたいに重い。
ペンを走らせるのがやっとって感じ。
今日は疲れたからこれでおしまい。
8月1日
お兄ちゃん、すごい喜んでた。
お父さんとお母さんは泣いてた。
よかった。
私、朝起きれた。
どうやら、今日から学校は夏休みらしい。
8月2日
お
かしい
おか
しい
何かが
目が
も
なんで 見え
? る
なんで も
わかる
紙
が
見え
な い
あ つ て
る?
書 け
てる?
頭が
痛 い。
痛い。
痛い
8月3日
…眠い。
8月6日
どうやら
お兄ちゃんはどこかおかしい
何がちがうのかは
びみょい
試しにやってみてって言ったら
部屋がういた
…眠い。
8月7日
いしだとか言う人がへやに来た。
たすけてくれる?
8月9日
体はうごくようになった。
頭はまだうごかないけど
これいじょうのちりょうは学校にいってかららしい
夏休みじゃないの?
8月10日
なんか、お兄ちゃんも付いてくるらしい
そういえばなんか超能力もってたね
8月11日
割と頭は動く
と思う
でも眠い
しばらくは豪華な部屋
お兄ちゃんは隣
一緒がよかった。
8月20日
明日から学校らしい
どうやら別の学校
仲良くやれるかな




