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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

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102 始戦ボス部屋 ③

じゃあ次にこの場を脱出できるようなスキルは…。


は!

火竜!


{火竜

火竜種固有スキル


・起動することで能力を付与することが可能。

・付与可能な能力はレベルによって変化する。

Lv.l 1:火球

Lv.l 2:火鱗

Lv.l 3:火炎

Lv.l 4:火翼


特記事項:無し。}


あったあああああああああああああああ!


{火翼

火竜種固有スキル


・火竜炎を背に翼として繕い、空を飛ぶことを可能とする。


特記事項:無し。}


よっしゃ!

レベルギリギリで持ってた!


シャア火竜!

「そらをとぶ」だ!


{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。クローンの「火竜 lv.4」を起動しますか?

―yes

―no}


Yes!


起動できた!


火竜!


逃げろ――!



…いやまて。

ここで火竜スキルを発動させるということは…。


火竜:火翼発動。↓

私 :燃え尽きる THE END


火竜:羽ばたく↓

私 :吹き飛ぶ THE END


火竜:動く↓

私 :潰れる THE END


うわあああああああ!


ちょっと待った!

どうあがいても即死の未来しか見えねぇ!


それが起動する前になんとかその考えにたどり着いた私は、即刻とりついた分体の命令を取り消す。


{了解}


ふう。


これで私が即死する未来はなくなったぜ。


しかし、これからどうするか。


いま現状として、火竜は動かせない、その奥には化け物級のステータスを持った勇者パーティっぽい奴らがいる。


そして追加で重要なことがもう一つ。


さっき本当にゆっくり火竜の目から周りを見渡した時に気付いて、あんまり認めたくなくて考えないようにしてたけど、この部屋、というかこの洞窟。


ここ出口がありません。


いや、は?って思うでしょ?


でも事実なんだよなー。


信じられないかもだけど、火竜のいたこの洞窟には、出口らしきものが全く、どこにもない。


チラッと見ただけだけど、この場所は火竜のいる場所を中心として半球状のドームみたいな感じになっている。


イメージとしては、某3D な配管工のおっさんのゲームのボス戦の時のバトルフィールドみたいな感じかな。


ん?

ボス戦?


今思い付きで何となく言ったけど、ボス戦かぁー。


まさかだけど、この部屋、マジモンのボス部屋説ない?

半球ドームだし、ステータス的には強いのかどうかわからんけど、それでも火竜だしこいつ。


あー。

ありうるなー。


ダンジョンのボス部屋が奥の方にあるんだとしたらその途中の戦いで色々とあっただろうし。


それなら勇者のステータスが完全状態じゃないこともうなずける。


てことは、今現状は、途中の敵を何とか倒し、ダンジョンの最奥、ボス部屋のボスを倒してやろうと意気揚々とここに入ってきた勇者一行。


すると何やらボスの火竜の様子がおかしい。


何やら妙な挙動をしている。


何かしらの特異個体だったりするのかもしれない。


経験値も雰囲気的に沢山入りそうだ。


おっしゃぶち殺そう。


そして今ここ。

っていう状態なんだろうなー。


あーあ。

きっとボスだったら仕様的にこの部屋から脱出できるわけないでしょ。


あーーーあ。

こりゃ完全に詰みですわ。


この状況。

流石に分体に任せるには荷が重すぎるわ。


ちょっくら私が直接やってやりますかね。

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