表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第三章 ミクロな世界の回生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/550

99 回避不可能全体即死攻撃弾幕ゲー

それからは地獄だった。


私たちは、ほぼ避けるのが不可能な縦横無尽に動き回る壁をひたすらに避けまくった。


途中、軍隊の半分が巻き込まれて死んだり、食料が押しつぶされることによる精神的ダメージを食らったりしたけど、それでも必死に逃げた。


それこそウサギでさえも裸足で逃げだせることなく弟子入りを懇願してくるレベルで逃げまくった。


ここまで必死になったのは前世含めて三回目くらいかもしれない。


しかし、それでも壁の動きは時を追うごとにどんどん加速していき、分体もどんどん死んでいき、私達はある決断をしなくてはいけなくなった。


{オリジナル!ヤバい!これはもうやるっきゃねぇ!}


{洗脳だ!洗脳!}


洗脳!?

この状況で!?

馬鹿!?


{ばっきゃろ!分体使うんだよ!}


あ。

なるほど。

大洗脳もちは誰だ!


{パクテルだけだよ!}


そっか!

ごめんね!

パクテル!

ゴー!



ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!



{ギャー!}

{ギャー!}

{ギャー!}

{ギャー!}

{ごふっ。}


ご、五ごおおおおおおううううぅ!!


{だ、大丈夫です。}


{フォート・エスプリットモート lv.4


HP 3/150

МP 373

SP 283/109


平均瞬発力…}



いや瀕死いいいいぃぃぃ!


{オリジナル!薬合成!}


おうよ!


{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。バクテリア種固有スキル「薬合成 lv.1」タイプ、HP 回復ポーション(最下級)を起動しますか?

―yes

―no}


もち yes!


そんでもって最大量合成!



ポコポコポコポコポコ…。

ジャバァ!



空中に生み出された洪水のようなHPポーションにより、五号の HP が高速で回復していく。


{フォート・エスプリットモート lv.4


HP 119…/150

МP 373

SP 283/109


平均瞬発力…}


{こほっ…。ありがとうございます。}


いや、大丈夫!

動ける!?


{今度こそ大丈夫です。}


ならオーケー!


{オリジナル!前!前!}


な!

避けろぉぉおおおおお!



ギャギャギャギャギャギャン…!



{ギャアアアアアアアアアア!}


よ、四ごおおおおおおおおぉぉぉ!



…。


そしてさらに時は経ち。


ようやっと。


{頭と思しき部位に到達。}


きたああああああああああああああ!!


{よっしゃぁああああああああああ!!}


ナイスパクテル!

そんじゃそのまま洗脳開始!


{了。…緊急事態。体内への侵入不可。}


な!


{マジ!?}


魔法でも!?


{了。試行中…。体内への侵入不可。}


マジか。


{どうする?}


考えろー。

考えろー。

どうすればいい?


{口から入ればいいんじゃね?}


口?

あ、ああー!

分体!口に急行!


{了。}


よしいった!


あと少しで洗脳が始まる!


{で、その間私たちは…?}



…ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ…!!



逃げろおおおおおおおおおおおおおお!!


{うわああああああああああああああ!!}


…。


それからさらに永遠とも思えるような地獄の時間が過ぎ…。


ついに…。


{口と思しき部位に到達。体内への侵入を試みる。…成功。}


成功?

成功。

成功!


おっしゃ!


パクテルはそのままどんな手を使ってでも脳に行け!


{了。}


{いった!?}


いったぜ!

ラストスパートだ!



ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!



逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!


{うおわわわあああああああああああああああああああああ!!!}


…。


私たちは頑張った。

分体達が体内に入ってもなお火竜は暴れ続け、何度も何度も衝撃によって吹き飛ばされ、潰されかけ、死にかけたけど、何度も何度も立ち上がって逃げ続けた。


そして、私達の HP、МP、SP の残量がすべて一様に一割を切ったとき、ようやく火竜が動きを止めた。


ふう。


ちょっといろいろあるかもしれないけど、これだけは言わせてほしい。

神様のバカヤロー!




山:まさにばかやろーだぜ


ア:唐突ですね。


山:だって…


ア:なんです?


山:新規さんが増えないんだもん。


ア:生々しい上にめんどくさいですね。


山:うぁぁぁぁあ。


ア:もうちょっと新規さんが読みたくなるような小説作り頑張ってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ