表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第一章 ミクロな世界のバクテリア

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/550

27 例のメラー◯ーマじゃなくてメ◯なやつ

怒涛の1/5連投

ウアアアアアアアア………ア!



ドブシュッ…ッッ




は?


そして、クマムシの声が収まった瞬間、突然現れた土の壁によって、私の分体が水音を撒き散らしながら10000体ほど圧死した。


なんだなんだなんだなんだ!?


{通常スキル「土魔法」の発動を感知しました。}


土魔法!

って何だっけ!?


{土魔法

通常スキル


・使用者周辺の土を操作する権限を与える。

・使用できる魔法はレベルによって変化する。

lv.l 1:操土}


{操土


・術者周辺の土を操作する権限を与える。

・術者周辺の土をわずかに操作する。}


土魔法―!


いやいやいやいやいや。

おかしいでしょ。

はあ!?


微生物の分際で鑑定結果に書いてある{僅かに}っていう単語完全無視の異世界マジック使ってきてんじゃねーよ!


あなたはどこぞのイキリ系チート主人公ですか!?



ブンッ!



はじめてみた理解不能な魔法に、頭がパンクしそうになっていた私は、クマムシが振り下ろしてきた刃を避け切ることができなかった。


真横を極大の刃が通り過ぎる感覚。

一瞬、死の恐怖が私を貫いた。


ほとんど脊髄反射のような感覚で横に体を捻り回避したものの、当然間に合うはずもなく、クマムシの確殺圏内に入った私の触手が七本ほど消し飛んだ。


しかし、戦闘態勢に入ってるおかげで痛みこそ全く感じないものの、触手を失ったという衝撃が私の目を覚まさせた。


…。


落ち着け~、私。

こんなところでパニクってミスなんかしちゃだめだ。


この間分体にぶった斬られた分を足すともうデフォルトから触手が九本足りていないけど落ち着くんだー私。


もうちょい危機感を持ったほうがいいかもしれんがやっぱ現実逃避の為にも落ち着くんだー私!


…ふぅー。


…それでも、先の攻勢で分体は一万体度が殉職したけどまだ私のところには3万体近くの分体が生き残ってる。


しかも、さっきの土魔法はスキルレベル1の魔法ってこともあってかそうバンバン連発できるようなものじゃないっぽい。


よし、ここで戦略変更!


今後は、奴がため始めたら撤退、攻撃し終わったら特攻っていう感じのヒット&アウェイ戦法でいこう。



20分くらいたっただろうか。


{クマムシの脳内に潜入成功}


と、分体から連絡がきた。


うーん。

始めて大体20分。

意外と時間がかかりましたな。


ま、6時間もかけて装甲に傷くらいしかつけられなかった私が言えることじゃないけど。


おーっし。

脳内に入れた奴はいったんそこで待機、で、残ってる奴は私のところに集合して。


…。


うし。

集まったね。


じゃ、半分は私の護衛。半分はクマムシへの攻撃&拘束頼みます。


適当に二班に分けたら...。イッツクマムシ特攻!


あ、でも土魔法だけはかんべんな。


…。


こちら脳内班。

こちら脳内班。

私はオリジナル。


なんやかんやあってクマムシの脳内に潜入することに成功した。


どうぞ。


{…。どうぞ?}


…はい。


体育館くらいの大きさのクマムシの脳を見るのはこれで二回目やね。


前回の時と違うのはその脳の真ん中に私たちそっくりなタコみたいな細菌が張り付いてるってことだけかな。


さて。

それじゃあ今から私による「狂戦士化した分体を救う方法講座」を始めましょうかね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ