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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第五章 ミクロな世界の覚醒

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272/552

239 Oh…KAMIKAZE

若干グロ注意とだけ。



{アザール・ユグドセルフィム Lv.26


HP: 9647/9857

MP: 11329/11330

SP: 6466/6754


平均攻撃力: 9644

平均瞬発力:3778

平均防御能力:10658

平均魔法攻撃能力:17447


称号:(魔宮(new))(魔導王(new))(魔導空拳(new))(悪食(new))(進化(new))(アザール・ユグドセルフィム(new))(死神(new))


スキル : 「魔防Lv.10(new)」「魔耐Lv.7(new)」「魔導王Lv.9(new)」「MP消費緩和Lv.10(new)」「HP自動大回復Lv.6(new)」「物理超攻撃Lv.8(new)」「結界Lv.10(new)」「状態異常耐性Lv.3(new)」「物理攻撃大耐性Lv.6(new)」「土無効Lv.5(new)」「雷無効Lv.5(new)」「火炎耐性Lv.7(new)」「耐水Lv.5(new)」「大地魔法Lv.8(new)」「雷光魔法Lv.7(new)」「火炎魔法Lv.7(new)」「風魔法Lv.3(new)」「訃眼Lv.5(new)」


特典スキル:


経験値: 2186478


特記事項:}



…体長5メートル程。

体のパーツおおよそ人間のそれと似通ってはいるが、その一つ一つが恐ろしく細長い。

頭身だけで数えるなら20頭身は軽く超えるその見た目だが、肝心の頭には般若のような口から二本突き出た牙と強張って皺くちゃになった顔面が張り付いていた。


パッと見ほとんど力はなさそうでちょっと小突けば倒れそうな体躯をしているが、あれで物理攻撃値と防御値は1万近くあるのだから恐ろしい。


見た目からして魔法を中心として戦う魔法使い(マギ)っぽい魔物だけど、ステータスから参照すると、それに加えて高めの物理と防御を足した殴り魔的なプレイスタイルの魔物のようだ。


近くにいれば拳が、遠くに逃げれば魔法が飛んでくる、攻守共に隙がない敵だね。


極めて厄介。


…普通に正面から殴り合えば、の話だけど。


私はバクテリア。


ミクロの微生物がメートル級の魔物と殴り合うなんてそもそも論外。


もちろん裏から潰しにかかるに決まってるよなぁ!



…。



{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受けとりました。固有スキル「変異Lv.6」を発動します。}


部位指定は魔女っ子全部。


白い泡が全てを覆ったと思ったら、直後に魔女っ子の複製体が生成される。


鏡写しのような状態で抱き合う魔女っ子(コピー)の頭に手を押し付け、分体を寄生させる。


数秒後、焦点の合わない眼が見開かれた。


髪と肌は以前として白く、その姿はまるで容器でできた人形のよう。


ただ、背中から生えたあまりに肉肉しい触手がそれを悍ましいものに変貌させていた。


…今からやるのは、この前行ったことの実験とその効果の確認だ。


試してみたいことはそれだけってわけでもないから、あのヒョロガリくんには頑張ってもらうとしようか。



…。



背中に触手を生やした魔女っ子(コピー)がヒョロガリの元にゆっくりと進んでいく。


その身がヒョロガリのテリトリー内に入った瞬間、奴の首が190度くらい回転した。


ギュルンって擬音が鳴ってるかってレベルでガッツリ魔女っ子(コピー)をロックオンしたヒョロガリ。


直後爆音と黒板を爪で引っ掻いた時のような不快な叫び声を上げながらその身を震わせ、尋常じゃない速度で魔女っ子(コピー)に迫る。


速度で言えば、見た目だけは早いものの、魔女っ子の触手推進フルパワーと比べて若干遅い。


でも、魔女っ子(コピー)はあくまで元の魔女っ子の正体情報を模して作られただけの肉人形。


システムの補助の理の外にあるその体の身体能力は見た目そのまま。

分体に入ってる思考加速スキルとかは使えるけど、バクテリアのステータスを参照しても基礎ステータスには何のバフもかからない。


残像を残すかのような速度そのままに地面を蹴り、魔女っ子(コピー)に到達するヒョロガリ。


2メートル近くある腕を魔女っ子の体に絡ませ、そのまま押し倒す。


一切抗えぬまま、鈍い音を立てて地面と衝突する魔女っ子(コピー)


ヒョロガリは、悍ましい雄叫びを上げ、荒い呼吸を繰り返しながら、その醜く歪んだ顔面を魔女っ子(コピー)の顔に近づける。


唾をガタガタになった歯の隙間から滴らせ、魔女っ子の首元に近づけたかと思うと、そのままその歯を突き立てた。


「…ぁ…ぅ……ぅぁ…ぃ…かっ…ぇ」


「ぉぐ…ぃぅっ…あ」


「ぅ…ぐぇ…がっ」


血の滴る音と肉が裂ける音と骨が砕ける音がそれぞれ洞窟の壁に反響し、肺を圧迫されガラガラになった声帯から漏れる音が立体音響になって穴中に響く。


生きた少女を食い漁る体長5メートルの化け物。


…う、うわぁ。


絵面が酷すぎて失明しそうなんですが。


SANチェック必至じゃんこんなん。


分体はちゃんとあの中に入ってて、魔女っ子(コピー)の目線がリアルタイムで送られてくる分、精神的なダメージがでかい。


…は、はぁ。


でも、魔女っ子(コピー)の実験をしなきゃなんないし、気をしっかり持ってやっていこう。


…本番はここからなわけだし。



…。



数分経った。


ヒョロガリは魔女っ子(コピー)の肉を大方食い終わり、今は鎖骨に残った肉をしゃぶっている。


魔女っ子(コピー)の息は、もうすでに潰えている。


だけど、これからやることにあまり支障はない。



{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受け取りました。固有スキル「変異Lv.5」を発動します。}



発動するは、変異Lv.5「血酸」。


普段の性能じゃ、せいぜい自分にダメージを与え続けることしかできないゴミスキルだけど、この場合においては特異な性能を持つ。


「グ、ガギュアアアアアアアァアアア」


先程まで魔女っ子(コピー)の肉を食らい、その血を摂取し続けていたヒョロガリが発狂する。


口から、鼻から、毛穴から煙を吹き出させ、のたうち回るヒョロガリ。


…だけど、これだけじゃここの魔物は倒せない。


「グゥ…グガッ…グルルルルル…」


案の定、ヒョロガリは数分苦しみ続けた末にある程度落ち着きを取り戻しつつある。


理由はごく単純。


実は、この世界における酸には、継続ダメージが存在しない。


この前説明した毒とは違って、酸はそれが対象に与えられた時、侵食ダメージやらなんやらを与えるだけで、毒みたいに継続的に体力を奪っていく仕様はないのだ。


まぁ酸によって溶かされた部位の欠損によって継続的にダメージが入るってことはあるんだけど。


つまりはそう言うわけで、高体力の魔物、特にHP自動回復スキルを持ってる敵に対して酸はあまり有効打になり得ない。


これが酸が毒に勝てない所以なんだけど、酸には酸のいいところがある。


それがコレ。



{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受け取りました。固有スキル「分体爆破Lv.5」を発動します。}



爆音。


いくつものTNT火薬を投げ込んだ時のような、尋常じゃない爆発がヒョロガリを中心として発生する。


土煙が巻き起こり、石礫が私の肌に当たる。


視界が明瞭になった先には、大きなクレーターを残し、完全に消滅したヒョロガリが…って消滅してんだわ。


山:Hoooooooooooo!!!!


ア:どうしたんですか、バグみたいな挙動して。


山:いやぁ…実はですね、雷神様を160連ひいて、すり抜けた上もう石もないし、武器ガチャをひくのはあきらめて星4武器をつけてたんですけど、どうにも合わなくて萎えてたんですよね。それで昨日ひいてからずっと悶々としてて、ついにさっき魚釣りの苦行に耐えきれず、10連だけ武器ガチャ回したんですよ。そしたらなんとですね、出たんですね。コレが。草◯の稲光がぁ!!!!(オタク特有の早口)


ア:え、ぇえ…呪文…?


山:いや。わかるでしょ?


ア:いや、一応中身は一緒なのでわかりますが、キャラ的にわかりたくないと言うか、理解したくないと言うか。


山:要約すれば、キャラガチャ爆死、武器ガチャ神引きってわけよ。


ア:よかったですね。


山:全くですわ。


ア:…というか。


山:ん?


ア:年内最後かもしれない後書きをこんな感じで締めていいんですか。


山:んー。まぁもしかしたら明日も投稿できるかもしれないし。


ア:それ、約束できるんですか?


山:うぐ。


ア:ハァ…。


山:じゃぁこうしよう。


ア:何する気ですか。


山:それでは読者様、良いお年を。(年内最後だった場合)

それでは、次回12/31に投稿予定です。(年内最後じゃなかった場合)それにしても、こんないい加減なことでいいのでしょうか(本音)


ア:北大路先生!?


山:…誰に通じるんだ、このネタ。


ア:あなたがやり始めたんじゃないですか。

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