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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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213 素晴らしい…これ以上の結果は望めないだろう…


植物ってのは基本的に植物細胞というので構成されていて、それの内部構造は色々あるんだけど、細胞壁に囲まれた中にある液胞やら葉緑体やらゲノムやら細胞質基質っていうのが一般的だ。


んで、植物が光合成したりできるのは葉緑体とかいう色素がクロロフィルとかを使って光エネルギーを吸収したりそれをデンプンに変えたりすることができるからだ。


つまり、植物全般が緑色なのは光合成をする為の葉緑体の緑色素が表面に出てるからであって、ちゃんとそこには理由があるわけなのだ。


…ということを踏まえてさっき一号に洗脳させたアルラウネを観察してみる。


ぱっと見の外見は身長約120センチ、小学生一年生くらいの少女。

足元まで伸びた長い髪の毛が全身をすっぽり覆い、隙間から見える無垢な表情が美少女感を醸し出す。

生まれたままの姿なことは魔物だから仕方ないと目をつぶって。

取り敢えず肌の色が真っ白になってること以外は私に襲いかかってきたアルラウネと全く違わない。


そう。

純白になってるところ以外は。


私に洗脳された奴等って、火竜然り魔女っ子然り、確定で体の色素が抜け落ちるんだよなー。


何故だし。


んで、今回洗脳されたアルラウネから抜け落ちたのは緑色。

葉緑素、クロロフィル。


ーそもそも私がアルラウネを洗脳しようと思った理由はアルラウネの固有スキルの「光合成」と「水吸収」にある。


これらのスキルは共にこの階層ではとことん死活問題な食糧に関しての問題を全て解決してくれる。


ただ、これを使うには植物機構がなくちゃいけないらしくて、私が直接使うことは無理っぽかった。


だからアルラウネを洗脳してステータス共有で無限SPファーム作ろうとしたんだけどなぁー。


明らかに植物機構失ってるっしょ。

それ。



{正直元のアルラウネと同じパフォーマンスできるかって言われるとビミョい。}



だよなぁ。


ま、物は試しだし、取り敢えず「光合成」とか使ってみて。



{おけ}


{「光合成Lv.5」の発動を確認しました。}


{エラーが発生しました。「光合成Lv.5」が停止しました。}



ぐああああああああ。


{ぐあああああああ。}



ちくせう。


はぁ…まぁそううまくはいかないか。

大人しく不味い飯食っとけって話ですわな。


まぁ今回は一号が美少女に受肉出来ただけでヨシとしますか。



{いや、私今素っ裸なんですけど、羞恥が酷いんですけど。}



髪の毛でも巻いとけ。



{側から見たら森の中で露出してるやべー奴なんだが?開放感に身を委ねすぎた変態なんだが!?}



ギャーギャー喚く一号。


別に大丈夫でしょ。

誰かに見られるわけでもないし。



{そういう問題じゃねーのよ!}



あーあーわーったわーった。

土魔法でいい感じの作るから。



ガサ、ガサササササッ



騒ぐ一号に仕方なく服を作ってやろうとしたその時。

背後の草むらで音がした。



{オーク Lv.7


HP 810

МP 99

SP 920


平均瞬発力: 748

平均攻撃能力: 958

平均魔法攻撃能力:103

平均防御能力: 743


称号:(淫豚(new))


スキル : 「淫技Lv.5(new)」「物理大攻撃Lv.7(new)」「物理攻撃耐性Lv.6」「怒Lv.7(new)」「HP自動回復Lv.5(new)」「SP消費緩和Lv.7(new)」


特典スキル:


経験値: 2038


特記事項: }



次いで現れたのは3メートル程の巨躯。

醜い豚顔は鼻を膨らませ、腐臭の混じった口臭を垂れ流す。

丸々太った腹とガッチリ筋肉のついた四肢。

明らかに女を嬲る為だけに存在しているかの様なその醜悪さに思わず顔が勝手に歪む。



{うおおおおおああああああああ!!!!!}



考えうる限り最悪の相手が考えうる限り最悪のタイミングで出てきたことにより、一号の精神はあっさり限界突破した。



{「暴風魔法Lv.7」の発動を確認しました。}


{「雷光魔法Lv.5」の発動を確認しました。}


{「地魔法Lv.7」の発動を確認しました。}


{「氷魔法Lv.9」の発動を確認しました。}


{「毒魔法Lv.5」の発動を確認しました。}


{「火炎魔法…



オークは即死した。



{うん…流石にこれは…。}

{一号に同情するわ。}



因みに、一号の服はめためたに殺されて柔らかくなったオークの皮で作った。

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