プロローグ
初投稿です。拙いところはご容赦ください。
何もないですけど?
それが最初の僕の感想。
いや、思い出そう。確か……
確か、ゲームやマンガが好きなインドア派の日本の高校生で……あれ?名前は?家族関係や友人関係もあやふやなんですけど?
でも、嫌な呼ばれ方していたのは、はっきりと思いだしました。泣きそうです。
「お前は、死んでいる」
そっか。死んでいるのかぁ……って、えぇ?
なに?どういう?だれ?
「さすがに混乱するか。まぁ、普通の反応だ」
そりゃ、混乱もしますよ。でも……死んでいるのなら、今の状況も納得するしかない……のかな?
「そうだ、諦めろ。だが、次のステージがある」
成仏できないの?え?次のステージ?地獄行きとかいうオチ?
「?が多いな。しかし、現世など地獄と同じだと思わないかね」
……哲学?
「違う……が、違わないか。本当は次などではないがな。今回は……あぁ、これ以上は言えん」
意味がわからないのですけど?
「だろうな。理解する必要はない。こちらの勝手だ。向こうでは自由に……生きていけるのだろうか?」
まさかの?返し!
って、僕は誰と話しているんだろう?
そもそも……体は動かないし、自分の肉体も実感できない状態で、冷静な方だと思うんだけど、異常じゃない、これ?
「動かないのは当然だ。それに記憶の一部欠損もな。生への執着が薄いのも、その為だろう」
答え、ありがとうございます。でも話し相手が見えないのはどうして?
「次元が違う。その説明、本気で聞きたいか?」
……遠慮します!
「賢明な判断だと言っておこう。さて、これ以上の説明をする義務もないしな、そろそろ逝ってもらうぞ」
なんだか不穏な言葉に聞こえるんですけど、僕、大丈夫なの?
「さぁ?知らんな。こちらは送るだけだ」
無責任……って、責める事も出来ないよね。はい、逝ってきます!
「ほぉ……文句は言わないのだな。執着が薄いからだろうが、なるほど……なら、これだけは与えておこう」
いや、言っても何か変わるとは思えないので……え?なにかサービス?
その言葉を最後に、凄まじい速度で意識が遠のいて……あ……ダメだ、これ……答えを聞く前に……
ゆっくり更新していきます。