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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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転生生活三日目(7)

 「それではまず、想力を色々使って実験してみましょう」ということになったので、ひとまずは手持ちのものに対して想力を使ってみることにした。

 ちょうど、手持ち(フードの中)には武器がいくつかあり、どうせ自分では使い物にならないことは実証済みなので、このさい実験材料にしてしまうことにした。

 手頃なナイフを取り出し、想力を込める前に一度鑑定してみる。

<<バトルナイフ>>

 切れ味:12

 耐久値:100/100

 概要:

  ・量産品のナイフ

 耐久値については、ヒットポイントみたいな感覚で、使うたびに減っていくらしい。

 スライムを何度も切りつけたんだけどなぁ・・・。 すり抜けてたもんなぁ・・・。


 愚痴を言っても何も変わらないので、これぐらいにしておこう。

 お守りを鑑定した時にはあった、想力を解放させるボタンはなかった。 多分、そこそこの想いがこもっていないと、『解放』はできないということなのだろう。

 まあ、『解放』する想い自体が存在しなければ『解放』出来ないというのは当たり前といえば当たり前か。


 さて、早速これに想いを込めるわけだが

「『想い』って言っても、どうやって込めればいいんだろう・・・」

「さあ・・・。

 ですがチシロさま、『想い』というぐらいなのですから、なんかこう、心を込めながら『がんばれー』って、応援すればいいんじゃないでしょうか」

「さあ、チシロさん・・・ナイフを、その、応援してください!」

 マテラもラビも、何を言っているのやら・・・。

 まあでも、他にどうすればいいのかも思いつかないし、試してみる価値はあるのか?

「がんばれー(棒読み)。 ちょーがんばれー(棒読み)」

「っぷ・・・。 いや、ごめん」

 おいテンキ、今お前、笑っただろ・・・。

 自分だって、「なんか変なことをしてるなぁ」って自覚はあるんだよ。 気にしてんだから笑うなよ。

 と思っていながら1分ほど続けていたら、マテラが「チシロさま、ステータスに変化が見られます。 見てください」と、大興奮している。


 マテラが出してくれた鑑定結果を見てみると、

<<バトルナイフ(想力付与)>>

 切れ味:12 +3

 耐久値:100/100 +20/+20

 概要:

  ・量産品のナイフ

 [想力 解放]


 あんなので良かったのか・・・。

 そして、わりとすんなり現れる「解放」のボタン。

 ボタンが出ると、なんか押したくなるよね!

 どうせ実験だしね! 別に、失敗したとしても、一本3Gぐらいのナイフだしね。


<<「バトルナイフ」に込められた 想い が解放されました>>

 なんか、気付いたら押してた。 後悔はしていない。

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