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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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200 毒の味から世界の真実を解き明かす者もいる。

祝本編200話


大森林攻略は概ね順調に進んでいた。


ドリアーンどこだぁー。


眼を限界まで開き、お目当ての獲物を探しつつ2メートル程の高さに生い茂る草をかき分けて進む。


一本一本は大した障害にもならないけど、なにぶん魔女っ子の身長よりも遥かに高い草が何重にも束になっていると動くのにもいちいち支障をきたす。


さらに疲労による発汗で発生する変異スキルLv.3の噴霧によりHPが削られていく。


葉っぱの先で何度指を切ったことか。

…まぁ全部高速分裂で治るんだけども。


まぁとにかくこうも邪魔な木々があると、普通に進むよりも格段に大量のSPを消費してしまう。


ただでさえSPの損耗が激しい魔女っ子ボディだというのに、更にそこにSP消費加速デバフがかかったような状態だ。


消費感覚としては悟スキルで神眼を解放してる時並みだぜ。


んで、まぁSPの枯渇は即ち生命存続の危機であるわけで。


即座に食糧を探して食らおうとしたわけだけども…


ここで若干の重大な問題が発生した。


食糧…獲物…魔物はそんなに苦労せず見つけることができた。


私だって最初は、


そう!

森といえばあれですよ、あれ。

森のSACHI!


海の幸山の幸、そして森の幸!

最高級ジビエが私を待っている!


的なテンションで目を爛々と輝かせながらやってくる獲物を片っ端から切り裂いていった。


幸い、出てきたドリアン以上のモンスターも多々いたけど、ぶっちゃけ苦戦するような敵じゃなかった。


問題は倒した後、モンスターの刺殺死体…ならぬ最高級ジビエを食らった時だった。


…ここで一つ、豆知識を披露しようと思う。


毒の味というのは、多種多様だ。


よくニュースとかで聞くヒ素やフグ毒サリンなんかは無味無臭、青酸カリとかは匂いはないらしいけど味はメタリックな感じらしい。


そんで、多種多様な毒達の味覚の中で、おそらく最も多いのが苦味だ。


理由はあんま見なかったけど、アルカリ性が人にとって毒になるからだとかそんな感じだった気がする。


で、アルカリ性ってのは基本的に苦いから、毒も必然的に苦くなる…とまぁそこら辺の理論はどうでも良い。


なんでいまそんなことを言ったのかっていうと、問題はその毒の味にあるからだ。



ドリアンを殺して適当に食い散らかした後エンカウントした魔物達は皆毒を主な武器としていた。


この世界において毒、というか状態異常全般はやや法則が特殊だ。


まず、毒などの状態異常を受けた相手、被術者の毒はその対象の死後それら全てが消える。


だから毒殺した相手を食う時に殺した時の毒が術者自身を蝕むことはない。


コレは結構前に検証した気がするね。


只、毒を行使した相手が生物でない、もしくは元生物だった場合は与えた毒は残る。


この差は何なのか。


考えるに多分ステータスがあるかないかだと思う。


術者がステータスのある被術者に毒撃ないし何かしらの状態異常攻撃を仕掛けた時に与えられる毒はそれに物理的なものがあろうとなかろうと、全てステータス上に集合するんだと思う。


だから身体的に毒をぶっかけようが、体内に毒を染み込ませようが、全てステータスに統合され、被術者の死後にステータスと一緒に消えるって感じなんじゃないかな。


んで、ステータスのない、生き物でないものはそのステータス効果が消えるという概念がないから毒が消えないんだと思う。


イメージ的には付与(エンチャント)効果って感じかな。


んで、問題は術者、状態異常を行使する側の奴だ。

山:200話突破ー!


ア:パチパチパチパチ。


山:いやはや、ストックが尽きた時はどうしようかと思ったけど、なんとかここまで続けられてよかったよ。


ア:何ならストックが尽きてからの方が投稿頻度上がってません?


山:最早一日とて無駄にできないと言う思いが私を動かしたのだね。


ア:真面目でよろしい。


山:ふはははは。


ア:そういえば、夏休みも中盤ですけど、宿題はどうなりました?部活も流石に休みですよね。


山:ピキィイイイイイイイイイイイイイイ


ア:あ。(察し)

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