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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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209 手だぁ!?(威圧)


威圧の効果はわかったけど、これあんまり実践向きじゃ無いかもね。


いや、確かに無条件で相手を屈服させられるって言う点では十分強いんだけど、それ以上にデメリットが多分にある。


今回は弱い奴だったけど、何も威圧に反応してご丁寧にこうべを垂れてくれる奴等だけじゃ無いだろうし。


威圧に反応して挑んでくるバーサーカーもいる可能性がある。


「む?殺気!?」とか言って襲いかかってくる中年ベテラン脳筋おっさん剣士みたいな奴がいたとしたら会敵は多分免れないだろうし。


で、そういう奴らに限って大体私よりも強い。


強敵を誘き寄せるマタタビに自分からなってどうするよって話。


で、他にももう一つ絶対に無視できない問題がある。


威圧受けると逃げるんよ、獲物が。


食虫植物の例の通り、もし威圧の気絶デバフが効かなかった場合、獲物は付与された恐怖デバフの通り逃げ出す。


それはもう脱兎の如く。


論外でしょ。


手頃な獲物には逃げられる、強敵には襲われる。

狩れるのは確定で気絶デバフがかかる様な下等生物だけ。


小さいやつは逃げるけど大きいやつは逆によってくるから気をつけて。じゃねーのよ。


…結構な死にスキルだな、コレ。


呪怨の時に発動したくらいの威圧と同じくらいまで進化させれればまた話は別なのかもしれないけど、それまでに相当時間かかりそうだしなぁ。


威圧の熟練度稼ぎに時間を費やすくらいなら隠身と毒系スキルを上げた方がいいだろうし。


レベルアップボーナスに期待するっきゃ無いね。





隠身を再度発動させ、森林探索を再開する。


一応さっき威圧で落としたスモールアルラウネは生かしてある。


こいつのスキル、結構おもしろそうなのがあるんよねー。


「光合成」とか、「水吸収」とか。


アルラウネって確かマンドラゴラの異名的な奴だった筈だし、植物系のスキルを持ってるのは納得できる。


もしこの光合成スキルを獲得できたらもう今後あのクソみたいな飯を食べる生活とはオサラバできるんじゃね?



{光合成

アルラウネ種固有スキル


・日光を一定時間浴びることでHP、MP、SPを回復する。

・回復度合いはレベルによって変化する。Lv.5の場合、自動回復系スキルLv.5相当。


特記事項:葉緑体を保持していない場合、本スキルは無効。}


{水吸収

アルラウネ種固有スキル


・水を摂取することでSPを回復する。

・回復度合いはレベルによって変化する。Lv.4の場合、自動回復スキルLv.4相当。


特記事項:植物機構を有していない場合、本スキルは無効。}



…なーんて思ってたんだけどなぁ。

現実はそう甘くはないか。


魔女っ子の体に葉緑体だとか植物機構があるとは思えないし、このスキルは吸収しないでおこうかな。


…つーか、このアルラウネにはそういう植樹機構が付いてんのか…?


隠身を使って私に毒攻撃を仕掛けてきたところを見るに、結構動けるタイプっぽいし、植物としての体をなしてないんじゃ…?


アルラウネの姿を観察してみる。

大きさは大体130センチくらいの、ちょうど小学生くらいの人間の大きさ。

ただ、その姿は緑色の蔓みたいなやつに覆われて、デカめのマリモっぽい感じになってる。


ソシャゲとかだとアルラウネって美少女なイメージが固定概念としてあるんだけど、この世界のアルラウネってこんな感じなのか?


マリモの化け物って結構ハードな気がする…って、ん?


なんか、緑のマリモの一部からなんか出てきてる。


凡そ星形の緑色の物体。

先端が六つに分かれた形状をしており、そのうち5本が土台と見られる凡そ四角形の前面から生え、残りの一本が肥大化し、後面からマリモの体の方に繋がっている。

その形状は私の腕、手首の先に付いている器官に酷似しており…。


て、手だぁ!これ!

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