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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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214 ボッチは結局劣等種


てくてく美少女と化した一号と一緒に森を進んでいく。


側から見た場合私たちってどう見えてるんだろうか。


ぱっと見は姉妹に見えなくもない感じかな?


まぁ大きい方はボロボロの魔女服に頭から爪先まで付着する赤と青と緑のシミ、背中からはおおよそ人間には見えない赤い触手がぬらぬら動いていて、もう片方の小さい方は人間というよりかは陶器みたいな病的なまでの純白の肌、髪に、縄文時代から抜け出してきたみたいな(オーク)の皮を加工した服を身に纏った野生児だけど。



{ぱっと見はむしろ魑魅魍魎の類にしか見えんな。}

{まぁオリジナルも一号も関係性で言ったら姉妹よりも濃い血のつながりがあるわけだし、モーマンタイだろ。}

{無問題どころか問題ありまくりな気がするけども…}

{散々言いやがってお前ら。}



色々ツッコミを喰らった気がするけど、人の目とかもはや気にしてる段階じゃないし。


色々な激戦の結果若干半裸になりつつある魔女っ子服を直してないまま通してる時点で今更感あるしね。



…。



飛んでくる酸を身を左右にジグザグに振りつつ回避する。


目の前にいる魔物の数は2体。一体は熊型の魔物、もう一体はオオトカゲの様な魔物だ。


かがんだ状態で疾走し、一気に目の前のクマ型の魔物に肉薄する。

起き上がりざまにボディブローとアッパーカットを一撃ずつ叩き込み、死に体になった熊の背中に回り込む。

倒れ込む巨躯に優しく右手を突き出し、その背中にそっと当てる。


{パクテル・アクストラレータからの要請を受け取りました。希少スキル「暴風魔法Lv.7」を発動しました。}


オート君の声が響くと同時に手の先から放たれた一極集中の暴風は容易に熊の肉体を抉り、背中から腹にかけて巨大な風穴をぶち開けた。


返り血を浴びつつさっきオオトカゲがいた場所を見ると、一号がアルラウネの髪と背中から生やした触手でそれを圧殺しているところだった。


バキボキベキと、嫌な音を立ててオオトカゲが歪曲する。

触手と髪の毛の間からは紫色の体液が溢れていた。


ヒュゥ残酷。



{このアルラウネには魔法攻撃能力ステがあんまり乗ってないから魔女っ子みたいな魔法ブッパが使えんのよ。}



軽口に対して淡々と答える一号。


なおもその締め付けは止まることなく、最後に断末魔の叫びを上げてオオトカゲは絶命した。



{しゅーりょー。}



お疲れサマンサ。


いやーしかし。

便利だわ。洗脳。


もとより懸念点だった数の不利がだいぶ一号のアルラウネがいることで改善できたし、全くの赤の他人とコンビ組む時の呼吸の合わせ方とかそういうめんどくさいことも全く考えずに戦闘に集中できる。


もとより私のコピーだし、意見が食い違うことなんてない。


なんで私ってばもっと早くから洗脳バンバン使ってかなかったのかなー。


進化したお陰で特にデメリットもなしに使えるんだから遠慮せずにぶっ込んでけばよかったのに。


敵見たら即斬の心持ちのせいでそういうこと考える間も無くぶち殺してきたことが若干仇となった感じやね。


二号たちにも近々受肉できるいい感じの魔物見つけてあげたいし。



{私たちもついにできるのか、全陰キャの夢、美バ肉が…!}



ふっふっふ。

心して待っておくが良い…。



{この熊とオオトカゲじゃダメだったん?}



一号が2体の死体を持ち上げながら聞いてくる。


んー。

まぁ、それにしてもよかったんだけど、熊って明らかにSP消費エグそうだし、オオトカゲに関しては四足歩行だし。


私たちは二足歩行に奴に洗脳できたお陰で前世の記憶通りに動き回れるわけだけど、四足歩行のオオトカゲに洗脳したとしても私たちみたいに身軽に動ける気がしないのよね。



{なる。}



一号が納得したように魔物の解体を始める。


モゾモゾ熊の死骸の上で動き回る幼女の姿を眺めつつ、ふと思った。


むん。

その姿になったのならなんか「一号」ってアレじゃね?

味気なくね?

せっかくだしまた新しく名前つけようか。



{お?}

{いい提案。}



アルラウネ…アルラウネ…うーん。

アルラウネ子?アルラウネ美?

…んー。



{なんか雲行きが怪しいな?}

{あー。そういやオリジナルのネーミングセンスって。}

{あー…。}



よし決めた。

一号の名前は今日からアル美だ!



{私は鉄と比べて1/3程度の重さと融点しかない1円玉の原材料じゃねーよ。}



え?よくない?アル美。

可愛くね?



{普通に嫌なんですがそれは。}



ええええー。



{受肉には憧れるけど…。}

{オリジナルに変な名前つけられるのがなぁ…。}



結局、一号の断固とした拒否により、アル美の名前はお蔵入りとなった。


山:いやー。


ア:久しぶりの登場ですね。


山:さいですな。


ア:九月もちゃんと毎日投稿するって言っといて塵程にも投稿しないじゃないですか。


山:その件に関しては申し訳ない。


ア:何か弁明できる理由でも?


山:実はですねぇ…わたくしちょっと前から胃をやっちまいまして。


ア:ほう。


山:あれですわ。ストレス性の胃痛というか、胃腸炎というか、胃潰瘍というか。


ア:どれなんですか。


山:まぁ取り敢えず胃がお釈迦になってしまいまして。


ア:高校生にして社会人みたいな病気に罹ってるじゃないですか。


山:まぁそういうわけで、色々あって更新が最近空き気味なんですなぁ。


ア:成程。


山:まぁこの話は書いてるだけで結構ストレス解消になるので、暇があったらスマホぴこぴこしてる訳ですが、一日中悶えてる時とかは更新出来なかったりするので、まぁそこは許してつかぁさいということで。


ア:さすがにお大事になさってください。


山:なんか今日はアカツキさん優しいな?


ア:やっぱ殴りますよ。特に腹を重点的に。


山:ヤメテクラサイ。


ア:はぁ…まぁエタらせるつもりはないようなので助かりました。


山:それはない。1000話まで突っ走るのだ。


ア:頑張って下さいね。


山:ほんじゃ次がいつになるかわからないけど、それまで「ミクロな世界の女子大生」をよろしくお願いします。


ア:お願いします。

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