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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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187 バク子の3分クッキング⭐︎リターンズ

と、いうことで洞窟の壁に無残な青色紋様を描いてる猿の身体を回収しましてと。


…はい始まりました。今回で二回目の異世界孤高のレストラン。


{…前回のこんな洒落た名前だったっけ。}

{“バク子の三分クッキング”じゃありませんでした?}


知らん。

そんなダサい名前覚えてない。


{“異世界孤高のレストラン”もなかなかダサいけどね。}

{要するにぼっち飯じゃん。}


泣くぞ!?

前世と今世を合わせたら成人超える大の大人が泣くぞ!?


{でも精神年齢二歳じゃん。}

{二歳!?}


集団いじめです?

ツッコミの嵐というのは時に人を傷つけるのだよ


{自分が自分に虐められるというなかなか珍しい状況。}

{前世今世合わせて世界初なのでは?}

{シミュレーター作者もまさかこんなことになるとは思いもしなかっただろうな。}


…ごちゃごちゃうるさいけどもう無視しよう。

こいつらに口で勝てる自信がないわ。


分体のくせに!

私のコピーのくせに!

チクショー。


{んで、“バク子のボッチ三分クッキング”はどうなったん?}


っは!

すっかり忘れてた。

右手に半分ミンチな猿持ってるのに頭から抜け落ちてた。


…てかそんな悲しい名前じゃねーし。


―そんじゃ、やってきますか。


はい。

今回用意するのはこちら。イミテーションロックモンキー君の脳なし胴体のミンチです。


頭蓋骨とかの処理が面倒臭いかもしれないので、材料から準備する方は、私のもののように首が吹き飛んでいるものを使用するのが最適ですが、間違えて首を切り落とさず脳髄を潰して殺しちゃったりだとか、轢き殺してミンチにしちゃったとかいう場合でも、落ち着いて首を切り離すかそのまま残して料理の華とするのか、読者様のご意志のままにお好きにやっていたただけると有難いですねー。


至る所から骨やら腱やら臓物やらが飛び出てきていますが、そこらら辺は編集の方がモザイクをするなりお花畑を広げるなりしてくれるでしょう。


それでは、レッツクッキング!


先ずは、土魔法の操土で適当なまな板を作りましょう。


この際、できれば綺麗な土で作るのがオススメですが、私のように腹の中に細菌を飼っていて、大抵のウイルスに対して耐性を持っている方や、「腹に入っちまえばみんな同じだろ?」という漢気あふれる方や、「え?ウイルス?病原菌?なにそれ美味しいの?どんな味した?」という阿保の方は私にように魔物の血や排泄物で汚染されたダンジョン土を使ってくださって構いません。


それでは、今作ったまな板の真ん中に、猿の体を適当に置きます。


そして、次に毒刃を用意してください。


只、いくらHPに自信があろうと、術者の毒が強い場合、最悪自分の毒に侵されて死にかねないので、自殺願望者の方とドMの方以外は事前に毒性をなくしてから毒刃を使用することをお勧めします。


はい。

それでは次にこの猿の胴体を…



スッ

バァアアアアアアアアアン



風切り音と共に振り下ろされた触手

凄まじい轟音と共に舞う激しい土煙。

それが晴れた先には、魔法で硬化された土にめり込む毒刃と、衝撃でズタズタになったボロ雑巾のような肉片だった。


ミンチにします!


…今ので多少崩れましたが、まだまだ細かさが足りてないので、もう少し削ります。



ズバババババババ…



さらなる轟音が洞窟内に響き渡り、土煙が荒れ狂い、異形の魔法使いの少女は死体蹴りを続けた。


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