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山龍討伐一日目(幕間1)(6)
「助かりました、ガストフさん。 危うく、自分で出した天空城に押しつぶされるところでした」
「30分は時間稼ぎできるんやなかったんかい・・・。
まあ、それはええとして、これからどうすんねん?」
まあ、結果的に目くらましにはなったと思うので、良しとしましょう。
おそらく今頃は、瓦礫を掘り起こして私の死体探しでもしているでしょう。
それはそれとして、そうですね。
「敵にあれだけの手練れがいるとなると、さすがに計画を練り直す必要が出てきます。
一度、テンキさんとラビさんも交えて話し合いをしましょう。
考えはあるのですが、詳しいことはその場で話します」
「あいよ! そうやろうと思って、テンキとラビには連絡入れといた。
二人とも今の所、特に収穫はないらしいが、精霊車に戻って待っとるらしいわ」
「準備がいいですね。 さすがです。
それでは、私たちも急いで戻りましょう」




