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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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186 フラグ建築士は外れない。

SP削れた。

頭使って腹減った。

ということで今日も今日とて食糧狩りに精を出していきましょうかねー。

この世界がリアルじゃなかったとしても、腹は減るし、頭は疲れるのです。


んじゃ、チャチャっとマップを開いてっと…。


はい。

見つけました本日の食糧。


猿。


{イミテーションロックモンキー Lv.6


HP 170

MP 61

SP 197


平均瞬発力: 152

平均攻撃能力: 162

平均魔法攻撃能力:100

平均防御能力: 149


称号: (飛び猿(new))


スキル :「強脚Lv.6(new)」「強顎Lv.4(new)」「強腕Lv.6(new)」「物理攻撃耐性Lv.6(new)」「土耐性Lv.4(new)」


特典スキル :


経験値: 204


特記事項:}


ぱっと見は、前世で見たニホンザルと同じような姿。

違う点といえば、足に数が前後ろ合わせて六本あることと、体毛が苔むした岩みたいな緑と灰色のマーブルになってることかな。


ただ、全ステータス3桁前後、スキルは弱目の身体強化だけ。

私が負ける余地はありませんね。


{フラグ立ったな。}

{たちましたね。}


ぐはははは

私はあんなのに負けるほど矮小な存在じゃないのだよ!


{いよいよオリジナルも末期か。}

{そろそろ潮時か。}


…分体達がわちゃわちゃ言ってるけど、無視して触手推進を発動させる。


背中からの強烈な衝撃と共に、私の体は急激に加速する。

蹴った地面に放射状の亀裂が走る。


50メートルほど離れていた猿との距離は瞬間的に詰められる。

猿はそのことを認識すらできない。


その勢いのままに振り抜かれた毒刃は、猿の胴体と首を泣き別れにし、毒の効果がもたらされる前にそれに死をもたらした。


青い鮮血をぶち撒けながら猿の胴体はバウンドして洞窟の壁に叩きつけられ、頭はさらに奥に吹き飛んでいった。


そのことを確認した私は、触手推進を逆噴射しつつ勢いを殺し、地面に足をつけた。


フッ

ちょろかったな。


{悪が蔓延るクソッタレな世界だ。}

{神よ。どうかこのフラグ建築士に鉄槌を!}


フハハハハ。

残念だったなぁ!

この世に神などいない!

居るのはッ!圧倒的強者とッ!圧倒的弱者ッ!

食うものと食われるもののみだぁ!


{…っく!こいつ!}

{なんて負のオーラだ!}

{なんで悪役調なん?}



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