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4月28・29・30日
果樹園に再び満つる花を愛で(フアンロンパイEU大統領)
俳句では夏に近づく日々を「春暑し」と表現する。ところで、俳句は今や世界中の文人が嗜む短詩となつた。EUのフアンロンパイ大統領の掲出句、最近、紹介されたものである。また昨年のノオベル文学賞トランストロンメル氏の作品も俳句のやうと評される。
さしのぼるあさひの光へだてなく世を照らさむぞわがねがひなる(昭和帝)
今日は昭和の日。最近は昭和といふ言葉は古くささといふニユアンスで使はれることが多い。平成生まれの子が大学も卒業し、就職もしてゐるご時世だからしやうがない。皆さまはゴオルデンウイイクいかがお過ごしでしやうか?私は働いてゐます。
のぼりにし春の霞をしたふとて染むる衣の色もはかなし(順徳院)
四月尽。今年の春は遅く、短かつたと思ふ。またわが国は内憂外患が尽きなかつた。それでも巡る季節に新しい希望を感じやうとしてゐる。ゴオルデンウイイク後半も穏やかにうるはしくなりますやうに。