表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

195/550

173 常時非常

長々と伸びた思考を一旦等速に戻す。


瞬間、世界は動き出す。


獄闇魔法発動までのインターバルはおおよそ420秒。

獄闇魔法の発動方法が獄洸魔法と同じなら、MPの吸収が起こるのは発動直前のはず。


となると、獄闇魔法発動までの7分間、私はMPを使わずに耐え切るしかないってことだね。


死。

その一文字が脳裏に焼き付いて離れない。


状況は明らかに不利。

勝てるビジョンなんて毛程にも浮かんでこない。


…今までも死にそうな目には何度も会ってきた。

私はその時その時を全力で、できる限り足掻いてきた。


今回も同じようにするだけ。


せめて死ぬにしても一切の悔いは残さぬように。


状況をいつまでも呪ってたって救いはない。


華々しく散ってやろうじゃないか!



…。



分体に魔法の準備をさせる。

放つ魔法は最上級を除くすべての魔法。


洗脳補助をやってる分体以外の魔法は大した威力も出ないけど、ないよりはマシ。


私自身がMPを使えない今、MPは1ポイントだって無駄にできない。


{「土魔法Lv.10」の発動を確認しました。}

{「地魔法Lv.7」の発動を確認しました。}

{「氷魔法Lv.9」の発動を確認しました。}

{「火魔法Lv.9」の発動を確認しました。}

{「風魔法Lv.9」の発動を確認しました。}

{「暴風魔法Lv.7」の発動を確認しました。}

{「雷魔法Lv.6」の発動を確認しました。}

{「雷光魔法Lv.5」の発動を確認しました。}

{「毒魔法Lv.5」の発動を確認しました。}

{「腐魔法Lv.1」の発動を確認しました。}

{「影魔法Lv.6」の発動を確認しました。}

{「暗黒魔法Lv.3」の発動を確認しました。}

{「光魔法Lv.10」の発動を確認しました。}

{「聖光魔法Lv.2」の発動を確認しました。}

{「幻魔法Lv.6」の発動を確認しました。}

{「訃魔法Lv.9」の発動を確認しました。}

{「重魔法Lv.5」の発動を確認しました。}

{「引斥魔法Lv.1」の発動を確認しました。}


1コンマ数秒のクールタイムを経て、あらゆる魔法がミート・イーターに迫る。


激震。


魔力の奔流が洞窟を鳴動させ、(ひび)割る。


やったか?


なんて無益なことは言わない。

やれてるはずがない。



GLUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU…



案の定、土煙の中から這い出てきたミート・イーターは、その身に何の傷も負っていなかった。


ッチ。


防御力をはじめとして、あらゆる能力が私よりも遥かに優っているミート・イーター。


本来なら軽々避けられた筈の魔法をよけなかったのは、余裕か、自尊心か。


でもそれは自惚れでもなんでもない、奴が己の死線を掻い潜って勝ち得た揺るぎない絶対的強者の地位。


だからこそそれが私の神経を逆撫でする。


それが努力しなかった私を嗤うようで。


それが私に植え付く恐怖を煽るようで。


しかし、現実は非情。



GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…!!!!!!



咆哮と共にケダモノが行動を開始する。



山:はいどうも。


ア:お久しぶりです。


山:5日ぶりですかね。


ア:思ったより早かったですね。


山:んまぁ流石に2日連続でPvフタケタ前半はまずいと思った。


ア:ああ。


山:もうモチベーションの危機でしたよ。


ア:その辺りは人気と知名度の非情さですね。


山:ブクマを…!高評価を…!…ください…。


ア:自己顕示用高すぎマンじゃないですか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ