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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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169 死を覚悟した。

というわけでダンジョン探索再開。


結構あっさり階層がクリアできることに気づいてテンションが昇り調子な今日この頃の私。

今ならどんなモンスターが出てきても清々しい顔で地獄に送ってやれるぜ。


ふはははは。


…なんて。

油断する私に、現実(ファンタジー)はいつでも牙を剥く。


なんの警戒もせずに油断していた私の目の前で、突然爆発音と凄まじい土煙が発生した。


巻き上げられた粉塵に混じった小石が魔女っ子の顔を軽く切り裂く。


ツー…という擬音を立てながら頬から垂れていく血液数ミリリットル。


はははは…は?


うぇ?

え?

うぇ??


何が起こ…


ズドンッッッ!!!


ーそんなこと悠長に考えてる暇なんてなかった。


{熟練度が一定に達しました。バクテリア種固有スキル「変異Lv.4」を獲得しました。}


{熟練度が一定に達しました。スキル「苦痛軽減Lv.2」を獲得しました。}


未だいまいち状況が理解できていない私が粉塵に向けて伸ばした手が、さっきよりも近いところでなった爆音と共に90度へし折れる。


…っ!


瞬時に走る疼痛。


その信号が私の脳に達した瞬間、私の体はやっと戦闘体制に移行される。


背中から生えた触手が前面に展開され、私の身体を真後ろに吹き飛ばす。


このとき変な形に歪んだ右腕が限界信号を発信してくるけど、痛覚軽減と気合で無視する。


ついで爆音と共に爆裂する地面を触手を操ってジグザグに回避する。


目の前に現れる5メートル台の岩。

咄嗟にその岩陰に転がり込み、切り札その一を発動する。


二回、三回と更なる爆発音が響いたところでようやく爆撃はおさまった。


いつつ…。


ズキズキと手足から垂直にへし折れた腕が鈍痛を訴える。


痛い。

とりあえず痛い。

前世ならそのまま失神するレベルの激痛。

まぁ今はそんなことしてる暇ないだろうけど。


あー糞。

何今の?


岩陰から目だけを出して土煙が晴れてきているいくつかの爆心地を見る。


岩床が凹み、クレーターのようになったその場所にあったのは、全身がミンチになりながらなお手足を痙攣させているバッタのような人間のような姿に異形。


ピータンだった。


ピィイイイイタアアアアアアン!!!


え?


うぇ??


うぇ????


なして?

なしてピータン?


…あまりにも異様な光景。


学習しない私は、その異様さに魅せられて、さっきの出来事が頭から剥がれ落ちてしまった。

もう少しよく見ようと身体を岩陰から乗り出す。



―暗闇に隠れた死神に気づくことなく。



ギロリ。


殺気。


只目を向けられた、それだけで総毛立つ。


さっきまでそこには何もなかった。

只暗闇が広がってるだけだった。


それが今はどうだ。


数千にも及ぶ、目。目。目。目。

大きさはまちまちだ。

直径数センチ程度のものもあれば、数十センチ、数メートルのものすらある。

形も様々。

人のようなものがあったと思えば爬虫類系の縦長の瞳孔、虹彩が真っ赤に染まっているものもある。

そいつらに共通して言えることは、全ての眼球が私のことを共通して捉えているということくらいか。


ぬう。と、そんな擬音が似合う現れ方で、“ソレ”が姿を表す。



…死を覚悟した。

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