176 獄闇
い、いやー。
マジヤベェわ。
こいつら。
もう速度がマッハだもん。
マッハ。
音で表現するなら、しゅどーん、ずがん、ばらららららら、どんがらがっしゃーん、ちゅどーん。
どこでどんな魔法を使うか、どうやれば敵に有効打を与えられるか、コンマ一秒にも満たない間に思考できる魔女っ子もすごいけど、これに即座に対応できるミート・イーターもとんだ化け物だよなー。
ん?
戦闘中にそんな悠長なこと考えてていいのかって?
ふっ。
安心したまえよ。
時は既に決したのだ。
{絶対MP術式還元…98%…99%…100%}
突如として現れた怪物との死闘。
オート君の、終焉を告げるアラームが鳴り響いた。
ごっそりと抜かれるMP。
私から流れ出してMPは、黒く輝く糸を伝って回転する魔法陣に流れ込み、光り輝き…。
深淵をも飲み込む獄闇へと姿を変えた。
天は影に沈み、大地は闇へと消え、生命は暗黒に包まれた。
終焉を告げる、地獄の深淵がこの世に閻現した。
{経験値が一定に達しました。アキネト・サディカルエデヌスがLv.4になりました。}
{経験値が一定に達しました。アキネト・サディカルエデヌスがLv.5になりました。}
{経験値が一定に達しました。アキネト・サディカルエデヌスがLv.6になりました。}
{条件が一定に達しました。称号(異形殺し)を獲得しました。}
…
{条件が一定に達しました。「Code.9」が回収されました。}
{「Code.9」がメインシステムファイルに統合されました。}
{条件が一定に達しました。称号(欠片保持者)を獲得しました。}
{称号(欠片保持者)が剥奪されました。}




