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幽霊兄ちゃんのゴーストライフ  作者: ハーフィ
第一章 幽霊化
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幽霊になりました

二話目です

僕は好島正鷹(このじま まさたか)。16歳。高校二年。


現在高校生。妹が一人いる。男。顔立ちは妹曰く「私にとっては東方○起ぐらいかっこいいよ!」とのこと。

オーケイ、大丈夫。記憶は問題ない。


問題がありすぎるのはこの状況みたいだな。


僕の足元に血だまりの中に倒れている少年が一人。


何を隠そうこれは僕であるようだ。

そしてその傍にいるのは妹の里香だ。かわいい妹である。


ところでその問題ってのが特にそこに倒れてる『僕』なのだ。

これが『僕』なら今ここにいる僕は何だ?

いや、ついさっき幽霊という結論が出たじゃないか。

待て、それはまだ早計だ。まずは現場検証だ。

僕は近くのゴミ箱に手を突っ込んで見る。・・・・すり抜けた。

ほんとに幽霊って透けるんだなー。

あれ?じゃあ、床は透けないのか?普通に立っているが。

とにかく、僕は本物の幽霊だと分かった。



うむ、これはどういう反応をすべきだ?

泣きわめいて嘆くべきか?それとも一度倒れてる身体の中に入ってみるべきか?


後者の可能性を閃いた僕は今だ僕の死体にすがって泣いている里香を横目に死体と大体同じ格好になるよう自分の体を重ねた。


しばらくして立って見る。


変化なし。


僕は死んだままだ。


ふうむ、なんだか妙に落ち着いてるな。

これは諦念か。あるいは現実を認めていないだけか。

いや、混乱してるのは間違いないんだが、何だが状況が状況だけにいろいろ素通りして冷静になれるというか・・・。

あーもういいや、とりあえずやれることやっとくか。

「おい、里香!実は僕ずっとお前の事好きだったんだぞ!いつも洗濯してあるお前のパンツ嗅いでたし、いつ夜這いしようか思ってたんだ!」

僕は里香に話しかける。

聞かれたらさすがの里香でもひく様な内容を。(ちなみに作り話だ)


「お、に、っいちゃん、うぇぐ」


幸いと言うべきか聞こえなかったようだ。


というかさっきから泣きっぱなしだから僕の制服が濡れているのだが。それだけならまだこっちまで泣けるのだが鼻水までつけられるとさすがに顔をしかめる。


ってもう死体だからいいかも。

そこで、ふと周りを見回した僕は一人の男が向こうに走っていくのを見た。


あの人、僕のこと殺した人じゃん。逃げてるけど捕まえなくていいのか?

周りの人は僕を殺した殺人鬼(自分で行っても妙だが)に怯えているか、同情と憐れみの視線を送っているかだ。


遠くから聞きなれたサイレン音と赤色のテールランプが見える。


警察と救急車だ。もう手遅れなのにわざわざ誰かが呼んでくれたらしい。

ほんと、僕はもう死んで幽霊にまでなってるってのにね。



そして、僕は自分の死体が救急車に運ばれ、妹も付き添いに乗り、去っていくところまでをただ呆然と見ていた。

できることもない、何をすべきかも分からない。


だからかつて自分だった者(・・・・・・)を見ることしかできなかった。


警察は(僕の)殺人現場の周りにロープを張り巡らし、(僕の)死体の周りにドラマでよく見る、テープで人型とるやつやってた。


なあ、これ、僕が主要人物なんだよな。被害者として。

ほんとやな感じだな。

こういうのが僕の目の前で行われている。町規模でいじめられてるみたいだ。



「ふむ、そなたが新米の幽霊か」


え?


今、誰に言ったの?


僕は辺りを見回す。すると明らかに他の人たちとは気配が違う、妙なオーラが漂っているとさえ言っていい美しい顔立ちの女性がいた。


大体20歳前後だろうか。昔の人が着るような華やかしい和服を着ている。豊かな長い黒髪を垂らし、僕を見つめていた。


「お主、死んだのじゃろう?まあ、短い人生ご愁傷様。これからは新たな人生が始まるからそのレクチャーをしに来たぞよ」


「いやいや、ちょっと待て。あんた何者?」


「ああ、私は冥界の使者、とでも言っておけばいいかのう」


冥界って。まあ、幽霊がいるんなら冥界もあるだろ。


「混乱するのも分かるが、今は私の話を聞け」


そして、自称、冥界の守護者は話し始めた。



うーん、ぐだぐだだなあ・・・。

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