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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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転生生活二日目(10)

 ともあれ、この街にギルドの拠点を置く許可をもらうことは無事に完了したことになる。

 手順はいつものごとく単純で、村長さんの『村長カード』とアウラの『ギルドカード』を重ねてあーだこーだしたら完了。

 何でもかんでもカード化すればいいってもんじゃない気もするが、まあ便利なので良しとしよう。


「チシロさん、マテラちゃん! これでこの集落、いいえ。 この”街”は『黄金』のホームタウンになりました! これからさっそくここに、『黄金』の本部を作りましょう!」

「これから!? チシロさま、あの雑巾、もう日も沈みかけてるこの時間から建物を建てはじめるつもりですよ!?」

「マテラ、いいかげん『雑巾』はやめなさい。 それに多分だけど、魔法でパパッと作れるんじゃないかな・・・。 ほら、アウラがカードを取り出した。 あれを破れば多分建物が・・・」


 アウラは、あらかじめ場所に検討を付けていたのか一直線に宿の近くの空き地へ向かう。

 確かにこの場所ならば、結構な広さが確保されているし村人たちの集まる広場のすぐ近くでもある。

 将来的には引っ越すことも考えるとしても、一時的に拠点を立てるのならばちょうどいい場所なのかもしれない。


 アウラは、どこからかカードを取り出して、そのカードをやぶこうとした瞬間・・・。


「おうおう嬢ちゃん! 気がはやいねぇ。 だが、その心意気は気に入った!」

「だがいくらなんでも、たった二人で建物を建てようてのには無理があるだろっ!?」

「そうそう。 『黄金』だっけか? もう『黄金』はこの街のギルドなんだから、水臭いことを言わんでよろしい!」

「まってろ! 今から余っている材木を持ってくるぜ!」

「設計はこの村一番(ただひとり)の建築家である、この俺様に任せときな!」

「ふん。 わしが手伝うのはお前のためじゃなくて、村の発展のためなんじゃからな!」


「・・・・・?(余計なお世話なんですが?)」


 アウラは、盛り上がる村人たちを見て何か言いたそうな顔をしている。

 そんなアウラをほったらかしにして、今度は村人が集まってかってに作業が始まった。

 タイミングを見失ったアウラは呆然と作業がすすむのを眺めている。


「と、いうわけや! 村人総出とはいえ、数日はかかるやろ。 その間はうちの宿に泊まっとき。

 安心せえ、宿代はおまけしといてやるから!」


 いや、気持ちは確かにうれしいんだけど。

 なんていうか、たぶんそうじゃない。

 ・・・何事も、ほどほどが一番。 そういうことか。

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