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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第五章 ミクロな世界の覚醒

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236 くっ殺NG


とりま、鰐猿の解体は終わった。


その凶悪な見た目に反して意外と肉は美味だったということだけ言っておこう。


んで、鰐猿の毛皮で、ついに念願のお洋服を作ることができましたー。


…なんかそういうとすげー可哀想な人みたいだな。私。


まぁともあれ、これで発見次第即通報即公然わいせつ罪で即刻処刑みたいな事をされる心配は無くなったわけだ。


見た目的に原始人みたいななっちゃったからなんか別の理由で通報されそうではあるけども。


しかし、新衣装はなんて素晴らしい着心地なんでしょう。


頭だけ鰐でその他は猿だったあいつの毛皮は当然の如く針みたいな剛毛がくっついていて。

それのおかげで外部からの物理耐性はだいぶ高い。


当然、他の生地と合わせるには材料が足りなすぎたおかげで、全ての服を剛毛たっぷりの毛皮で作ったわけで。

それのおかげで裏地に剣山みたいな剛毛がたーくさん生えてるではありませんか。


まぁ、つまり何が言いたいのかっていうと。


着心地最悪。


え?素晴らしいって言ってたじゃないかって?


皮肉だよ。

皮肉。


セーターを着た時のチクチクなんて目じゃない。

着ている服が魔女っ子の柔肌を常に引っ掻いていくことの不快感と言ったらもう最悪ですよ。


いや、裏地には鰐の頭の皮使えばよかったんじゃないかって?


鰐の皮は鰐の皮で硬すぎて服にならなかったんだよ!


他にも猿の部分の毛皮の裏側を使えばいいと思って作ってみたら今度は脆すぎてすぐにバラバラになるし、毛を全部むしり取ろうにも根っこがしっかりしすぎて一本抜くごとに尋常じゃない体力使うし!


こんなに苦戦したのはミート・イーター以来だぜ。


まさか本体が生きてる時より死んだ後の方が苦労させられるとは。


{死後強まる念リフレクトされてますやん。}


うるせー。


…はぁ。


最早このレベルの不快感だったらこんな服着ない方がいいって感じなんだけど、元人間かつ女子としての尊厳と天秤にかけるのならそうそう手放すわけにもいかないのですよ。


ここまで会った人間は勇者パーティしかいなかったけど、もしかしたらこのくらい深いところまできてるガチ勢勇者パーティとかいるかもしれんし。


ただでさえ人と顔を合わせるのが苦手なのに、そいつらに対して全裸で対応するとかどんな拷問?


つーか、オークとかいるしな。

このダンジョン。


上層で戦った時は良かったけど、ここら辺までの下層になると、なんかそう簡単にぶっ飛ばせる気がしない。


実際問題ステータスの差で言うと赤ん坊と成人男性並みの力量差があるしな。


正面からやりあって勝てない相手は鰐猿に限らず腐るほどいるだろうし。


薄い本的展開はNGなのだよ。


断じて。


私は魔女っ子スタイルだから「くっ…殺せ…!」って言う以前の問題だし。


そう言う手合いにエンカウントしたら逃げます。


恥も外聞も捨てて、私は貞操を守るのだよ。

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