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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第六章 ミクロな世界の真実

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259 レベル制限


洞窟からボス部屋の場所までは、水龍のいた場所を迂回して大体この階層の反対側の場所にある。


魔物とかにエンカウントすることなく、普通に行けば大体1時間もせずに着く場所だ。


まぁ、もう水龍もいないし直通しちゃえばもうちょい早く着くと思ったんだけど…


{なんか暑くね?}

{いや最早熱いわ。}


それな。


水龍がいた場所に進むにつれ徐々に上昇していく気温。


汗が玉となって額から滑り落ちる。


常にひんやりとした雰囲気を持っていた洞窟の中が、今やサウナのような様相を呈していた。


何これ。

地球温暖化?


んまぁ、何となくの予想がつかないこともないけど。


頭の中に浮かんだ一つの仮説を裏付けるように、水龍の縄張りにつながる道の先が赤く光っていた。



…。



{うわぁ(ドン引き)}


道の先、水龍の寝床だった湖に繋がる一つの道の先は、かつての冷たい美しさから隔絶していた。


其処に顕現するは、火炎の地獄。


空気が歪むほどに熱された地面は溶け出し、ガスが泡となって溶岩から噴き出す。


赤はその空間全てにあり、地面、壁、天井に至るまでその全てを溶かしていた。


液状の岩が滝のように降り注ぎ、その場所は全ての生命を拒絶していた。


…うわぁ(ドン引き)


うーん。

まぁこうなった理由は最早考えるまでもないけど、これ間違いなく獄炎魔法のせいだよねー。


今まで闇と光を使ってきたけど、純粋な暴力としての獄閻の恐ろしさってのを肌で実感したぜ。


つーか、魔女っ子は私と戦う時あれと一緒に氷の方もぶっ放してたのか?


レベルがあれから上がったとはいえ、只の火竜に、スモールなドラゴンにする攻撃にしては過剰すぎじゃない?


まぁレベルが4つ離れてるって言う違いもあるけどさ。


それに耐えた私も私か。


うーん。

あの時魔女っ子の獄閻魔法シリーズのレベルが一つ違っただけで多分私死んでたな。


そこだけは神に感謝してやろう。


{で、オリジナル。ここを通過しようとしてるのか?}


…迂回しよっか。



…。



と、言うわけで、結局迂回して歩くこと1時間弱。


到着するはボス部屋への入り口。


ゆっくり浮かぶ青色の転移魔法陣(トラップ)


大きく深呼吸をする。


最初にここに到着してからかなりの時間が経った。


かなりの苦労を被った。


強さで言ったら私はあれから100倍近くになった。


それでも、まだ若干の不安はある。


水龍をタイマンで(なんとか)下せるようになったものの、次の階層のボスは水龍より強い可能性が高い。


まぁ、だけど私はこれ以上の準備はしない。


というか、できない。


理由は極めて単純。


この階層の魔物、全部狩り尽くしちゃったのよね。


いずれリポップはするだろうけど、その周期がわからない以上、SPの観点からも経験値効率的な観点からもここに残るのは得策じゃない。


つーわけで、行きましょうかね。


まぁ魔物in分体も全部連れて行くし、水龍よりちょっと強いくらいなら何とかなるでしょ。…何とかなるといいな。…なんとかならないかなぁ。


と、言うわけでレリゴー。

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