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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

時間の理性人の人間達

作者: 太田恵子

大学の卒業論文のために書きましたが、大学はやめました…これは事実です。本当です。人間と文化の卒論です。もう単位を取ってしまったからです。中退しました。卒業と中退です。わけわからなくなりました。


1

  ……どうしても僕よりもファションの方がいいのか……。じゃあ僕のやってるものは無意味なのか?

  ーー違う兄さんただ……

  ーーただ……?

  俺は秘密を持ってて、人に話す事の出来ない事があり……つまり……。

  ーー待ってよ。僕だって秘密がありあるんだぜ……。

  そう言ってアイスティーを飲み、

  そうさ俺は、惨めさ……馬鹿なのさ。

  そう言って兄さんは窓際に行って、日差しを浴びた。

  ーーお前には判らないさ。

2「ん…ん…」

窓の外から強い日差しが差し込み、俺の目の中へと飛び込む様にして、入って来た。

「ん…ん…眩しい……」

叫んだつもりが、言葉がはっきり出てこなかった。よほど疲れていたのだろうか……。さてもう一眠りしようかーーどうせ、休むつもりで、家に帰って来たのだから。

……日差しは強く俺の目の中へ飛び込む。

「ん…ん…しつこいなあ……」

毛布を無造作に被りながら避けた。

チチチッピピ、、、チチ……。

今度は鳥か……全くなんだってそうじゃまするんだろう。

「もうっ!」

毛布を押し倒して、やっと起きる事にした。階段を一歩一歩ふみはずさないように降りていくと、何時もの朝を感じる事が不思議だった。

茶の間の戸を開けると、何時もの言葉が漏れる。

「おはよう」

ここで何時もの相手が、「遅いのね…。もうこんな時間よ」

と言う。何時もと同じ朝なのに、今日はどこか違う、と感じたのはその時だった。

姉は目を真っ赤にして泣いているのだ。私は姉の泣き顔を見るのは、生まれて初めてだった。しかも、もっと驚くべきことは母が奇妙にも、やつれたように深刻な趣きだったことだ。いつもは、元気はつらつで、40ぐらいに見えたが、次の瞬間母は、意識を失った。この光景が、奇妙じゃなかったら一体なんなんだろうか……。

私は声も出ずに、立ちすくんでいると、姉はやっとこのやっとこの私に気がついたのか静かに涙を拭うと

「おはよう。龍一」

と言ってまたしくしく泣き出した。

その時は全く驚いてただオロオロするばかりだったけれども、あれが最初で最後の人生の分かれ目だったのかもしれない。


 姉と光介こうすけという男は恋仲であった。姉は光介と結婚するつもりで、講三こうぞうと付き合っていた。

確か3年である…姉はその事を家の人に誰にも話さずに隠れて付き合っていた…もちろんこの私さえも。

一番最初に気がついた人は、確か二番目の龍男兄さんだったと思う…私の家族は全部で7人家族である。父、母、長男正男まさお兄さん、次男の龍男りゅうお兄さん、長女の初子三男の自分、次女のよしみである。その次男の龍男兄さんは、初子姉さんの帰りが、遅いので感づいたのだろうか。初子と龍男は2階の向かい合わせの部屋で寝ているのである…私は反対の西の部屋で寝ている時の方が多く、滅多に会えずに時々心配で堪らなかったが、ファションデザイナーとしたは、堪らなく楽しい日々が続いた。

 龍男兄さんの特徴は、堅物で物事道筋立てて考えるのが好きで、私とは気が合うのか会わないのか、滅多に口を開いたことも無い。お茶碗一つにしても、何処でどうして何してだからどうしたのかをはっきりさせようと決して食べようとせず。また誰が何を言っても聞こうとしない。そんな龍男兄さんが、物音しない姉の部屋がまだ帰って来ていない事ぐらい感づくのは当たり前の様である。姉は誰にも気づかれない様に行動していたらしいのに、龍男兄さんは、そんな姉に直接訊いたみたいなのだ…兄から私達兄弟そして、両親の耳にも届いてしまったのだ。

「母さんは、反対だからね。そんな影でコソコソ付き合っている様な、訳の分からない人なんかと、交際を認めるなんて、絶対に許さないからね。」

これが母の口癖になった。

この日から母は姉の帰りが遅い日は、決まって徹夜してでも待って降り、姉をしかった。

 長男の正男兄さんは、体が悪く一日中寝たきりという日もあった…病気は精神的なもので、入院とう所まではいかず、でもちょっとの事で目眩や吐き気を訴えた…体よりも心が軟弱なために、ちょっとの事ですぐに悩んでしまいその反動で、体が参ってしまうらしかった。そんな正男兄さんは、頭は良かった。血が繋がっていないせいで大検で合格してアルバイトをしながら国立へ通った。

バイオテクノの研究を会社の仕事をしいていた。バイオテクノと言ってもネズミにアドレナリンを注入して……よく分からない研究をしていた。気持ちもすごく優しく尊敬していた。

 家族の中で一番体が弱いために家族中が特に、兄さんに期待していなかったというより厄介者扱いしていた。私はそんな兄を励まし応援してあげた。

「あはは正男兄さん大体龍男兄さんの事にそうとげとげすることぁないよ。考えてみれば誰も彼も龍男兄さんの方が、間違っているんだから……」

という具合である。こんな時でも、私は一番陽気であった…次は姉の初子であるが、女性の中の女性という感じで、妹の、よしみとは全くの別のタイプであった。夢を見て終わるという事が無いかの様に信じ切ってしまうのだった。例えば一つの嘘をつこうと思って言っただけのほんの冗談を信じてしまうのだった。姉の性格は一言で言えば、お人好し……なのだ。

「信じていればなんでもなれそうよ。」

と未だに言っているし……疑う事をしないのだ。呆れるほど可愛い性格だったから、皆に憎まれないで騙されていた。姉の初子を。

 妹のよしみは、初子とは到って対照的で、人を人と思わない、信じきるというよりは、人を嘲笑っている様な雰囲気をもっており、また軽蔑をする。兄弟の中で一番ひねて降りまたはみ出しているけれど、正男兄さんよりは、まだ兄弟の輪に入っている。いつからこんな可愛く無い性格に育ったのかはっきり言って分からない。いや全然分からないのである。何を考えているのかさっぱりで、弱み一つも見せない…それで人を嘲笑っている。この間も龍男兄さんに

「あんた達さあ。何回も喧嘩して何処が面白いの?初姉さんも化粧濃くしてどこがいいの?!男を取るか、恋人を取るかしたらいいんじゃない?全く馬鹿みたい。一生呆れるまでやってたらいいわ。」そして軽蔑の眼差しをして、睨むのである…さも降らないという風に、そう軽蔑。人とは、自分は違うという一線があるのか……俺は、そういうことはしなかったので、よくわからないが……。でも妹のよしみはしていた。

 こういう人間はいくら口で言ってもそう言ってもそう治るものじゃ無いしまたは、治らない。こんな妹のことをよしみを、見て時々私は辛くんるのだ。何がそんなに楽しく無いのか楽しいのか顔色一つ変えずに、沈着冷静で、どきっとするくらい、すごい言葉を言う。

「兄さんは、甘いわ考えが。」

他の人はこんな言葉を訊いても、なあんだと思うがもしれないが、私にとって妹のよしみに面と向かって言われるのがどれほど辛いか、堪ったもんじゃ無い。そして私…つまり俺は、暗く落ち込まずにヘラヘラして降り人に弱みを見つけられるのをすごく恐れている人物………それが自分である…闘争心も無ければどうでもいい。ただいつもそうやって道化を演じているのである。

「道化」これが私の最大の仮面。


 姉の初子と構三との間で子供がとうとう出来た。

「お母さん許して……私お腹の子をどうしても産みたい!!絶対に産みたい!!産みます」

姉の初子は必死であったが、父と母は、

「コソコソ付き合っている男の子供は、絶対に許せない。勝手に産めばいいが、光介さんはどうするんだ!!

許せない。もうお前はこの家の子じゃ無い…2度とこの家に来るな!!」

父は言って突き放した。

母も

「それぐらい当然じゃ無いかい!?」

姉に答えを明らかに待っていた。

姉はしどろもどろになっていた。構三と一緒になりたい……!!光介の顔も浮かぶ。そして、母と父嫌、この家と縁を切る事にならなければならない。姉の頭には父や母や、兄弟、昔の思い出がちらつく。又、構三の顔もちらつく。

姉の声じゃ無い何者かが姉をその時左右した。

「……私、間違ったと思っていない。構三さん以外愛せない。本当です…光介さんは、ただの友人です。」

 ああ、可哀想な姉…比べるものが全然違うのに………家比べてはいけないのに、姉は比べてしまった。光介と構三をーー!!。

もしや……駆け落ち?私はこの時に胸の奥を、えぐられる思いがした…姉や両親を見てられなかった。

  

 その夜、姉は、自分の部屋で荷物を整理していた…龍男兄さんはただ口落ちそうに、月を眺めながら、何かをブツブツ口ずさんでいる。姉は、荷物を整理する……月を眺める龍男兄さん==一見対照的で独特の雰囲気を

持つ二人がだんだんと、危険な方へ、押し流されている事に気がついた。いや二人だけじゃない、父も母も、妹のよしみさえも、最後の自分自身も……。

 真夜中の12時に姉は荷物を車に入れて、誰もに、気づかれない様に、こっそりと出て言った。

 私の方はその頃、南の部屋で仕事に追われていた。私、、、俺の気持ちは、芸術作品を作ると言うよりも、何か穴から抜ける様なもので、気持ちで一杯だった。


第二章神秘な世界


龍男兄さんは初子が出て言った時から前よりも短気になった。

「初子をみんな追い詰めたくせに………皆んなで!」

龍男兄さんは毎日こう口ずさんでは

「大体、愛する男と自分の家族とを深くした時に、いややらせたんだ!!母さんやり方が汚い……。あまりにも……!」

それから、気難しい、皺を寄った顔を私に向けては、

「お前もお前だよ、龍一お前何故初子を止めなかった。何故言い聞かせなかった。お前はただ黙って眺めているだけで姉さんは苦しみながら愛する男を選んでしまったんだぞ。お前それが正しいと思ってただボンヤリと、眺めていたのか?。」

「あははは、そんな何も俺を責めないで欲しいよーー。俺が口を挟んだて、姉さんは決心していたのかもしれないしーー。」

俺は必死になって言った。いや必死だった。


 龍男兄さんはその日からイライラが増すのか気分を落ち着かせる為に、本を読んだり妙に平静をよそぶっているのが分かった。この事も、私には見てられなかった。

そして、例のごとく、正男兄さんに、反発をしては、腹の虫を抑えようとしてるのが、とても見ていられなかった。

「どうしたらいい?そんなに私のやってる事は、馬鹿馬鹿しいか……」

と質問されて、私は

「そんな事ないよ兄さん…兄さんは、姉さんがあんな事になってしまって、追い出される様な形で家を出て行ったので、気が立ってるんだよ。」

それから目に一杯の涙を浮かべて

「本当にそうだろうか?……僕の実験と初子の事は別問題じゃないか!……それに俺いや僕に、反発する事は前々からだったシーー。本当にどうしたらいんだ龍一。」

参った……。この問いには私には俺にはどうも出来なかっただから、又

「大丈夫だよ。」

と仕方ないから分からない答えを返したら、余計兄を興奮させるらしくて、胸を抑えるほどに泣いた。

 本当に困った。私の力ではどうでにもならないと、感じた時横から、妹のよしみが、フット笑って吐き捨てる様に

「ーーそう正男兄さん、企業のプロジェクトかなんか知らないけれども……。」

と言いかけたそしたら正男兄さんが、

「それ以上バラして見ろ!サンポールかエーテルを嗅がしてやるぞ!」

そしてよしみは、

「ふふ龍一兄さん。こんな正男兄さんを信用しない方がいいわよ。」

妹はそれだけ言ってさっさと部屋から出て行った。後に残った私と兄さんは、より一層疑いが深まるまま、兄さんはただ泣き、俺は、いつもの様に、兄さんを慰めた。

 私は、その晩眠れなかった。妹の残した深い疑惑もあるが、兄さんの態度もそうだった。否定しなかった事実…その裏には、妹の指摘した通りの事があ流のが怖い……。

私はまだ仕事の途中で、いろいろ考えていた。

 その時だった…目の前が真っ暗になり、宇宙を見たのは………満天の星だった。輝く様な星だった。けれども私には分かっていた。その宇宙が、幻覚だったと言う事をーー。

でも宇宙を見るのこの幻覚が、いつまで続くのか不安になった。ただ怖かった。純粋にも星たちがぐるぐる回る瞬間が、怖かった…怖くてただ目を閉じた。

突然次の瞬間、宇宙は闇に閉ざされて、激しい目眩に襲われた。

……それからずーと、意識しながら、目眩は、私を激しく襲う。一体どうしたと言うのだろうか………本当に……。

目眩が、おさまったのは、それから、十分足らずの事だった。私にとっては、かなり苦しかった。仕事のやり過ぎだろうか?!

とも考えたが、そうかみしれない。。。最近では徹夜なんて、言葉ざらになってきたように、一睡も忙しくて出来なかった。

 体のことを考えると、辛かったが、どうしてもやり遂げないと、次の仕事に進めない。そう思うと、やっぱりやってしまうのだった。

ーーー今夜は早く寝てしまおう。ーー

と何故か今日は、思ったのも、神の恵み、宇宙を見たからだったと思って、俺は私はベットへと向かった。



俺は、よしみの言ったことが気になり、次の日に正男兄さんが居ない留守を狙って、実験室に入って見た。部屋の中には、薄暗かったが、かすかに光は差し込んで居た。床は白いタイルキッチンみたいな物が、部屋全体を支配して居たるかのように、窓の処に、連なって居た。

 左を見ると、本棚見たいな所に資料集がぎっしり置いてあった。天井には、丸いプラネタリウムがあり、電気を消すと、星が、写りとても綺麗だったが、、、私は昨日の幻覚と見比べようとして、パチパチと電気を消したり、付けたりした。

 ふと部屋の隅に、何やらビーカーがあり微生物が細胞分裂を繰り返して居た。部屋の中右往には、俺に似た人形が置いてあった。その横にガクッと首を垂れてる、ガクッと首を垂れている水中に漂っている生物がいた。あまりの恐怖に、足が両足がいうことを、効かなくなった。

「わーーー!!」

次の瞬間走り出していた。〜ああ分からない〜。

その時だったまたもや頭痛がして、目眩を感じた。そろそろ病院に行こうかなあと思った。単なる疲れだ。大丈夫だろうと、薬箱にあった、ビタミン剤を飲んだ…眠った。


 私は目が兄と同じくらい悪くて、今日もコンタクトレンズをしているが、、、。それは使い捨てだった。コンタクトレンズはソフトであった。前は使い捨てじゃないソフトをしていたが、眼鏡屋に騙されて、使い捨てをしていた。そうして、カラーレンズをしたくても、お金が無くて、乱視でもあった為に、カラーは遠慮していた。ドライアイになる為に、目薬を、しょっちゅうしてると、、、。兄はお茶を、私に渡した。

「辛いや…辛いや。うんいつも細かい仕事をした後はいつもこうなる。いつもフルーツは、ブルーベリー…ははは。」

俺はこういてお茶を飲んだ。

「いっそコンタクトは辞めて、メガネに、したらどうだ?!」

「メガネは嫌だよ…もともと嫌いなんだよ。鼻の所が、痛いだろう?!痛くないのもね、結局、わずわらしくなる……。嫌だよ。」

「そうか……。お前は昔から変わってるもんだもな。今更、こんなことを言うとね。確かに目を休める為にもメガネは、ひとつ作っておくものだぞ。」

「……顕微鏡って、メガネじゃ見えないんだよ。」

それには兄貴は答えずに、無言でいた。ただお茶をすすって、顕微鏡を、覗いていた。

ずーと1時間ぐらい作業が続くと、静かに、正男兄さんは静かに、語ってきた。

「……僕はね…。ずっと、今まで、体が弱くて、いや心が弱くて、世間に言われて、寂しかったんだ。いつも一人で勉強して……。」

兄は淡々と語っているが、すごく最悪と私に伝わっていた。

「僕は考えるほど、苦しんだ」

兄は、淡々と語っているが、すごく最悪と私には伝わっていた。

「僕の体はいや心は、お前が居ないと、到底持たないんだ。」

私の目をじっと目を見ながら、

「僕の助手をしてくれると、助かるんだが……。どうだろうか?」

兄は、それから、

「どうしても僕よりも、ファションの方が、いいのか?!じゃ僕のやっている、実験は無意味なのか?僕をからかっているんだろう…興味半分で手伝っているんだろう?!」

「そんなんじゃないよ…少しでもお役に立てればとおもって、兄さんただ……。」

「ただ?」

「俺は秘密をもっていているから…、人に話すことのできない秘密で…。つまりつまり……。」

「待てよ!僕だって秘密があるんだぜ。」

そう言って、兄貴はお茶を一息に飲み、こう呟いた。

「そうさ……。俺は馬鹿さ」

そう言って顕微鏡から離れると、窓際に行って、日差しを浴びた。

「お前には、分からない事さ」

そう言って、兄さんは、高く笑い転げた。そして、

「お前なら、俺よりも、馬鹿じゃないさ」

「……」

「お前ならやれるのになあ、出来るのになあ。。。。もったいないよ。」


夕暮れに近づいて、ビーカーを片付けていると。

「ライト兄弟って知ってるかい?お前さあ!」

「え、何?!」

「ライト兄弟だよ!!」

怒鳴る兄ーー。

「知ってるよ…それが何?!」

「お前と、ライト兄弟するのが夢なんだよ。」

「だから?」

「二人でならなか?お願いだよ」

しばらく沈黙が続いた。俺は躊躇った。

「僕の秘密を話すから、兄さんの今やっている実験教えてくれないだろうか」

コーヒが無くなったので、冷蔵庫にあった麦茶を、二人は飲んだ。暑い日だったので、喉が異様に乾く。

「兄さん俺さ…今度パリにでファションショー俺の服を縫ったやつが出るかもしれないんだよね…見に来てくれる?!」

「助手になる気だったら、行くよ。」

「ちっ。取引のつもり?!」

携帯電話を取り出して、私は、仕事に取りかかろうとして、ありて西の部屋へと、消えて行った。

「ああーーもしもし、、実はさ。仕事のことで電話したよ。。うんそうそうそう。。うんうんそう。そうそう。龍一俺だよ。」

兄はただ来た部屋からさって行く後姿の私を見ながら、呟いて居た。

(俺は君を助手にして見せるゾ。君のクローン人間を作って見せる。君こそ天才で、俺は自殺を考えている……人生はつまらないもので、きっとこうなる事が、一番いいんだと俺が証明して見せる…必ずきっと……。)


私はお針子から戻ると、決まってまた兄の実験の手伝いをして居た。そしてまたくらっと、していた。仕事疲れだ。

「また目が痛いのか?」

兄はまたペンを私に渡した。

「うん細かい仕事の後は、決まって目が痛いんだよ。」

「いっそコンタクトは辞めたらいいじゃあないか!」

「メガネもいいかもね。でも目が、0.00ーだから、レンズが高いかな?メガネすぐ落とすし、嫌だよ。絶対に嫌だよ。」

それからまた、

「赤か黒かそれともふちなしか……選ぶのも楽しいのにね。お前は、変人だな」

「まあねそのうちにねそのうちに……。」

「ところでこの間の話だけれども助手になる気はあるか?!」

のまた一点張りで、私は、深い不安を覚えた。わたいはその晩、翌日のさらにその翌日と、2日寝込んでしまった…疲れて寝てしまった。



 蒸し暑い夜の日が続くと、風も少し吹き始めてきて、ようやく涼しくなりかけた日に、私はファションショーをやって居た。穏当に大成功でだった。一流のモデル達と、音楽、ダンス。私達以外の、人々の助け合い…。本当に自分が恵まれてて、申し訳ないような気がして居た。正男兄さんは、私の成功を喜んで、くれたが、例の助手の件の券もあって、内心では、まあまあだった。いや成功して欲しくないように、舌打ちした。

「チェッ。どんどん洋服を、作ることに定着するな……」

私はこの件でファション界に、色濃く存在をアピールされてしまった。だからビーカーや、首のガクッと垂れた生物の事は、忘れかけて居た。だから助手の件が、遠のいてしまった。

 ところでもう一人の兄、龍男兄さんは、私のことに無関心で、裏腹に、腹の虫が治らないようで、何かあると、正男兄さんの事を、八つ当たりする始末だった。今日もレポートを読んで、論理的に、これはいけないそれがいけないと、目の敵にして居た。この実験は無意味だと指摘したが。

 龍男兄さんは、正男兄さんに、八つ当たりをしていたがいつも、それなりに話を切り上げ片をつけて居た龍男兄さんは、この頃まで限界まで、あーだのこーだの言って論理的に理屈で、私が間に入らないと続く事がしばしばだった。

 何が龍男りゅうお兄さんをそうさせてるかは、分からないけれども、姉の初子が実家についこの間帰って来てからだった。でも、姉が、帰って来た時は、私だって大ショックだったけれども、だからと言って、そんなに追い詰められるのだろうか……。私はしょうがなかった。

  私は、三つ悩んでる。

一つは、龍男兄さんの変わりよう、二つ目は、兄の実験の生物。三つ目は、正男兄さんののことで助手を進められてる事。これを考える時ばっかりは、ニコニコ顔じゃなく、本当の顔だった。そして一番暗い顔だと思っている。そして一番暗い顔だった。と、その時だった。血の気が逆流して、景色がぐるぐる回転し始めた。幻覚で、宇宙を見たようだった。星が、二つずつよりそい……ここまで見た時恐怖を感じた。本能的に思った。それは、宇宙を見ると、あの激しい頭痛に襲われると知ってるからだが、そうしてるうちに、目眩に襲われるからだった。いや知っているからだった。

あそうだ、考えてると、なる幻覚なんだよと思っても、続いて居た。ズキンと、血流が動いた…頭痛らしきところで、意識が遠のいていった。ーーー遠くの方で、微かに、人の声を、聞いたようだったが、激しい頭痛の為に、息も出来なかった。

「……兄さん……。兄さんどうしたのよ…ねえ兄さん、龍一兄さんどうしたの!!起きてよ!!兄さんしっかりしてよ。。。!!兄さん!!」

声はだんだんと聞こえて来たが、私は、返事を返す事も、出来なかった。ハッと気づいた時は、それから10分ほど立ってからだった。心配そうな妹は、受話器を見つめながら、医者に電話をしようかどうしかと、妹の顔と受話器と、そこにあったが掛けようとした矢先に、

「あ、気がついたのね…良かったわ。。」

 妹の心配する顔は、これで2度目だった…1度目は昔、私が川で溺れかけて居た病院へ運び込まれた時だった。いつも人を食っているような、目覚ましなく本当に心配してくれてる、妹を見た時に、他の兄弟に、(姉妹に)は見せてくれない私にだけ見せてくれた、顔だという事は、なんとなく分かって居た。だから私は、妹が、いつも見せる人を軽蔑しても誰も信じない、いや世間を見下してるのが、可哀想で仕方なかった。

 私には心を開くチャンスがあるかもしれない……それならばいつか妹と話し合おう……と思って居た私だが、なんやかんや私も仕事にお荒れているのと、暇さえあれば、正男兄さんの話をしてるのとで、妹と、会う機会が無かった。でも時々兄さんの相手をしてる時にこっそり、私を影から見てることに気がついた時は、ずっと前からだった。兄さん正男兄さんは、すごい実験してるのよ。だから信用しない方がいいよ。と忠告したのも、はっきりと、覚えている。


 ーーー「良かった……。驚いちゃった。顔が、真っ青何だもん。」

こういう所は、いつもと、違う一般にいる普通の、妹だった。

それでも心配そうな、妹の顔を見て、

「忙しいんだよ。御免よ。仕事で疲労が、あらわれちゃったよ。しまったなあ〜。」

「大丈夫大丈夫……ところで何の用なんだ」

妹はドキッとして苦い笑いを泛かべると、いつも人を食ったような、顔になると、

「ううん……。別に用なんてない……。ちょっと兄さん、部屋を通りかかりってたら、面白いかなあって〜。のぞいて見たのよ……。それだけ。」

「本当にそれでただ、のぞいただけだったのかい?!」

と優しく、聞いて、ほんの少し囁くように、

「俺には、隠さずに何もかも話していいよ。」

「べ別に、ただそれだけよ。」

しかしそれだけというにも関わらずに、部屋から、出て行こうとはしなかった。

「なあお前、最近楽しいのか?」

私は当たり前の質問を浴びせたが妹は、またもやビクッとして、何も答えなかった。冷蔵庫にあったチョコレートを持って来て、半分おって

「食べるか?おいしいぞ」

と差し出した。いつもは一口チョコが好きだったが、切らして居て板チョコしかない…自分は惨めな気分と妹と……味わうのもいい、板チョコは、歯応えがあっていいしね。妹は受け取ったが食べようとしなかった。

二人の間で沈黙が起こった。随分長かったが、自分はチョコレートを食べて楽しんでた。すると、妹も見かねて一口、チョコレートを食べた。食べてる間は、何かに解かれていくように声を殺して泣き始めた。

ーーこんな泣き方をいつの間に覚えたのだろうか……。声を殺して泣くというのは、とっても見てるだけでも、辛いのに……妹は、きっと人に泣き顔を見られるのは、初めてだろう……。私は妹の苦しんでいる事が、十分の一も分からずに、妹を見て来た。だけど妹は何かで苦しんでいるのだろう。そうでもなければ、声を殺して、泣くというは、やらないはずだ。

妹は泣いて居た。私は見るに見かねて、妹を、優しく頭の毛を、撫でた。

「おい、声を殺して、泣くものじゃないぞお。」

そう呟いた、私の声に、ほっとしたのか、今度は、私の方をちゃんと見て、

「お兄ちゃん。お兄ちゃん……」

と言うと言葉と、共に、妹の涙が、みてくるのが分かった。自分は今まで、妹をどうして、分からなかったのだろうか?!

目を開けて見ればこんなに近くに妹いたのに……。後悔ばかりが、私の頭を駆け回った。

「お兄ちゃん私ね……寂しかった…正男兄さんは、実験で夢中出し、龍男兄さんは、相手にしてくれないし……初子姉さんだって、綺麗な鳥飼っていて、世話が大変だし、私も、猫のクロと、ミーの世話で、大変だったし……。それをさ、正男兄さんがね、変な実験で使って、動物実検で使っててね、変な実験してるのよ…綺麗な鳥に、エサ付けで、人間に言葉を喋らそうやったりすると言う実験の、未来でいうAIのことを、動物で、人間を教育するっていうのできる訳ないのに、やろうとしてて……。私はね、それは無理があるんじゃないかって思ってて、絶対にそんなことをしたら、いつかは壊れるっていうことをさ思ってて、クロとミーは、動物実験で、交通事故になってしまって、医者連れてったら、クロは栄誉指導とミーは交通事故で片っぽ右足、骨折れて、入院させられてしまってが、すぐ出してもらって、そんなに猫に5万もかけられないよって、医者動物病院に入院するのは、私が辞めてしまって、正男兄さんの実験なんてどうせくだらないと、私は思っていたから、全部動物など死ねばいい…私が…私が私のせいで、るーちゃんを握りつぶしたんです。青い鳥のセキセインコです。ごめんなさい…もう嫌だ嫌だったんです…世話も。気持ちも…嫌で嫌でならなかった…お嫁に行こうかそう思ったんだけれども、初子姉さんみたく美女じゃないし…服も持っていないし…金も無いし。お見合いもやろうとお思ったんだよ。でもね。私は、男なんか誰も好きじゃ無いんだよ…かっこいい男も、頭がいい男ももう嫌なんだよ…初子姉さんみたく…そう簡単に決められないんだよ…動物の世話もあるし…簡単に言わないで欲しいよ。綺麗な鳥が人間と会話するなんて夢見たいな事をしようとしたり…無理があるんだよ…じゃあ機械はもっと上の、占いも操れるのかっていうのかっていうんだよ。今やっている、ソフトバンクと広島の試合だって、9戦やって、5対4で広島勝つって、機械では出てるけれども、人間には未知の可能性があるんだよ。簡単に、はいそうですか!!って負ける訳ないんだよね。人間には未知の可能性がある……。私はそう思っているんだよ。こんな家なんか、もうグレてやろうかと思っていたよ。動物たちが、可哀想……。耐えられないよ…もう耐えられない。もう!グレてやろうと決心したら、環境が悪いんだ…政治が悪いんだそう思った。ロッキード事件はね、3年やってたんだよ…それを今の総理大臣はさ、加計学園と森本学園はさ、1年で辞めようとしてる、話題をそらそうとしてる、嫌だから、テレビも消していた。テレビも嘘ついてる。ネットしか信じられない……。そう感じて薬はみんなネットで買っていたよ。薬箱置かないよ…脚の、骨痛い治るっていう薬はね、ビタミン剤だってさ。いつも龍一兄さんが、飲む薬はビタミン剤だよ。もう私、言いたいことは言ったから。家を出て言って、ホームレスか、友人の家にお泊まりに行くよ。怒られるもの。それしかないよ……追い出されたら、男もいないから、女の家にお泊まりに行くよ。それしかないんだよ。方法はそれだけだよ。実験は嫌だよ…動物だって愛がある…実験の為の、動物じゃないよ!!もう嫌になったよ。どこかに旅行に行ってくるよ。金無いから、龍一兄さん金かしてくれないかなあと、訪ねに来たよ。それだけなんだよ。嫌になったんだよ。全てが。秘密をしゃべちゃったから。私も勘当じゃ無いの。もうダメだよ。追い出される。金返すから。大きくなったら返すから、金かしてくれない?!」

「いいよ…。旅行に行くの?!何処に行くの。いつ戻ってくるの?1」

「いや金はいいよ。友人家にお泊りに行くよ。それでいいよ。」

「いいよカプセルホテルに行けよバカ。それがいいよ。俺の家のモデルの家紹介しようか?!」

「いいよ。漫画喫茶にでも行くよ。それしかない。それしかないよ。」

「漫画好きなの?!」

「一条ゆかりの、「砂の城」や、竹宮恵子のテラへ、とか昔色々読んだよ。私の読書量は違うよ。他の人と比べないでよ!!漫画喫茶の、1回分の千円貸してくれない?!それでずっと小説でも書いてるよ。一回で、秋津の漫画喫茶380円っていうのでなければ暮らせそうだよ。なんとかやっていくよ。」

「場所は秋津喫茶?!そこへ行くんだね?そこに行けば会えるんだね?!ここから簡単には、出られないよ。お前は動物の餌係なんだからさ。親たちが探しまくるよ。兄さんも行くよ。一人では危ないからさ。兄さんも漫画喫茶行くよ。兄さんがついてるよ。お前の体心配だよ。もし体が傷ついたりしたら、母や父も、それは悲しむよ。」

それからこう私は、言ってやった。

「本当の友人いるのかよ?!そんなお前のことだから、ひねてるお前のことだから、本当に友人いるの?!」

「居ないよ。嫌だよ。漫画喫茶しかないよ。個室になってるから、あそこしかない。それか、カラオケルーム屋で一晩中泊まるとか、、、。それしかないよ。」

「動物たちはどうするかだよ?!」

「どうしよう……。嫌だよ…ぴーちゃん、死んじゃ嫌だよ。ボタンインコのぴーちゃんが心配だよ。それだけが心配だよ。今やっと、フランス語教えて貰っているよ。片言だけ喋れる。私が、インコの力で……。」

「パソコンの占いはどうだよ。」

「バッチリ当たるよ。今日の運勢当たる。それで、ヤフー見て宝くじ買いに行ったら、100万円当たったよ。だから、金は持ってるんだよ。ロトで当てたよ。でもね。神様が、心変わりしないうちに、使わないと、誰かが、母か父かに金渡りそうだよ。怖いよ…正男兄さん知れたら、きっとバックにヤクザがいそうだから、殺されるよ…きっと怖いよ。怖いよ…秘密にしてね…お願いだよ…エーテル嗅がされちゃうよ。あの友人だよあの友人にも知れられたら、膝やられるよ…ポキッておられるよ…怖いよ…怖いよ。」

「おまえじゃあどうすんだよ!?家出ていかないんだろうに………なんだかんだ言っても、動物たちのお世話があるしね。じゃないのか?!」

「泣き寝入りしかなさそうだよ……半殺しされるから、兄さんは黙っていてね。秘密は兄さんまでよ。」


妹の心が分かったが、秘密も分かったが、私の秘密、宇宙の頭痛がお役に立てて良かったと思った。私だって本当は苦しかった。人に迷惑をかけないように……人には自分お考えが見られないように努力していた…弱見を見せるのが嫌だった。なんでもやり遂げたいつもりがだった。だから人に弱みを握られるのは、とても辛かった。

 道化と言う仮面を被って一心に隠していた素顔が、気がついてみると、素顔は素顔ではなかった。素顔を隠すなんて、愚かなんだろうって、、と、いつも思っていた。明るいものじゃ無いそんなにきらきらしていない。私はきっと、一番卑怯な人間じゃないかと思う。妹は、いつも俺の素顔は見ていないから、俺を信頼できるのだろう……。ニコニコ顔の本当の素顔を見ていないから……見ていないからーー見ていないからーーこの事を知っていたら、果たして俺には本当に心を開いてくれるのか?!いつも俺は不安だった。

 ーーふと気がつくと、目の前は満天の星々である。直感的に恐怖を感じ、目を閉じた…星はまだ消えなかった。余計目を閉じると見える感じがしてしてとっさに、頭を手で隠した。

ーーダメだ見える。

幻想は続いた、意識が遠のいて行った。まだ夢を見ていた。雲の上に乗ってる感じがする。身体中が怠い、遠くの方で声がする正男兄さんの声のようだけれども、目の前は霧がかかっているようで身動きが取れない…変な感じがだった。

「龍一…龍一……」

「……」

「僕の助手になる気ないかな……龍一……」

その横で数人の人たちがごそごそといたように思う。

「兄ちゃん!!すごい実験やってるよ!!クローンのねーー!!」

「黙れ!!エーテル嗅がせるぞ!!よしみ!!それ以上言うな!1」

「もう私出て行く…家を出て行く。大嫌いあんたは捨て子よ!!」

そして正男は、龍一の方を向き言った。

「さあなってくれないか……頼む、これは命をかけてノーベル賞狙ってるんだよ。」

俺はきっと悪い夢なんだと思いながらも、麻酔にかかったような感覚がなんだかしょうがなかった。

「う…うん……」

体の怠さを一気に吹き飛ばすよな大声をを出そうとしてもこんな小さい声しか出ない自分が情けない。

正男兄さんは、私はこの言葉を聞いて大変喜んでいるみたいだけれども、俺はそう言うつもりの返事ではなくて、また全ては今は夢の事なんだ…しか思わなかった。幻覚の……!!



  気が付くと見慣れない部屋に寝ていた。

「なんだあここは何処!!」

「私は、突拍子も無い言葉で、表現するしかなかった…驚きだった。

「気がついたのか……」

正男まさお兄さんんこ声がしたかと思うと、へんてこりんなエレベーターみたいな所から、颯爽と現れたのである。

「ここがお前の専用の個室だよ。ゆっくり研究するためにも、着々と日にちをかけて、やるものだからね。実験って。材料が揃ってやり易い環境の方がいいだろう?」

兄はそう言いながら、少し一息ついて又、

「僕は僕なりに違う方の実験をして、龍一は、龍一の方の実験をした方がいいだろう?その方が早く結果が出るだろう?だから二人して手分けしてやるんだよ。」

「待ってよ…いつ決めたんだよ!大きな誤解をしてるよ!!」

「じゃ話はこれで終わりだよ」

行こうとする兄を、大声で後ろから、

「何だって!」

「何か足りないものがあれば、必要な物は、又は欲しいものなどは、中央から西寄りの個室の、RCBルームに中にコンピューティングがあるから、動画やワード、エクセル、色々あるからそれを使って、打ち込めば、何でも配達してくれるから、勝手にやっていいよ。パスワードは愛だ。AIあい意味は、LOVEだよ。じゃあ話はこれで終わりだよ……」

「兄さん俺にはファションの仕事があって、忙しんだよ!!」

兄貴はRCBルームに俺だけ置いて去って行くと、自動的に扉が閉まった。鍵が外側からかけられて、トイレと言うと、開くようになっていると言う具合で兄さんは、北の自分の箪笥の方の部屋に行って終った。

「兄さんの企みは一体なんだよ!!兄さん待ってよ…まだ話が終わってないよ!!」

 深い闇に閉ざさレタママ、胸の不安と失望が交差仕合涙が出てきそうになった。



  希望という決心

どうやらこの部屋には、特殊な物がある。部屋の中は大体、100平米ぐらいあり、全体は広く感じなくも無い。

一つ一つにある部屋とは、シンプルにある図形に釘入られている…ベットルームは八角系、トイレとバスは、隣り合わせで、7角形書斎ルームは三角形、長椅子と長机のあるルームあり、北側の小さい大理石のとこから、直ぐに、コンピューターの部屋があり、又中央には大型コンピューターの部屋があった。りんごの模様が書いてあり、その横には、枝に止まってる大きな鳥がいた。りんごを与えると、くちばしで直ぐ木に乗っだが、兄弟がその鳥から、フランス語を習っていた。なるべく、実験室の大半を白の壁があり、まあ一人じゃ広い。白が、多いと部屋全体も、シンプルに見える。果たして、いつ出してくれるのだろうか?とこれが最大の疑問である。もっと嫌なのが、常に監視されているという事だった。一人だけのオフィス。何かグータラの用に見えて着実な、ロマンを感じてしまうが、兄の心は見えなかった…ベットルームと個室は管理されていない事だけは、とても嬉しく思う。


 でも幻覚を見てると時に結局治らない。

ー医者を呼んだ方がいいのかもしれないなあ。しっかりしてくれよう。龍ーーー

「絶対にダメかな。兄さん正男、少し休めば具合も良くなるだろうになあ〜。本当だよ…信じてくれよ。」

と言って笑ってごまかす。でも本当に弱みを握られた悔しさで、ついその後笑い、落ち込む…不快だった。

 妙に気になるのが、実験内容だった。ーー例えば動物細胞の核を取り出して何かの変化を待っている実験をやったり。何故こんなことをしなければならないのか不思議だった…でも実験をしなければ、外に出してもらえない。外には、たった一週間に一回しか出れない…それも監視カメラと共にと人とも……。いつもカメラは回っていた。いや光っていた…ただ私に分かる事は、前に見た生物に関係するということだけだった。。その為にも、騙されたつもりで騙してみようかなと思い、そうしたら、解決の糸口はつかめるかもしれない。やってみようかな。今はとにかくやってみようかな、今は前に進むことだけしか見えなかった…そして決心を固めた。


 迷い

日がどんどんすぎるにも関わらずに、私はずっと監禁されていた…兄の姿も見ない。全て孤独だった。快適な環境に居るとだんだんと、デザイナーとして、デザイナーとしての自分が、懐かしい。今はきっと、仕事で、弟子が、騒いで居るに違いない……。でもどうしようもないのが、事実だった。

「ジタバタしても仕方がないーー」

と心の中で叫びながら、いつも通り振る舞った。さてーー、実験を続けていくうちにふと疑問が、浮かび上がって来た。果たして私は兄にどんな風に思われて居るのだろうか?こんな監禁状態にして、私を動物見たいに、檻に入れるみたいに扱って、そのうち兄が現れるのはほんの束の間……兄は私を何故こんなに扱うのだろうか。という疑問であったが、私が改めて考えて居る事の不思議さがあった。何だかいままで、今まで疑惑で押し固められた、私の近辺は、私自身まで頭が鈍感になる程に傷つけられて、幻覚まで見た…もう何回もうことはあるまいが、その疑惑を解き明かそうと頭が、動き出す寸前に、私の目の前には、宇宙がある…きっと疲れがから出来て居るうちは、分かって居るが……どうしようもない。病気がどうかもわからないまま疑惑の中へ落ちていくような気がする。



  離れゆく心


「兄さんはどういう意味があって実験してるのか知らんけれども、もし人間の命に関わるよな実験結果だったら、俺はこの場で降りるよ」

「お前は与えられた仕事をやってればいいんだよ。余計な神経は使うなよ」

「神経を使わせる、実験ばっかりやらして……!!正男兄さんは、何かを見つけようとしてるんだね。人のDNAに関わる何かーー」

「ーーなんでそうと分かる。まだ途中なのに……」

「なら言う。生物が首をガクッと垂れて部屋の中に、中央に生きたのか死んだのか……の変化を待って居るってことも……!」

「君は神経を使いすぎて、訳のわからない結果に急いでいるよ。絶対に……そう思う。実験は続けようよ。本当に休むか?」

それから、ウーロン茶のアイスをすすり俺は言いたい事だけ言おうと決めて、一気にまくし立てた。

「ーー兄さんあのさ、変化を待つのは、結果は生まれないと思うなあ。、アッハハ分かっているかも知れないが、核をいじくったってどうにもならないよ。第一習ったかも知れないけれども核と言うものは、DNAを大切に保存しておく金庫ではなく、細胞毎日毎日の活動をたえず指事する指令室のようなものなんだよ。何回いじくったてどうにもならないのさ、あっはは」

「じゃあどうすれば核の変化を……!!」

「やっぱりそうだったか!!」

俺は叫んでいた大きな声が室内に響き渡った。

兄は真っ青になっていた…滝中だと思っていた…兄は弱々しく気弱な声で、

「……お前はまだ知らなくていいのだ。とにかく実験はこのまま続けてくれ」

俺はさらに聞くーー。

ーーーもういい加減に、本当のことを教えろ。。ーー

と心の中で弾けた。

「遺伝の本体は、デオキシリボ核酸でーーー」

と言いかけた時に、兄が

「突然変異とは、DNAになかった変化が突然現れて遺伝子てくのは、知っている」

それを聞いて、そして俺は、

「兄さん図星だね…こっちの勝ち。」

「はめたな。俺の負けか!!」

兄言ったが、すぐに同調して、でも兄貴は

「今の無しだ。実験は続ける…予定通り。マウスでどんどん突け!!来週ビーカー持ってくよ」

ちょっと怖い顔になり、

「お願いだよ龍一本当に僕の遺伝子組み替えのこの実験を成功させたいんだよ…お前とノーベル賞をお前と取りたいんだよ。お願いだよ…解ってくれよ、。」

そう言うと、飄々と、RCBルームから消えて言った。

ーーーああ、また逃げられたよ。うまくはぐらかされて、俺も休んだほうがいいかも……。ニューロリアンネットワークが疲れてしまう。そうだ神経の疲れだ……。もう休んだほうがいい………自分は静かに、ベットルームへと向かった。


   事実


 私はこの部屋で一番心休まるのは、デジカメの情報映像だった。特に猫のクロや、ミーやぴーと、ルーちゃんの動物たちの情報だった。父や母や、友人達だった。何年か昔の21世紀の頃のモバイルFOMAと似ていた。

「あなた、これから私達どうすればいいんかね」

母は酔っていた。酒を飲んでるらしい。

「どうすればなんてこっちが聞きたいよ」

父も、モリュレ.ピヨロ(ウィスキーとブランデーと烏龍茶を割った飲み物。かなりアルコール度は高い)父も酒を飲んでいたが、心は意志の力で何とか我慢してる様子だった。何を我慢してるのか分からないが、何だかそんな感じである。

「お前が他の男といちゃつくからだ!な、なんか文句あるか」

俺は素早くスイッチを変えた。

 「初子僕の気持ちは知ってるだろう……」

聞き慣れた声にハッとすると何と姉さんの部屋に人が居る。それも、龍男りゅうお兄さんだった。

「兄さん、だから冗談でしょう」

「僕が冗談を言えるガラかい?」

「兄さん、だから冗談でしょう」

「兄さん……」

「僕が冗談を言えるガラかい?」

龍男兄さんには、こう言った。

「構三とは、お前達は合わなかった。気持ちがずれていたんだよ」

「そんなことないもの。私たちは私たちで頑張った……だけれども別れたーー。それだけの事よ!!」

吐き捨てるように姉は語っていた。それから間を置いて兄は言わず姉が

「でも兄さんとしてそんなに心配してくれて、ありがとう……。」

「兄としてではなくて、お前を、女性として愛してしまったんだよ!!」

「兄さん、絶対にダメよ…まだ別れたあの人を構三さんを愛して居るの…心の奥で、そんなこと言われても、世間が許さないわ…絶対にダメよ」

というと、兄は、

「世間なんか僕の気持ちが分かるものか!!」

兄の目がカット開いて、姉貴を抱きしめて、、、嫌がる姉さんの唇を奪っていた。それから……それから……。俺の見るにたえない行動が始まったのである。ーー私は俺は、自分でも気づかぬ淵へと落ちて行ったのである。目の前が枕になり……頭痛と目眩に襲われたのだった。


   助け人

「コンピューターのMACの結果と、龍一さんの行動と宇宙(脳)の結果を言いたいと思います。どうも龍一さんは、癲癇てんかんだと思います」

白い洋服の上に、白衣を着た背の高いアンドロ人が、正男兄さんに、話しかけたが。父や母は、呼ばれていては、居ない。自分と正男兄さんだけだった。

「癲癇とは、つまり発作性のけいれんと、意識障害とを主張候とする病気です」

アンドロイドの、精神科医が語って居た。

「大丈夫ゆっくりと時間をかければ必ず治るでしょう。てんかい剤を打ち続けてゆっくりと、時間をかけるのです。」

それを聞いた兄は、

「一つ聞きたいのですが、龍一は何が原因でこうなったのでしょう」

兄さんの声がこだまする。

「精神的な事が原因だと思います…MACの検査の結果、①頭皮本能(恐れ)②拒否本能(嫌悪)③競泳本能(困惑)④服従本能(卑下)⑤群居本能(寂しがり)⑥構成本能(創作感情)⑦救新本能(好奇)とでているのですが、①②③がそれぞれ強く、情念となっています。いつもニコニコ笑って居る顔は、暗く神経質なんだと思って居ます。今までの行動の傾向としては、陽気さの中のためらいとも言えるのではないでしょうか」

「すると龍一は、無理に行動していたと……?」

「いやそう言うわけではないのです…それも一理あるのです……」

「じゃあ一体なんです!!」

正男兄さんは興奮して居るみたく声が一段と高くなった。

「考えるすぎる事が重くなり、妙に思いつめるのが、いけないんです」

「というと?」

「龍一君を当分入院させて、静かなところで何も考えずに過ごす事が、重要になります」

兄さんは大きく拒否した…医者は

「何故です」

と聞いた。

「龍一にはやってもらわないと、いけない仕事があるのです。今が一番大事な事時なのです。」

「ならば言います。このまま、幻覚を見続けると、感情の鈍麻になって何も感じない人間になる」

「うるさい!!」

「あなたは、実の弟さんの体よりも、何か大事な事があるのですか?」

「ああ、あなたには分からない事です」

「まだ発作が起きて居ます。それがまた、花なのです。発作が止まる時精神もめちゃくちゃになり、自殺の道へとむかうかもしれないですよ!まだチャンスはあると言うのに……」

「花ならまだ持つと言う事なんだろう」

「黙りなさい!!これと言うのも、あなたのせいで、こんなになったかもしれないのに……あなたは悪いとは思わないというですか!」

「……お前も龍男そっくりだな……こんなに俺を苦しめて……」

俺は、それを見て最後に笑ながら

「兄さんの発明は、世界一だよね…俺はそう思ったよ。そう思うよ。わはは。」

と小さい声で言った。……顔が真っ青で、熱が出て居た。

「………それでは、龍一さんは、入院です…着替えや身の回りの物を、用意して下さい。ベットは個室で、点滴を打ちますからーー。そのつもりで居てください。癲癇注射もですが、ほとんど、点滴です。」


    


    正男の心

ーーああ、龍一が行ってしまう。暗闇の中へ俺の知らない所へ……。ーーさようなら龍一。俺はお前のクローン人間を作り出して、お前とクローンと世界旅行へ繰り出すつもりなのだったんだ。ノーベル戻り一躍大金持ちさ…君はライト兄弟というのを知って居るだろうか。あんな風に空を飛べたらいいと思ってしまった。飛びたかった…お前と……。でも現実は飛べない…雲の彼方へもう行きたい。

 もう死にたい。死にたい…俺のことは探すなよ。俺は自殺します。しかし龍一お前は生きろ生きろ着て行きて行きまくれ…俺が運があって生きてたら、飛ぼうぜ!先に雲の彼方へ行って居る…後から来いよ。



  思想の答え

病院に居る間毎日毎日が平凡と、精密検査だった…毎日先生に来てもらい看護師さんが、注射をうち、うとうとと、また眠る。静かな音楽だけ聴いて、眠る。

「何も考えてはいけないのか。。」

と自分は、思って居た。考えられないのは脳の転換だからである。考えをきつく止められて居た。刺激を与えないーー。これが生活のリズムをだった。

俺の病気は、俺自身の重みである。癲癇という病名だが、精神的なものと、肉体的なものとに分かれて居るが、その精神の時の方に近いのが、俺の病気であるらしい。

情念とは疑惑の事で、大将感情とは知的感情を主に主に意味する。大将感情のなかには、真実、善意、美的……etcとあるが、それを含めて情操と云う。どれも大切な心の知的感情である…あくまで精神が、細やかと云う意味の人間だそうだ。よく言えば、感情が多くきめ細やか、悪く言えば神経質…ちょっとした事でも気にかかると云う点だ。俺は神経質だからなってしまい……癲癇病になってしまった。つくづく運が悪いと思ってしまった。

 感情の転移から感情の推移そして感情の放散へと感情が働いた時一つの情念が生まれて、いろいろな情操へと生まれ色々な情操が多く働きかける為に、状況への適応と頭の働きが鈍る。その為に結果としては、自然的欲求と精神的欲求が多く生まれて、それが満たされないので、幻覚や幻影を見るらしい…例えば、此処に、ぐちゃぐちゃなになた紐を解こうとする…人はそれを解こうと思い始める…これが欲求で、解こうとすると思い始める。これが欲求で解こうとすると、紐がどこで、こんがらがって居るのか気づきそれを解こうと思い始める。これが欲求で、解こうとすると紐が何処で、こんがらがって居るのか気づきそれを解こうと思い始める。これが欲求で、解こうとすると、紐が何処で、こんがらがて居るのか、気づきそれを、どう解こうか迷う。これが疑惑である。けれどもしにまま今の紐は渾然と、目の前から、消えてしまうと、欲求が残されないまま、今の疑惑まで残って居てしまい、此処で別にいやと云う精神の人ならば話は終わるが、その逆の神経症ならば、深いかな意味へと落とされたようになり……癲癇になりうるそうだ。

 傾向的秩序とは、個体「つまり自分」がずれた方向へ向かった為と言える。病気が進行すれば、ノイローゼや感情の鈍麻になり、それこそ、大変になるそうだ。説明はそのくらいにして、俺の本当の原因は、環境のせいでもあったらしいが……。現に幻覚を見てる時は、疲れて居る時と、色々悩んで居る時であった。

「些細な原因はや、出来事悩みは、君の精神では持ち、答えられなくなり、すぐにボロが出る。だからゆっくりと、休みあんまり深く考えぬこ事」

「あなたは今あで考え抜いた、結果を自分では弾き出していた。兄弟の関係や、正男の妙な実験。妹の事など、あなた自身の疑惑や思想もあるだろうが。これは全て運命に過ぎない。誰もこうなろうとは思わずこうなってしまったのは、全てあなたのせいでもない。運命だった。それを、あなたは、理性で片付けようとしていた。」

こうまでも言った。

「疑問や疑惑は誰でも生まれるものさ、君の場合いはちょっと複雑だったのと、内的感情があったためだなのだ」

先生は親切に

「今はあなたは、ゆっくりと何も考えずに過ごしなさい…はっきり云うと、過労でしょう。あんまり働いてはいけません」

俺は叫んで居た。

「先生!!」

先生がなんだか、大きな翁神様に見えたからだった。自分が小さく小人に見えた。

「俺は……一体……」

「運命に流されて居たのです…本の今まで……自分を見失って居たのです」

「先生」

大きく頷いて暖かい日差しが、目の前に広がったみたいだった。

「運命がどうなろうとあなたは生きて居ます」

そう言うと枕元にあった遺書を破り棄てた。

「こういうことはいけません。誰もあなたのせいではない。」

「でも俺は辛かった」

「だからと言って死んでどうなるのです」

俺は先生の意見を聞かずに吐き捨てるように、

「俺はただ、死にたかった。死ぬと言うのはただのきっかけです。全て俺自身にとって既に死んで居たのです!!」

俺は喚いた。俺は信じられるほど大声で、喚き散らして居た。

「それがあなたの思想ですか?それがあなたの運命に対する答えというわけですか……。そうですか……ならば言います。死んでどうなるわけですか?あなたの思想の未来はなんですか?」



  エピローグ


淡い思想

人生というものを真剣に知った為だろうか怖い。

人間というものを知ってしまった為だろうか怖い。

こっけな時間もつかの間、家族の中で自分が笑う時。

運命が破滅へと結びつけた。

ぐちゃぐちゃなどろどろな人間模様。

こんな中でニコニコ笑って居たのだのだろうか?

なんの為に……。

どうしようもない不安の中で人間を見る時人は運命を知り……

自分時自身もやがて……散る

影の中で揺らめきながらーー理性人になったから。

理性人の理性人によって理性人とはーー?

18.11.4矢萩龍一(日曜日)

家のパソコンからエアコンを付けて、明日になりそうなと時刻を迎えそうになりながら、この詩を綴る。


完了









もう今となっては、大学に通えないと分かり、(脚悪いためです)だからけじめのために残しました。自分にケジメをつける為です。本名は太田恵子おおたけいこ学生番号は、901−254771−3人間と文化専攻。放送大学生4年生。理由は、変形性関節病に両脚なってしまい、学校に通えなくなったので、創作活動していました。3年間ぐらいです。参考文献はあったんですが、無くしてしまいました。すいません。勉強して書きました。

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