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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

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160/550

141 愚痴

超絶遅稿の10/15連投

分体の数はそれぞれ50:50でいいかな?


分体を魔法陣に潜らせることにした私は、急遽分体の仕分け作業に入っていた。


基本的にはアキネトとサディカルの50:50ペアで行ってもらうつもりだけど、何か不都合があればそれに応じてこっちから臨機応変に随時分体を送り込んでいこうと思う。


ま、仮にも超希少スキルを複数持ちした化け物がそう簡単に死ぬとは思えないけどね。


じゃ、いってらっしゃい!



フヨフヨと私の目に映らない分体たちが魔法陣に進んでいき、その先頭が魔法陣の端に触れる頃…。


ピカっと豆電球小の光が放たれ、分体の姿は消えた。


…元々見えてたわけじゃないけど。



…。



…んじゃ、ちょっくら分体と視覚共有繋げてみましょうか。


オート君。

よろしく。


{視覚共有パイプが最高値に達するまで、残り「794.41」秒。}


およ?

ちょっと時間かかるっぽいね。

大体13分くらい?


なんで?

普通は秒で繋がるよね。


んー。

考えられる理由としては、ダンジョンの階層ごとになんらかの認識障害がかかるようになってるとか、階層ごとに別次元に繋がってるとかそんな感じかな。


んじゃ、多少とはいえ時間ができたわけだし、今後の計画のまとめでもしていきましょうかね。





―基本的に。今後の私の計画はこのダンジョン、延いてはこの世界からの脱出だ。


今、ん?って思った?


そう。

今後の私の計画に根本は現実、というか地球への帰還になる。


そのためのダンジョン攻略であり、脱出。


何故そんなに地球にこだわるのかって?


いやー。

何らかの事故とか何かしらの説明があって自分の意思が少しでも介入してる状態で異世界にきたのなら別にまだいいかもしれないけどさ。


私にはそんなの全く無かったよ?

私の異世界にきたきっかけ高校の部活終わりに家に帰ってきてスマホ弄っただけだぜ?


ふざけるなと言いたい。


いやだってさ、おかしくね?

私が何したっての?


普通の女子高生としてごく一般的な動きをしていただけだよ?

スマホいじりだぞ?

誰でもやんだろそんなん。


で、寝落ちして気づいたら最近になってて何度も死ぬような思いして今ここ。


なんなん?

酷ない?


もう元の世界に未練タラタラよ。


両親は共に糞みたいな野郎だったけど、それもすぐ家を出たら済む話だったし、私の将来は多少曇ってたとはいえ明るく輝いてたってのに。


それに某大乱闘する撃滅な兄弟たちのDLCだってまだ未確認だった。


ファイターなパス買ったってのに。畜生。


あー。

考え出したら腹が立ってきた。


よし。

この世界を出ることがいつかできるようになったらまず私を細菌なんかにした野郎をぶん殴ってやろう。

空間魔法なんてものもあるんだからそれくらいできるっしょ。


その為にはまずダンジョン攻略頑張らなきゃね。

私は決意を固めた!



{視覚共有パイプが最高潮に達するまで、残り「0.00」秒。}



私が1人盛り上がってる中、実に冷静にオート君は自らの仕事を完結させたのだった。


山:いやー。


ア:はい。


山:ぶっちゃけ舐めてましたね。


ア:何に対してですか。


山:ゴールデンウィーク終盤にかけての怒涛の部活ラッシュを。


ア:その件に関しては流石に同情します。


山:午前8:00に家を出ないといけないくせに帰宅22:00回りますからね。


ア:大変ですね。


山:いやはやブルー・スプリングも楽じゃないぜ。


ア:頑張ってください。


山:まぁ、本当に驚いたことは別にあるんですけど。


ア:え?


山:アカツキさん、こんな同情してるふうに見せて僕のゲームデータ全部消去するという鬼畜の所業をガッツリやってたんですよね。


ア:まぁそれに関しては仕事なので。


山:鬼!悪魔!


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