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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

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Code.1 (8)


アドヴァンダル魔法学校。

帝都にある創立900年を超える貴族用の小中高大一貫のお坊ちゃん学校だ。

王立の魔法学校で、近辺にある学校の中では最大規模のエリート校である為、当然入試試験なんてものも厳しい。

受験科目としては、世界史、数学、国語。実技で魔術、戦闘。

というわけで受験勉強を始めたわけだが…。


「世界史がきつい。」


およそ千年前から現代までの流れ、各国の勢力関係、同盟、敵対関係なんてものから近代の王政主体まで尋常じゃない量の問題があり、一朝一夕でできるものではとてもなかった。


「小学一年生にやらせる問題じゃないだろ…」


「さっきから愚痴愚痴文句がうるさいわね。」


ブツブツ歴史書と睨めっこしながら呪詛を垂れ流していると、後ろからもたれかかってくる体重。


「勉強の邪魔ですよ姉上。」


「なっ。せっかく姉様が愚弟に檄を飛ばしにきてあげたというのに」


「檄という名の邪魔じゃないですか。」


「このぉー!」


「ぐえ。」


姉が首を絞めてくる。

俺と同様両親に扱かれた姉の握力により、容易に気管が潰される。


「死にます死にます姉上死にます。」


手足をばたつかせて抗議すると、姉上の腕はやっと緩んだ。


「姉様に逆らった報いよ。」


「ぷはぁ…そんなに言うなら姉上が勉強教えてくれてもいいじゃないですか。合格したんでしょ?この試験。」


「勿論よ。けど、やだわ。」


「何故。」


「面倒だもの。その程度の記憶科目、あなた自身が努力すればいいのよ。私は剣の稽古があるから。」


そう言って、姉はさっさと扉から去っていった。


「…何のために来たんだあの人…。」


ひとりため息をついた。



…。



まぁ色々大変なことはあるが、実のところ学校に対しての期待の方が大きい。


自主練の素振りをしながら妄想する。


だって魔法学校だ。

この四文字はラノベで何度も見た。


これに期待しない方が無理というものだ。


この世界には剣と魔法があるし、おそらくは戦闘技能が高い方が優遇されるだろう。

剣や魔法を使ってモンスターを狩ったり、一応小さい頃から両親に英才教育を受けてる身として、学校内で一目置かれるような存在になることだってできるかもしれない。


俺TUEEをしたいわけだ。要するに。


学園生活に胸を躍らせながら、俺は素振りを続けた。



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