表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

178/696

街(2)

 対応してくれたお兄さんに「聞きたいことがあるんですけど・・・」と尋ねると「その前に、情報料の3Gを頂きたいんだけど、いいですか?」と言われた。

 情報屋のシステムは、どんな些細な情報でもまず初めに3G支払い、そこから情報の内容に応じて追加料金を払うというシステムになっているらしい。


 3Gと言ったら、約3000円ということになる。

 つまり暗に「3000円以下の価値しかないような情報は自分で調べてください」ってことを言いたいのだろう。

 もしくは「宿探しぐらいの内容だったら、わざわざ情報屋に来ないでください」ってメッセージなのかもしれない・・・。


 まあ、今更引き返すのもそれはそれで「初心者丸出し感があって恥ずかしいな」って思ってたら、マテラがローブの内側を移動して自分の手に3Gを渡してくれたので、それをそのまま、あたかも「用意してましたし? 別に、ちょっと出すのを忘れてただけですし?」という感じで何事もなかったかのような顔で手渡した。

 いや、別に強がるつもりは無かったというか、そもそもそんな必要すら無かったんだけど、マテラがあまりにも自然に貨幣を手渡してくれたので、ついノリで出してしまった。


 実際は内心冷や汗ダラダラだったりする。



 3Gを手渡された情報屋のお兄さんは「今時現金って・・・そりゃありがたいけど・・・」と呟いていた。

 そうか、現金じゃなくてステータスカードの電子マネー(?)機能で渡すのが正解だったのか・・・。


 ちなみにマテラは基本的にフードの中やローブの内側に隠れていてもらうことにしている。

 別に情報屋を疑っているわけではないんだけど、逆にいえば信用しているわけでもない。

 マテラの様子を見られて変なうわさを『情報』として売買されるかもしれないと思って、要するに念のためだ。


「それでお客さん、聞きたいのはどんな情報ですか? 現金でいただきましたので、多少はサービスもできますよ」

「ええ、いえ、まあ、自分はこの街に来たばかりなので、街の情報を・・・オススメの宿なんかの情報を教えて欲しいんですけど・・・」

「オススメの宿・・・。 それだけですか? 他に何か聞きたいことはないんですか?」


 情報屋のお兄さんは「お金を受け取った分は役に立とう」と考えているのか、他にも情報を提供しようと「こんな情報も提供できますよ」と色々と小出しにしてくる。

 まあ確かに、宿の情報を聞くだけで3000円というのでは高すぎるし、こちらとしても聞けることを聞いておいてそんはないんだけど・・・。



「う〜ん・・・。 いや、やっぱり今のところ特には・・・。 あ、そうだ。 でしたらこの街のオススメのお店の情報とかも教えてもらえますか?」

「別にいいですが・・・。

 そういう情報は情報屋で聞いてもあまり当てにはなりませんよ?

 情報屋ってのは情報を売り買いするだけじゃなくて、宣伝や広告の代行もやってますから。

 ですから、悪質な情報屋の場合、賄賂の金額だけで判断する人もいるぐらいですからね。

 まあお客さんの場合、お金を払ってますので一応本当のオススメを教えるつもりではあるんですけど」


 つまり、この世界では情報屋の裏金取引はある意味「当たり前」のものとして考えられているらしい。

 このお兄さんもお客さんにはできるだけ客観的な情報を伝えるようにはしているらしいけど、それでも例えば同じぐらいのレベルの店が二つあった場合、最終的な決め手はどうしても金額で決まってしまうらしい。


「ということなので、まず宿の情報ですが、オススメの宿については一応教えておきますが、判断は自分でしてくださいね。

 それと、折角なので私なりのですが『宿の選び方の基準』も教えておきます。 よかったら参考にしてください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ