表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

215/550

190 初動ボス戦

意識が混濁する。

洞窟の壁が明滅し、視界にスパークが走る。

周囲がまるで万華鏡のように回り始め、私の体が足元から崩れ始める。


…この感覚、知ってる。

これ、転移だ。


…気がつくと、私は猿を探してたそのまんまの体勢のまま、森の中に立っていた。


青々と茂る木々、風にさざめく葉と、遠くで囀る鳥の歌声。

煌々と降り注ぐ太陽光を遮る緑のカーテンから溢れるマーブルの光。

強化された視界は、地面を這う虫の姿さえも視認していた。


…どこだろ、ここ。


雰囲気としては…南洋っぽい?

そこらに生えてる木は明らかに日本にあったような奴じゃないし、囀る鳥の正体もスズメではない気がする。


つーか、ここ、ダンジョンの中だよね?

明らか太陽が頭上に輝いてるんですが?


んまぁ異世界の本場みたいなダンジョンに現実世界の常識を持ち込むのもお門違いかもしれないけどさ。


そんなことを呑気に考えていると、突然背後で爆音が鳴り響いた。


敵襲!


今度こそは油断しない。

飛び前転で前方に転がり、反転して爆発音の発生源を視認する。


見えたのは、鉄の鎧を着たロボットを連想させる横幅5メートル強の灰色の巨大な柱。


勢いよく地面から飛び出てきたそいつは、巨体を曲げ鎌首をもたげてその複眼で私を射抜いた。



{フォレストダーピーワーム Lv.2


HP 1390

MP 1090

SP 1259/1263


平均瞬発力: 1218

平均攻撃能力: 3529

平均魔法攻撃能力:2969

平均防御能力: 2351


称号: (土の王(new))(哺乳類の捕食者(new))(災害(new))(強者(new))


スキル :「地中移動Lv.9(new)」「土竜Lv.5(new)」「大地魔法Lv.4(new)」「凶顎Lv.5(new)」「物理大攻撃Lv.5」「物理大攻撃耐性Lv.7(new)」「HP自動回復Lv.6(new)」「SP消費緩和Lv.7」「状態異常耐性Lv.7(new)」「聴覚強化Lv.7(new)」


特典スキル :


経験値: 189507


特記事項:}



見た目は超巨大な芋虫型、いや蛇かな?

爬虫類然としたその凶悪な顔面をこちらに向けては、パックリあいたその口で威嚇してくる。


大きさは横幅だけで5メートル近く。

全長は土に埋もれてるからよくわからないけど、異常な大きさであることは確かだ。


触手を操り、バックステップで後ろに飛ぶ。


去り際、発動しておいた火炎魔法を放つ。


爆裂にのけぞる大蛇。


第十一層のボス戦が開始された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ