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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

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123/550

109 次戦ボス部屋 ①

うおおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいいい!!!


解除解除解除ぉ!!!

洗脳きれぇ!


はちきれんばかりに噴き上がり膨張しきった魔力の奔流が絶望の破壊をもたらす寸前、その瞬間を思考加速スキルで鈍化した景色の中見ていた私は、九割がたパニックに陥りながら火竜の体から脱出する。



{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。バクテリア種固有スキル、「大洗脳lv.1」を解除しますか?

―yes

―no}



ああうん!


もちyes!yes!



{解除しました。}



急速に縮んでいく視界に多少酔いながら火竜の脳から脱出する。


ブッハアアア!


{オリジナル}

{大丈夫か?}


いや!

全くもって大丈夫じゃねえ!

逃げろ!

多分火竜は耐えられねぇ!


{は!?}


状況説明してる場合じゃない!

取り敢えずこの場所から逃げろ!


{取り敢えずわかった!}

{逃げんぞ!}


分体達が急ぎ脱出の準備を始める。


…いや待てよ。


獄炎魔法、獄冰魔法発動。↓


私達、無防備に外に出る↓


火竜ごと吹き飛ばされる DEAD END。


あ、コレ無理だ。


{はぁ!?}


若干遅れて悟った私の言葉に分体が若干声を荒げて答える。


やっぱ間に合う気がしない!

土魔法と地魔法、他に何使ってもいい!

どうにか身を守れ!


{おおおおう!}



{パクテルアクストラレータからの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.10」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.10」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.1」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「地魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「地魔法lv.1」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「地魔法lv.2」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「地魔法lv.3」を起動します。}


{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。バクテリア種固有スキル「薬合成lv.l 1」タイプ、HP回復ポーション(最下級)を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受け取りました。バクテリア種固有スキル「薬合成lv.l 1」タイプ、HP回復ポーション(最下級)を起動します}


{分体の熟練度が一定に達しました。「薬合成lv.2」を獲得しました。}


{「薬合成lv.2」がオリジナルに還元されました。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「氷魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「氷魔法lv.1」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「火魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「火魔法lv.1」を起動します。}



っく。


分体のMPも併せて使っているとはいえ、それでもゴリゴリMPが削られていく。


しかし、減ったMPと比例して完成された魔法は、巨大な壁となり繭となり、火竜を包み込む鉄壁の壁となる。


よっし。

準備完了。


総員!

爆撃に備えろ!


直後、魔力の奔流が炎と冰と混ざり合い、閃光と爆音と共に激震が走る。



キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン…!



爆裂した地獄の炎冰は、ソニックブームさながらの衝撃波を放ち、壁を消しとばす。


{オリジナル!第一外壁消滅!}


{第二相殺壁復活不可!}


{大四薬液層に到達しそうです!}


{第一外壁修復不可。}

{薬液層内壁から土傘増し中。}


分体達からの報告を聞きながら、私はスキルの発動と魔法構築を行う。


この防御壁は、ほぼ全ての分体のMPを九割消費して作らせた特殊魔法だ。


構造としては四層に分かれていて、第一外壁は地建の外壁に、硬化と地鱗の強化、操土での圧縮硬化。

それらが分体の数分だけ何層にも何層にも重なってできている。


第二外壁は、火魔法と氷魔法の複合相殺壁。

能力としては第一外壁が崩された時に火魔法と氷魔法で獄炎魔法と獄冰魔法をある程度相殺するって言う効果を狙ったものなんだけど、実際問題あまり効果は期待できなそう。


第三外壁は第一外壁と同じく地魔法と土魔法で作った物理防御壁。


第四外壁は大量のレベル1薬合成で見たした体力回復室。

獄炎魔法と獄冰魔法の余波で削れたHPをここで回復することができる。


…多分だけど、これなら獄炎魔法と獄冰魔法も防ぎ切れるんじゃなかろうか?


まぁこれで防げなかったら火竜の死、すなわち私達の死が確定する訳だけども。



ィイイイイイイイイイイイイイイン…!



外からの爆音が最後の足掻きでもするように威力を高める。


{第四薬草壁に魔法到達!}


おおう。

マジかい。



ジュァアアアアアアアアアアアアアア…!



薬合成で大量に作られた大量の最下級ポーションが音を立てて蒸発していく。


それらを介して伝わってくる余波がポーションの回復量を貫通して火竜のHPをじわじわ削る。


分体!

第四薬草壁を残しつつ土壁展開!


創土!


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.4」を起動します。}


{パクテルアクストラレータの分体からの要請を受けとりました。スキル「土魔法lv.4」を起動します。}



大量に創出された土が魔法にあたった瞬間から消し飛ばされていく。


残り一割MPを使い切った分体がフェードアウトしていく。


絶望の爆音がすぐそこまで迫ってきていた。


そして…。



イイイイイイイィィィィン…。



そしてようやく外から聞こえてきた爆音が鳴りを潜めた。


…終わったか?


{獄炎魔法の停止を確認しました。}

{獄冰魔法の停止を確認しました。}


おおおおおおおっっっっっしゃあああああああああ!


いやはや。

一時はどうなるかと思ったけど、意外とうまく行ったね。



山:…あああああううう。


ア:どうしたんですか、昨日球技大会で全身筋肉痛になりつつ競技の中でボールを取った瞬間クラスメイトに押し倒され、腰と肘を強かに打ち付けつつ、シンバルを二時間くらいぶっ続けで叩いたのちに大雨で猛烈な向かい風の中十二キロくらいの通学路を自転車で漕いできたみたいな顔して。


山:いやまさにその通りなんだよ。


ア:は?


山:いやだから、昨日球技大会で全身筋肉痛になりつつ競技の中でボールを取った瞬間クラスメイトに押し倒され、腰と肘を強かに打ち付けつつ、シンバルを二時間くらいぶっ続けで叩いたのちに大雨で猛烈な向かい風の中十二キロくらいの通学路を自転車で漕いできたんだよ。


ア:それは大変でしたね。


山:軽!…まぁそう言うわけで昨日の投稿は見逃s…


ア:見逃せませんよ。

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