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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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転生生活三日目(5)

「それなら、『チキュー』について、調べてみます・・・」

 ラビはカバンから一枚のカードを取り出すと、ステータスカード何やら操作を始めた。

 地球のことを検索して調べてくれているらしい。

 しばらくすると、検索が終了したのか、『地球チキュー』の情報が載っている画面が現れた。

<<チキュー>>

 技術レベル:120/500

 文明レベル:320/500

 文化レベル:8/10

 備考:

  ・該当の世界には異能力が存在しない。

   そのため、転生システムによって獲得した能力をうまく活用できない人も多い。

   ※稀に『ゲェム』というシステムでシミュレーションを行っている者もいるようで、そういった者は高い適応力を示す場合もある。

  ・異能力技術に頼らない分野での技術力に関しては、平均よりも高い水準にある。

  ・転生ボーナス(ステータス、転生特典など)が平均よりも多い傾向が見られる。


 ステータスの「/」の右側の数値は、項目ごとの上限で、例えば「技術レベル」の場合、最大は500で、地球の技術レベルは120ということになるらしい。

 技術レベルとは、その世界に「どれだけの技術があるとされているか」を数値化したもので、備考にも書いてある通り「異能力技術を含めた技術力」になる。

 そもそも、この情報が更新されたのは30年以上も前なので、基本的にこの情報はあまり当てにならないらしい。


 むしろ、注目すべき備考欄の「転生ボーナスが多い」という点になるらしい。

「転生ボーナスといえば、チシロはどんな感じでステータスを割り振ったんだ?」

「いえ、それが、そのことで少し困っていまして・・・」

 テンキとラビに「基本的な戦闘能力に()()()ステータスを振らなかったせいか、戦闘力が「はなしにならない」レベルになってしまった」ことを説明する。

「そうなんですか・・・。 ちなみに、チシロさんはどんな風にステータスを振ったんですか?」

「あ、はい。

 一応、『想力』という項目に多めに割り振っています。 それはもう、()()に」


 「極振りしている」という事実をぼやかしているのは、卑しい気持ちがあるわけじゃないんだ。

 ただ、「変な奴」とか、「かわいそうな奴」って思われるのが嫌なだけで。

 まあ、嘘はついていないわけだし? 聞かれたことに素直に答えているとも言えないわけだけど。


「『想力』かぁ。 あまり聞かねぇな。 ラビちゃんはわかる?」

「多少、ですが、詳しくは・・・。 こちらも今から調べてみますね」

 そう言って、またカードを操作して、今度は『想力』の概要が載っているページが表示される。

 ちなみに、ラビの持っているカードは転生担当者に支給される特別なアイテムで、転生者にとって有益な情報のほとんどにアクセスできるらしい。

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