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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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170 絶望の淵

学んできたはずだった。

理解してきたはずだった。


でも学んでなかった。

理解できてなかった。


この世界は喰うか喰われるか。

強い奴が弱い奴を従え、征服し、殺して、喰える。

上には上が、上位の上には最上位がいる。


世の中上には上がいるって諦めて向上を止めるのは愚策。

ちょっと強くなったからって低層でのうのうと暮らしてちゃたどり着けない場所がある。


私はそれに気づいてた。


でも見ないフリをしてた。


だってそこに辿り着くには幾多もの痛みが、苦しみが、地獄が待ち受けているだろうから。


いつかは辿り着かなくちゃいけないその場所からずっと目を背けて、それでただ弱いものイジメをしながらダラダラだらしなく日々を過ごしていた。


そのツケが、廻り廻って死神の目を覚ます。



{ミート・イーター lv.25


HP 4790/4802

МP 8952/8999

SP 1357/3753


平均瞬発力: 17950

平均攻撃能力: 27813

平均魔法攻撃能力:19642

平均防御能力: 24732


称号: (特殊変化個体(new))(欠片保持者(new))(異形の捕食者(new))(悪食(new))(吸喰(new))(バーサーカー(new))(身内喰ライ(new))(進化(new))(破滅の因子(new))(覇者(new))(悪魔(new))


スキル 「吸喰Lv.20(new)」「創喰Lv.20(new)」「物理超攻撃Lv.9(new)」「豪腕Lv.10(new)」「俊足Lv.7(new)」「堅牢Lv.10(new)」「火無効Lv.5(new)」「氷無効Lv.7(new)」「風無効Lv.6(new)」「大地耐性Lv.9(new)」「雷耐性Lv.1(new)」「暗黒耐性Lv.8(new)」「超酸無効Lv.6(new)」「猛毒耐性Lv.10(new)」「土魔法Lv.10(new)」「地魔法Lv.10(new)」「大地魔法Lv.4(new)」「影魔法Lv.10(new)」「闇魔法Lv.10(new)」「暗黒魔法Lv.3(new)」「毒魔法Lv.8(new)」「状態異常超耐性Lv.10(new)」「痛覚無効Lv.2(new)」「結界Lv.10(new)」「物理攻撃超無効Lv.1(new)」「予見Lv.10(new)」「集中Lv.5(new)」「呪念Lv.10(new)」「HP自動大回復Lv.7(new)」「MP自動回復Lv.9(new)」「凶化Lv.10(new)」


特典スキル:「Code.9(new)」


経験値: 97587498


特記事項:飢餓}



…死神は、蟲のようであり、獣のようであり、人のようであり、鳥のようであり、魔のようであり、妖のようであった。





…やらかした。


最初に私が思ったのがそれだった。


失敗には、犯していい失敗と、犯しちゃいけない失敗、絶対に犯しちゃならない失敗の三種類がある。


一つ目は、例えば初期段階。

失敗することでそれが本人の糧となるもの。


二つ目は、例えば責任問題。

失敗することで今後の生活に何らかの悪影響が及ぼされるもの。


三つ目は、例えば戦場戦闘

失敗=死。デッドエンド。

失敗することで人生が終わりようなもの。


今回私は、三つ目の禁忌を犯した。


怪物の肉の前面がパックリ割れる。

現れるのは刃のような歯が悍ましい量並んだ穴、怪物の口。


絶望の淵。

頭の中でワンワン鳴り響く警鐘が、虚しく空っぽの心に響く。

心臓が大暴れする。

頭が働かない。

怪物はすぐ目の前。

眼前が真っ黒になった。



肉が引きちぎられる音、骨がすりつぶされる音が、どこか遠くで聞こえた。


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