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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第四章 ミクロな世界の侵食

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164 常時魔法展開型裏ボス。

{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受けとりました。スキル「火魔法Lv.8」を起動しました。}


{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受けとりました。スキル「氷魔法Lv.9」を起動しました。}


{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受けとりました。スキル「暴風魔法Lv.7」を起動しました。}


{アキネト・サディカルエデヌスからの要請を受けとりました。スキル「雷光魔法Lv.5」を起動しました。}



ズドーン

バキャーン

ドゴーン

ドカーン



魔法を発動し、爆音を響かせながら探索する。


え?

なんでそんなことするのかって?


レベル上げっすよレベル上げ。


私は、どうも適正な威力の攻撃手段をあまり持っていない。

強すぎたり弱すぎたりって感じ?


例えば、獄洸魔法をはじめとする獄閻魔法シリーズ。

こいつらは威力が高い割に代償が途轍もなくデカい。

主にMPだね。

この間メイドを復活させるために使ったアレ。

獄洸魔法Lv.1の陽光。

言ってなかったけどアレ使った時、MP六割くらい吸い取られたからね。

レベル1でだぜ?

もっとレベルが上がったらどうなるんだって話よ。


それともう一つ、こいつは発動を要請してから実際に発動するまで結構なラグがある。


この問題も陽光使った時に思ったんだけど、オート君に頼んで陽光を発動させた時に、鑑定のマジックアシスト機能の効果か、獄閻魔法シリーズに特徴されるものなのかはわからないけど、MPなんとかみたいな感じの計算がズラズラ行われていた。

それらをやってるうちのラグを考えると、実際に発動するのはyesを押してから十秒後って感じかな。

一秒一コンマのミスが命取りになる戦闘中でこのラグは致命的だ。


この獄閻魔法シリーズがまともな戦闘で使えるのってゲリラ戦の時くらいじゃないの?

またはボス戦とか。

あ、だから魔女っ子は私に獄閻魔法ブッパしてきたのか。


んで、今のが強すぎる方の例ね。

で、次が弱すぎる方のスキルだ。

まぁこれは主に火魔法を筆頭とする下級、中級のスキル達だね。


前から使っている通り、私の通常必殺技は体内にいる分体全員に魔法構築をさせて、私の体外で発動させるという物だ。


この戦法は相手の耐性とかほとんど関係なしに何かしらの魔法が相手にダメージを与えられるし、さっき言った発動時のラグもほとんどない。


だけど、やっぱりどう頑張っても初期魔法は初期魔法で、この間のラノ戦みたいに魔法耐性とかHPが高いやつに対しては大したダメージソースになり得ない。


正に帯に短し襷に長し。

実にむず痒い。


だからさっきから魔法ブッパしまくって熟練度稼ぎをしてるんだけど、まぁ一向にスキルレベルが上がらない。

かれこれ1時間くらいやってようやく暴風魔法の二個下の風魔法のレベルが上がったくらい。


風魔法は一回も使ってなかったんだけど、暴風魔法で入ってくる熟練度は風属性共通なのかね?


うーむ。

わからん。


私ってば進化特典で不自然に魔法獲得してきたからなー。

魔法って初級魔法から少しずつレベリングしてってレベル10になってから進化させてまたレベリングして…っていうのを繰り返していくもんでしょ。普通は。


実際にはもうちょっと詳しいルールがあるのかもだけど、取り敢えず今まで見てきたのは大体そんな感じだ。


だから私もそういう正攻法でレベルあげしてきたいんだけどなー。

ぜんっぜんあがらない。


え、そんなにバカスカ魔法撃ってて魔物は寄り付かないのかって?

いやそれがねー。

この間から全然魔物の姿が見えないんだよねー。

何があったし。

んー?


まさかアレか?

突然フロアボスがバグでポップしちゃってそれから逃げるから魔物がいなくなるとかそんなことが起こってるのか?


「なんで…こんなとこにこんな化け物が…!があああああ!!!!」

って感じでボコボコにされるベテラン冒険者が出てくるアレか?


よくあるラノベ的展開でそこで逃げ遅れてピンチになってる女の子のパーティに駆けつけた主人公がお決まりのチートでそれを助けてハーレム展開になっていくアレなのか?


いやマジかー。

もしそうだとしたらそのフロアボスは相当ヤバいやつなんだろうなー。


{そうだなー。}

{もしかしたら常時魔法ブッパとかしてる化け物とかかもなぁ。}


まーそうだねー。

そのくらいのやつが出てこないとこんなことにはならないか。

会わないことを祈るわ。


{ん?}

{これは…。}

{本当に気づいてないですねー。}


{熟練度が一定に達しました。スキル「火魔法Lv. 9」を獲得しました。}


あ。

レベル上がった。


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