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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

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114 なぜだし


え?

うぇ。

え?


私は、困惑していた。

正直、この世界に来てから一番困惑していた。


うん、いや、それは盛ったかもしれん。

三〜四番目くらいだな。


んまぁとにかく私は困惑していた。


なぜなら目の前には、血反吐をぶち撒けてビクンビクン痙攣しながら文字通り血涙を流して転がる魔女っ子の姿があったからだ。


あ、決してこれは苛つきからくる八つ当たりでやったとか無意味に苦しませたくてやったわけじゃないよ?


いや、まあ微妙にその気があったことは否定しないけど、取り敢えずそれは関係ない。


ちゃんと意味はあったのだ。


これは仮定の話になるんだけどおそらく私がいるこの場所はボス部屋で、そこにいた火竜はボスエネミー的な立ち位置になってくると思われる。


そしたら某RPGと同じように、火竜がボス部屋を出るのはシステム的に不可能だと思うのよ。


現に今ここからの脱出口みたいなのは開かれていないしね。


別に私はここで一生過ごす気はないし、だとしたらここから脱出するにはどうしたらいいかって考えた所にいたのが目の前でぐちゃぐちゃになっている魔女っ子。


ならばもう乗っ取るっきゃないよねって思って洗脳したところで魔女っ子謎の大量出血。


しかも体には紫色の斑点+白く染まった髪。


マリーなアン○ワネット様かな?


元は茶髪の可愛らしい魔法少女。

それが何ということでしょう、あっという間に白髪ボロボロのホラーじみた血濡れの怪物に。


何があったって話だわ。



…。



いや、うん。

本当にさ。

何があった?


これ明らかに私、というか私の分体が洗脳したからだよね?


そう、たとえばよくある展開として、なんか敵方のスパイみたいな感じで自身の姿を偽装して主人公パーティに潜り込んで最後の方で裏切って主人公を庇おうとしたヒロインとかを後ろから刺し殺す敵みたいな立ち位置で、洗脳した拍子にその偽造魔法がポロリしちゃったってんなら納得はできないまでも分からんでもないよ?


納得はできないけど。


でもさ、それならさっき魔女っ子を鑑定した時にわかりそうなもんじゃない?


何度も言うけど、今の私の鑑定スキルのレベルは21だ。


しかもなんか途中からシステムへの何ちゃらってのに獲得できる能力が変わってきちゃってるから、もう多分普通に鑑定する上で表示できるのは全部解放し切っちゃったんじゃないかな?


つまり何を言いたいのかって言うと、レベル21の鑑定スキルを持つ私の目を誤魔化せるほどの偽造魔法を魔女っ子が持っているとは思えないってこと。


まぁ、もし魔女っ子がちょっと上で言ったみたいなキャラクターなら、主人公とか女騎士とかを助けたりなんかしないわな。


いや、一緒に暮らしていくうちに情が移っちゃったルートならならないこともないか?


うん。

まぁ取り敢えずそれは置いといて。


結局なぜに魔女っ子は死にかけいるのか。


うーん?


わかんね。


頭がいいふうに言うと、データが足りない。(キリッ)


ま、いつかわかるっしょ。


とりまこれは一旦保留ということで。


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