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幽霊兄ちゃんのゴーストライフ  作者: ハーフィ
第一章 幽霊化
3/3

幽霊って魔法使いですか?

題名がダサいなぁ。

自称、冥界の使者さんは僕を見つめた。


「幽霊になるというのはな。うーむ、この原理は簡単に言うとだな」


それから使者さんの説明は僕の頭でも理解できるようなものだった。


つまり、


人間というのはこの世界で普通に見える肉体があり、


普通は目に見えない霊魂がある。


肉体が死ぬと霊魂は肉体から抜け出し、あの世へ行く、と・・・。


ありがちな話しだし、前述したとおり僕でも理解できた。

次に述べるのもまあまあ理解できる。


「そこで、この世の未練・・・つまりこの世界に留まろうとする強い意思があれば、魂が残る事も多い。

強ければ強いほど、なおさら、な」


「幽霊の体だと浮くことができる。こんな風にな」


フワフワと使者さんは浮いた。ちょっとびびる。


「うわ!あんたも幽霊なのか?」


「同じようなものだと思ってもらって構わない。ほれ、お主もやってみ」


自分の体を浮かせる、そのままのイメージでな、という使者さんの助言通りにして見ると僕の体がふわっと50センチ程浮かび上がる。急に高くなって驚き、下を見てみると意外と地面と離れてたから慌てた。


「うわ、うわわ!これどうやって降りるの!?」


「普通に、だが?」


あんたにとっては当たり前かもしれないけど、僕にとっては初めてなんだよ!

普通に、と言うあたり、同じようにイメージでやるんだろうけど!


ついでにちょっとした実験でどれくらい浮かべられるかやってみた。


「ひ、ひぃ!助けてぇ!」


飛びすぎた!ビルとかが随分下に見える。今、目の前では鳥が飛んだ。

今度は降りようとしたが、自由落下するよりも速く落ちる。


「うお!」


幽霊だからか衝撃はさほどない。


「・・・なにやってるんだ」


使者さんが呆れた表情で立っている。


「これ怖い!」


「その内慣れる」


にべもなく言われた。


「そもそもあんた何なんだよ!冥界の使者ってのは新米幽霊の教育係なのかよ!」


「その通りじゃが?」


そうなのかよ。


「さて、次は物を持ち上げることだな。その前に霊力と言うモノを説明しておこう」


霊力とは曰く、


一言で至極簡単に言い表せば魔力。


「幽霊には全員、体内に霊力が備わっておる。この霊力を使って様々な事ができるのだ。

手に霊力を集中させて物に触れれば普通に触ることができるし、慣れると人間だったころの様に自然に物を蹴ったり持ったりすることができるようになるぞ」


なるほど、さっきから感じるキラキラとしたものはそれだったのか。言われた通り、手にソレを集める感じで、その手で近くのゴミ箱を持ってみた。


普通に持てた。たまたま近くにいた人が僕の方を見てビビっている。


まあ、そちらから見たらゴミ箱が勝手に浮いているように見えるだろう。驚かしてすみません。


「そして、それが一般的にポルターガイストと呼ばれる現象じゃ」


ああ、そうだったのか。怪奇現象って案外単純な正体だったんだな。


「そして次はこれじゃ」


使者さんの手から火が出た。


「おお!それも霊力ってやつなのか?」


「その通り、霊力を手に集めて炎のイメージをすればでるぞ」


さて、早速


ボン!!


「わお!!」


「む!」


想像以上のでかさの炎が出た。


「・・・驚いたな。初めてでそこまでの大きさの炎を出せるとは。元からの霊力が高かったか」


・・・すぐに火を消した。なんか使者さんの話だとほんとに霊力ってのはファンタジーでいう魔力みたいだ。


「ちなみにそれが人魂と言う奴じゃ」


ほんとに火なのかよ!!


人間の魂とかそのあたりかと思ったわ。


「火以外にも、氷を出したり、電気を操ったりもできるぞ」


ほんと魔法かよ。


「それらはおいおい教えておこう。ああ、そうついでに霊力が切れれば力が抜けて活動に支障が出るから注意しろよ」


「ますます魔法!」


どうやら幽霊の世界ってのはファンタジーと同意のようです。


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