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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第一章 ミクロな世界のバクテリア

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11 細菌が脳を操るサイコ系スプラッター。

…なんてことを語ってみたけど、実際のところ、まだ決着はついてない。


現状はただ単に私の触手があいつにぶっ刺さっただけ。


でも、確実にさっきの泥沼状態から一転して、こっちに勝機が巡ってきたことは確か。


ふっふっふ。


俺のばとるふぇーずはまだ終了してないんだぜ!


そっからは早かった。


奴の装甲では私の刃を止めることができないのをいいことに、今までよりもさらにスピードを上げて何本もある私の触手で奴の脳天を切り裂いていった。


今までの苦労は何だったんだと思えるくらいあっという間に頭の肉は切り開かれていき、頭蓋骨をやすやすと粉砕し、ついに奴の最大の弱点。


脳を拝むことができた。


今頃になって必死に私を殺そうと体をじたばたさせたりしてここにまで振動が伝わってきてるけど、もう遅い。


既に私は奴の絶対に手の届かないところまで来てしまった。


でも、脳まで手が届く奴もいるのかな?


…うーん。

わっかんないや。


…さて、と。


弱そうだからって食おうとした挙句、逃げられても大丈夫だからって無視した罪。


今ここで償ってもらいましょう!


死という代償を払ってなぁ!


んじゃ、取り敢えず脳に降り立ちますか。


とう!

べじゃ。

あ?


脳に降り立った瞬間、滑っとした感触と、ゼラチンのような物を叩き潰したときのような音が足元から聞こえ咄嗟に下を向くと、頭蓋骨から飛び移った衝撃で触手から飛び出た刃は脳に突き刺さり、突き刺さったところからは黒っぽい赤色の液体がジュクジュクと吹き出ている様が私の目に飛び込んできた。


Oh…。

やべぇ。

グロい。

めっちゃグロい。


てか脳に生きたまま刃突き立てられるってどこのホラー映画ですか。


{条件が一定に達しました。固有スキル「洗脳lv.8」を起動しますか?

―yes

―no}


あまりのグロさに目を背けていると、また人工音声が聞こえてきた。


んだって?

こゆースキル?


何それ?

固有ってことはバクテリアのみしか持ってないスキルってこと?


ってことはバクテリアってみんな洗脳してくんの?

あらやだ怖い。


で?「洗脳」か。


洗脳ねー。

正直なところ、私はこいつを殺すつもりでいるし、多分死んじゃって脳死したら洗脳って多分できないでしょ。


それに今洗脳するって言ってもこんな脳があってないような奴に洗脳して私の頭に悪影響がありそうだしそもそもこんな得体のしれないものを使う気はないしなー。


鑑定とか物理攻撃とかは名前からだいたい効果内容わかるし、あの時は命の危険があったからリスクマネージメントせずに使っただけであって、今私が洗脳しないと死んじゃうって状況でもなさそうだしね。


うん。

とりま今は保留ってことで。


さてと。


もうこいつも脳に風穴あけられて瀕死っぽいし、ちゃっちゃと殺っちゃいますか。

生き物を痛めつけてもてあそぶなんて趣味、私は持ってないしね。



ヒュン

ブスッ

プシュー。



私は、すべての刃を奴の脳に突き刺した 。


こうして私は、転生していきなり始まったミクロな争いに勝利したのだった。


{経験値が一定に達しました。ミニマムレッサーバクテリアのレベルが上がりました。 }

ブックマーク等々よろしくお願いします。

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