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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第一章 ミクロな世界のバクテリア

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25 前半の雑魚キャラが後半で強化されるアレ

唐突に短編を思いついた所為でまーた投稿開いてしまった。

ウォウォウォウォウォウォウォウォウォウォウォウォ…。



んあ?

背後から唐突に聞こえてくるどこかで聞いたことがあるような鳴き声。


反射的に後ろを振り返るとそこには、何時かの超生物と同じような姿かたちをした巨大な微生物が浮かんでいた。


あら。

こんにちは。

お久しぶりですわね。

大口開けてどうしたのかしら?

いつも変わらず猟奇的で狂気的な歯並びですこと。

とってもおきれいですわね。


あら?

何かこちらに向かってきていませんか?

私に迫ってきても何もありません事よ?

おほほほほほ。


…。


うぎゅあああああああああ!

こっちくんじゃねええええええええ!


ぶ、分体!総員退避―!


くっ。


分体の安全を確保しながら超生物のステータスを確認する。


{セルロックキャタピラー lv.8


HP 32

МP 9

SP 22


平均瞬発力: 39

平均攻撃能力: 199

平均魔法攻撃能力: 20

平均防御能力: 492


称号: (ウイルスの捕食者)(微生物の捕食者)(バクテリアの捕食者)(抗魔)


スキル: 「分裂Lv.11」「毒刺Lv.8」「毒刃Lv.7」「毒Lv.7」「洗脳Lv.9」「分体操作Lv.11」「自我植Lv.11」「空気感染Lv.7」「弱点可視化Lv.3」「思考加速Lv.2」「思考大加速Lv.1」「演算処理Lv.1」「高速演算Lv.1」「物理攻撃耐性Lv.1」「火炎耐性Lv.9」「氷無効Lv.3」「重耐性Lv.6」「酸耐性Lv.2」「状態異常耐性Lv.4」「土魔法Lv.1」「結界Lv.2」」「物理攻Lv.3」「触手推進Lv.1」「SP消費緩和Lv.2」「視覚強化 Lv.1」


経験値: 905}


…。


え?

称号、完全一致、スキル、一部を除いて私のと一致。


こっちに来たタイミング。


…もしかしてお前三号か?


闇堕ちバーサクしちゃったって感じ?


いや、でも私はやっぱり「視覚強化」なんてスキル知らないしなー。


確か分裂でできた分体っていうのは獲得したスキルとかがオリジナルに還元されるんでしょ?


さっき見ったところじゃ私のスキルにそんなものなんてなかったしステータスだけめっちゃ似てる私の生き別れの兄妹がクマムシに乗り移っている線もあるっちゃあるよね。


どうやって相手しよう。


うーん?

どうすっかな?


シュンシュンシュンシュンシュン


ッ!?


悠長に目の前のこいつを倒すかどうかためらっていると、クマムシがこの前の鈍い動きとは比べ物にならないようなスピードでこっちに肉薄してきた。


私の中の危険警戒度が一気にレッドゾーンに突入する。


そのスピード…。

まさか、「触手推進」?


あれは確か術者の体の大きさによってスピードが変わる仕様だったはず。


クマムシのそれは明らかに触手じゃねえだろという疑問は置いておいて、だとしたら、ヤバい。


このままじゃ私は目の前のこいつから逃げ切ることもできない。


しかも攻撃力も防御力も、私より上。

更にはスキルでいっても完全に私と互角のスキル。

この戦況は、ただのバクテリアじゃ絶対に勝てない。


でも、私にはただのバクテリアとは違うところが一つだけある。


ステータスにもスキルにも関係してこない、ある意味主人公チート補正のようなもの。


人間の頭脳がある。


…やるっきゃないな。


そうと決まれば先手必勝!

先ずは奴の視界に入らないようにこっそりと分体を千体ほど後ろに回らせる。


ブンッ!


{分体が外部からの攻撃を受けました。全分体の体勢を通常体勢から戦闘態勢に移行し、オリジナルへの分体統制機構を作成します。}


{オリジナルを戦闘態勢に強制移行します。}


{分体が25体死亡しました。統制機構をシャットダウンし、分体に戦闘囮をさせますか?

―yes

―no}


風を切るような音とともに無雑作に振り払われた腕によってうちの分体が二桁分消し飛んだ。


危険警戒度がレッドゾーンを振り切る。


…っく!


マジでヤバイ。

やっぱり奴の攻撃力は見た目だけじゃなかった。


それでもいま殉職した分体はそれでも4万体中の25体だ。

まだ無視はできる。


ちょっと冷血かもしれないけど、分体が半数切るまで「私が死んでも変わりはいるもの」作戦でやっていくよ。


あと、統制機構を切っちゃったら即詰む未来が見えるので今はnoサンキュー。


それに戦闘で死ぬ分体は必要最低限に絞りたい。


{分体、クマムシの後ろに回り込み完了。}


最近気づいたことだけど、自我植樹してない分体でもオリジナルに念話的なことはできるらしい。


初めて聞いた時には少し焦ったけど、なれればこんなもんだ。


いやはや。

改めて分裂はチートスキルでありましたな。


で、後ろに回り込んだ分体達はその位置をキープしながら待機で。


それで、クマムシはさっきの攻撃以来何もしてこなくなった。


まあ時折邪魔そうに手を振るけど、触手推進持ちの私たちにはなかなか攻撃は当たらない…と信じたい。


それだけでも少しずつ分体の数が削られているわけなんだけども。


さて、この戦線の膠着を利用して少し考えてみる。


クマムシがさっきいきなり触手推進を使ってきたってことはあんまり考えたくはないけど最悪あのスキル欄にあった本来は私たちバクテリア種しか使えないはずの {バクテリア種固有スキル}


とやらを使ってくる可能性がある。


っとなると戦線の膠着はあんまり好ましいものではなくなってくるわけで…。


…本当にどうしようか

ブックマークとか諸々していただけると耳汁吹き出して喜びます。

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