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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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182 ミクロな世界の奴

なんていうのは今回ない。


わかるからだ。

いや、わかってしまうってのが正しいのかな。


シミュレーション、この場合はこの世界。んで、そのシステムを制御する為のコード。それを守り、識別するためにこの称号が存在するわけだ。


…どうやら、私がこれまで散々ゲームみたいだなんだと騒いでたこの世界。

どうやらマジもんの話だったっぽい。


これまで戦ってきた細菌やら微生物やら、勇者パーティ、ピータン、ラノ、ミート・イーター。

みんながみんな0と1の集合体。


んー。

いやーね。

確かに今までも色々と不審な点があったしねー。

スキル発動時のオート君の合成音声しかり、鑑定のシステムへのアクセス権限しかり。

つーか鑑定に至ってはもろシステムって言っちゃってますがな。


でも、この世界を作ったのは多分人間じゃない。


理由として、こんな高度なシミュレーション、現在の地球の科学じゃ作れるはずもないし、あったとしてもそもそもこんなラノベにありそうな世界に設定する理由もない。


そこら辺諸々の事情を解決したとしても一介の女子大生を細菌にしてミクロな世界探索させるなんてそれこそ意味不だし、もしもしもしもの話で上で言ったこと全部が本当だとしたらシミュレーションの名前は「ミクロな世界の女子大生」とかにする気なのかってなるし、この世界を作った奴は私が元いた世界の人間じゃないと思う。


というかそんなの体験できるってなったら普通の女子高生として某SNSに呟くもん。


{前世で見てくれる人いたの?}


…ぐすん。


{涙拭けよ。}


…っとなるとこれを作ったのは誰になるのかって話だけど、それに関しては今の私でも皆目見当がつかない。


{切り替えはやーい。}


それこそ宇宙人とか異宙人とか、神とか悪魔とか天使とか、フォード・ホッドロッドな着色の戦闘スーツ着た鉄男とか色々考えられる。


{最後の人に関しては地球人では。}


…。

ま、ともあれ結局そこら辺は仮説にも満たない妄想にしかすぎないわけだし、これ以降は多分哲学とかに話になるから取り敢えずは保留ってことで。


んで、最後まとめ。

この話を受けての今後の私の対応。


何も変わらん。


だって私勇者じゃねーもん。

私。

細菌っすよ細菌。

塵にも満たない私に何ができるってのさ。


勇者とかだったら玉座にふんぞり帰る王様と数ゴールドと周りに群がる奴等にのせられて「俺には勇者としての責務がある!」とか言って神に挑んだりマッチポンプに踊らされたりするかもしんないけど、細菌だかんね。


某盾なチートスキルとか、某ゴムなチートスキルとか、某二刀流なチートスキルだとか、一切持たないゴミだかんね。


細菌にとっては邪神だとか悪魔だとか魔王だとか四皇だとかよりも目先の食糧の方が大切なのです。


今を生きることに必死なのです。


とりあえず、カップ麺だとかポテチだとかそういうのがないと私は決してなびかないし、そもそも部屋から出ないのです。


決して主人公とかの自称インキャ系陽キャチーターみたいな事をするのが物理的にも精神的にも辛かったわけじゃないのです。


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