表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

384/696

黄金戦争(65)襲名戦争・個人対戦(二日目)(10)

 というわけで、個人戦二日目、午後の部が始まった。

 午後の対戦相手は『Bランク』『B+ランク』『Bランク』『Cランク』と、どちらかというと低ランクの冒険者が多かったけど、これは対戦者の抽選は冒険者ランクと関係なくくじ引きで決められたことが理由なのだろう。

 それに、冒険者ランクが低いからといって油断をしてもいいわけではない。


 『ギルド』などからクエストを受注する際は冒険者ランクによって受けられるクエストが制限されることもあるけれど、『ギルド』以外にもクエストを募集している団体は多く存在している。

 そういう団体にとっては、冒険者ランクはあくまでも指標で、独自の試験をこなした者だけが仕事を受けられる制度があったり、討伐系のクエストであればあくまでも成功報酬という形にすることで発注側のリスクを軽減したりしているらしい。


 それに、一度でもクエストで目立った活躍をできれば、低ランクでも巨大ギルドの専属冒険者として雇われる場合もある。

 そうなってしまうと、もはや冒険者ランクなんて必要ない。

 資格取得に挑戦して失敗してプライドと評判に傷をつけるぐらいなら、「必要ないから」と言って試験を受けすらしない人も多いのだとか。


 そんなことを考えていたら自分たちは闘技場に転送された。

 対戦相手に低ランクが多いから、観客の数は減るかと思っていたけど、そうでもないみたい。 というか、むしろ増えてるような・・・。

 耳を傾けてみると「オン様ー! 応援していますー!!」とか「おい! オンクガネ! なんだそのふざけた格好は! 貴族気取りか!?」とか「あれはオンクガネっていう、この俺が今一番注目している冒険者なんだぜ」とか「オンクガネ? ああ、あいつ、俺の親友(ダチ)だから!」とか、自分(オンクガネ)に対する噂が飛び交っていた。

 ちなみに最後の『自称:親友』に見覚えは無い。 他の誰かと勘違いしているか、記憶に障害を持っているんだろう。


「おはようございます! 今日はよろしくお願いします、オンさん!」

「え、ああ、はい。 よろしくお願いします・・・」

 しばらく待つと、対戦相手も転送されてきた。

 20代ぐらいの若者で、自分の姿を見るなりいきなり先制で挨拶をしてきたから、思わず返事をしてしまった。

 これは、何かの戦術なのか? 挨拶をすることで相手に攻撃を躊躇させるとか?

 それとも、大勢の観客がいる状態を生かして、自分のイメージアップの戦略に利用しているとか・・・?


<<チシロさま、あまり深く考えると相手の思うツボかもしれません>>

<<うむ。 相手を見る限り、そこまで深くは考えていないようにも見えるな>>

<<それよりもチシロくん。 刀を抜いて戦闘モードに入ろうよ!>>

「そだね。 よっと・・・」


 精霊力の鞘から刀を抜いて、そのまま両手に持ち替えて刀を中段に構える。

 精霊力は、鞘の状態で残しておいても邪魔になるだけなので、せっかくだから再び鎧の形にして自分に装着していって・・・。


「すごい・・・、そんな演出があったなんて」


 対戦相手は自分が一瞬のうちに鎧を装着したのを見て、目をキラキラと輝かせている。 アニメの変身バンク的な何かと勘違いしたのかも知れないがこちらとしてはそんなつもりもなかったわけで・・・。

 というか、観客も自分の変身シーンを見て「おおー!」とか感心してるけど、恥ずかしいからやめて欲しい・・・。

 中には「俺も今度、真似してみよう!」とか「ポーズを決めて変身すれば、さらにかっこいいよな!」とかいってる人がいて、自分たちでやる分には構わないけど、頼むから自分の真似をしたとは言わないで・・・・。 いやマジで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ