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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第一章 ミクロな世界のバクテリア
3/533

2 主人公がマゾなのはテンプレ

…んな訳ねぇか。

んー。いやでもそんなアホみたいな妄想は置いといても、これが夢だっていう可能性は割とあるなー。

んじゃ、取り敢えずベタに頬っぺたでもつねって…って腕引っかかってうまく動かせないや。

ん…てか、誰もが平等に与えられる至福の時間である睡眠の間に見る夢が拉致監禁って終わってんねー。

私ってこんなにマゾだったっけ?


…しっかし夢とはいえ、一晩中こんな殻みたいな所に閉じ込められてたら精神的に明日の学校で生き残ることができる気がしないので…。


最終段階!

いざ!脱出!


…とは言ったものの、どうやってこの空間から抜け出しましょうかねー。

流石に素の身体でこんな硬そうなものを力ずくで破るわけにも…『ミシッ』

ん?

今なんか鳴らなかった?

『ミシッ』って何かにヒビが入ったような音が周りの殻から聞こえなかった?

あれ?

意外に脆かったりする?

ちょっともう一回力込めてみる?

よいしょ。


…ミシミシミシッ


お?

…よいしょ。


…ミシミシミシミシミシミシッ…バキッ


さらに何度も力を加えると、幾つかの腕が殻を突き破り、外の空気に触れた。


あれ?

案外脆い。

てかそんなに厚くなかったな。

だがそれはまた好都合!


うおりゃ。


…バキャバキャバキャ…


さらに残った腕で殻を破り…。

パカッ。

おっしゃ。


真っ白な世界が私の目に広がった。


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