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クエスト(7)

「次に解析の結果ですが、薬草としての効果が認められそうなのが7本ありました。

 そのうちの5本は大したことがなかったのですが、良質と思われる薬草が2本ありました。

 これは推測なのですが、先ほどの薬草と合わせて全部売れば、それだけでおそらく2Gほどにはなりそうです」


「2Gって、宿代にも届かないのか・・・」

 ちなみに宿代は、「1泊ごとに3G、加えて初回のみ登録料が10G必要」という、決して安くはない料金である。


 今日は薬草の採集を始めたのは午後からだったから、丸一日かけたとすれば理論上は2倍の4G稼げるのだが、それでも単純計算で元を取るのに10日かかる。

 宿代以外にも生活費はかかるだろうから、下手をしたら赤字になる可能性も・・・。


「次に、薬草ではないのですが、強い毒素を持つ草が10本ほどありました。

 これは、売値的にはどうなんでしょう。 よくわかりません」


 ただマテラが言うには、毒抜き自体は難しいことではなく、毒自体にも使い道はあるため、一定の需要はありそうだが、それでも薬草より高く売れると言うことは無いだろう。


 そして残りの草は、回復効果も毒のこうかも無い、まさに毒にも薬にもならない『ただの草』ということだった。

 マテラも「後で捨てておきましょう」と言っているあたり、本当に使い道はないみたいだ。


「チシロさま、提案なのですが、薬草をただ売るのではなく、『薬の生成』を試してみませんか?」

「薬って、素人が作っても大丈夫なの? それに自分には薬を作る知識も道具もないんだけど・・・」


 それにそもそも、自分だったら素人が作った薬なんて危なそうで、使いたいとは思わないし・・・。


「大丈夫ですチシロさま!

 道具は宿屋などで借りられるそうです、サポートブックにも基本的な調薬の方法が書いてあります。

 それに何より、サポートブックにも『はじめのうちは、薬を作って売ると良いでしょう』って書いてあります!」

「お、おう・・・」

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