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5月7・8・9日

火のごとく我はありたし碧空に天狼燃ゆるそのしろがねや(水原紫苑)





強く生きねばならぬ。さう思つた。そして掲出歌を思つた。水原紫苑さんの歌風は凛としてどこか強く、美しい。時代や空間を超越した美しさがある。碧空に燃ゆる天狼。





五月雨は露か涙か不如帰わが名をあげよ雲の上まで(足利義輝)





足利幕府第13代将軍義輝は天下を平和にするため、戦国大名に働きかけたり、武術に励んだり、気概があつたが、下剋上の風潮で暗殺されてしまつた。無念。しかしその生涯には感動と涙がある。柴田勝家・お市夫妻の辞世の本歌。





新しき明日の来るを信ずという自分の言葉に嘘はなけれど(石川啄木)





何故この歌の最後は逆接で言いさしなのだらう。「嘘はなきなり!」と言つてしまへばよかつたではないか。しかし啄木といふ悲しみに満ちた歌を詠んだ人には新しい明日の予感にも何らかの悲しみがあつたのかもしれない。そのことを思ふと切ない。

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