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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第一章 ミクロな世界のバクテリア

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22 死亡タイムリミット全力回避計画

と、いうことで戦う準備はそろった。


色々視界を集中するためにごたごたしてて忘れてたけれど、私は元々宿主、寄生主?がいないと生きていけない生物らしい。


今はバクテリア種固有スキルの「空気感染」って奴で一定期間、詳しく言うと70日間だけ生かされているようだ。


でもその猶予期間は寄生するとリセットされるようで、まあつまり何て言いたいのかっていうと、


私はあと二か月以内に寄生主を見つけて寄生しないと死ぬ。


と、いうことだ。


…。


ははは。

めっちゃこえー。


でもそんなこと考えてる時間さえもあまりない。


さっさと寄生主を探しますか。

というわけだから分体一号から八号は寄生主を見つけ次第私に連絡よろしく!


{{りょーかい}}


そう言って、分体達はそれぞれ大量の分体を連れて各々に散っていった。


{ねーねー私は?}


残った分体9号が私に聞いてきた。

9号は私の護衛頼むわ。


{りょーかい}


…。


それからだいたい三時間後。

私の脳内に私と全く同じ声が響いた。


{あーあー聞こえるかオリジナル。こちら三号。こちら三号。}


おう、3号。なんか見つけた?


{うん。なんかね。われら永遠の敵、クマムシと丸いトゲトゲした風邪ウイルスみたいな奴らが戦ってる。}


ほ、ほーう。

で、どっちが勝ちそう?


{まあ、クマムシかな?風邪ウイルスはクマムシにダメージを与えれてない。それにウイルスは大きさ的にオリジナルじゃ洗脳は難しいと思うよ。}


だよねー。

あの耐性祭り固いもんな。


じゃ、3号。ウイルスのほうが勝ったらそのまま殲滅するか放置で。クマムシが勝ったらこっちに先に3号が洗脳して連れてきてくんない?


{分かったー。}


そして、その言葉を最後に3号からの通信は途切れた。


よし。

これでクマムシ一体分はゲットかな。

物理攻撃 lv.4 が四万体もいればそうそう負けることはないだろうしね。


座して待ってるだけでことがポコポコ進む。


天国かよ。


ぶへへへへへへへへ。


…その時の私は緩み切っていた。

いや、もう本当、幸せ太りでダルンダルンになったお父さんたちのお腹ぐらい緩み切っていた。


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