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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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転生生活三日目(3)

 宿を出て、集落の中心にある広場に着くと、アウラは一枚のカードを破り捨てる。

 

 煙と共に現れたのは見たこともない乗り物で、一体どういう仕組みで動くのか気になっていると、テンキさんが物珍しそうに呟いた。

「おっ、精霊車か。 今時珍しい」


 テンキさんによると精霊車は『精霊力』と呼ばれる力を使って稼働する乗り物で、10年ほど前に発明されたものらしい。

 発明当初はマニアな客や一部の金持ちが使うことはあったが、2~3年ほど前、より低コストで便利な乗り物が開発されてからはほとんど使われていないらしい。

 そんな歴史を聞くと、アウラ自身も「へぇ〜、最近は便利になったんですね」などと言っていた。


 転生者のテンキさんの方が詳しいぐらいだから、「もしかして、アウラも転生者なの?」と聞いたところ、特にそういうわけではなく、アウラは生まれも育ちもこの世界の、いわゆる『原住民』で、隠居生活が長かったせいで世間に疎いだけらしい。


 精霊車の入り口を開けて中に入ると、空間拡張系の魔法でも使われているのだろうか。

 10人以上がゆったりとくつろげる空間が広がっていた。


「目的地を設定しましたので、一時間ほどで到着します。 それまでは自由にしていてください」

 全員が車に乗り込み、最後にアウラが扉を閉じると浮遊感を感じ、窓から見える景色が動き始めた。

 速度的には自動車と同じぐらいだろうか。 森の樹木よりも高い高度を進むため、障害物はなく、目的地まで一直線に進んでいるようだ。


 一時間ほどかかるということで、特にすることもないのでテンキやラビにこの世界のことをいろいろ聞くことにしてみよう。


 特に、ラビは転生担当をなんどもこなしていて、転生者へのアドバイスには慣れているようだし、テンキには転生者の先輩として、いろいろと教えてもらいたいものだ。

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