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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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山龍討伐一日目(16)

 ちなみにだが、探索が専門のギルドでも解析に手間取るほどの『結界』をライアには無効化できた理由を聞いてみると「存在する次元が違うから」というよくわからない説明をされた。


 この世界が川の中だとすると、ライアは川の上から眺める存在で、結界によって川の流れがどれだけ掻き乱されようとも、そもそも川に入っていないから影響を一切受けないということらしい。

 通常、地上から水の中には限定的な影響しか与えることができなかったが、今のライアは『想力による解放』によってこの世界に顕現していて、いわば「片手を突っ込んだ状態」になっているらしい。


 なるほど。 よくわからないことがなんとなくわかった。

 というか、ライア自身にも現状が完全に把握できているわけでは無いらしいので、自分達にわかる物でも無いのかも知れない。


 ということで、『探索ギルド』の人や白黒姉妹(クロシロ)には「なんかよくわからないけど、大丈夫みたいです」みたいな説明をするしか無かったのだけど、みんな「妖精なら、そういうこともあるか」って納得してくれたし、まあ、自分もあまり気にしないでおくことにしよう。


 それにしても、この世界の妖精って一体・・・。


 妖精について双子や『探索ギルド』の人から話を聞くと、戦闘能力は低い方で、個体差は在るものの大まかに

 妖精 < 魔獣 < 魔族 < 竜族 < 神族

 と言った感じで順位付けされている。

 つまり、強さで言うと『魔獣以下』の存在らしい。

 うん。 ということはやっぱり、あの二人(マテラとライア)は妖精じゃねえわ。 だって、魔獣を普通に瞬殺していたし。


 ちなみに、他の特徴としては「いろいろと便利な能力を使える」ということで、便利な能力を使える順に並べると、

 竜族 < 魔獣 < 神族 < 魔族 < 妖精

 みたいな認識っぽい。

 うん。 あれ、もしかしてあいつら(あの二人)、妖精かも・・・。 だって、すげぇ便利なスキルを色々使えるみたいだし。


 そんなことを話しているうちに、集落が見えてきた。

「やっぱり〜、チシロさんの言う『村』は~、私たちの向かっていた拠点のことだったね〜」

「アタシ達は一足先に中に入って状況を説明してくるだぞ☆

 ついでに、みんなのことも説明しておくんだぞ☆」


 白黒姉妹はこの拠点の人たちと面識があるようなので、先に二人が戻って状況を説明してくれるようだ。

「ありがとうございます。 それでは自分たちは、この辺りで待っていることにします」

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