表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の転移オフィス・エンタメ課 〜転移者の数だけ物語がある〜  作者: 猫じゃらし
2人目 使命あり(自称)!中二病炸裂の正雄さん!
7/80

カルテNO2-3 肩こりと魔物と世界の理(たぶん)

村の朝は、静かだった。

ダーク=フレア=カゲミツは、納屋の前で干し芋を焼きながら、空を見上げていた。


「我が右腕が疼いている……世界の理が、また歪み始めたか……」


肩こりだった。


村人たちは、昨日の“封印解除”騒動を遠巻きに見ながら、そっと距離を取っていた。

「この人、干し芋を“神果”って呼んでるけど……まあ、害はなさそうだし」


そのとき──村の外れから、けたたましい咆哮が響いた。


「魔物だーっ!」


村人たちが逃げ惑う中、カゲミツはゆっくりと立ち上がった。

「来たか……我が力を試す時が……!」


魔物は、黒い毛並みの巨大な獣。目は赤く、牙は鋭く、そして──くしゃみをしていた。

「……花粉症?」


カゲミツは《マニュアル・ビジョン》を発動。

『魔物:花粉に弱い。風属性に極端に反応。くしゃみが止まらないと戦闘不能。

好物:干し芋。苦手:中二語』


「ふむ……我が力、風を操る者として、理を正すに相応しい──」


彼は杖を掲げ、詠唱を始めた。

「我が魂よ、風となりて──」


くしゃみが出た。

「へっくし!」


風が巻き起こり、魔物に直撃。魔物はくしゃみを連発しながら、地面に倒れ込んだ。


村人「えっ……倒した?」

カゲミツ「我が右腕が疼いた時点で、勝利は確定していた……」


肩こりだった。


女神様実況(雲ソファより)「くしゃみで魔物撃退〜!風属性、偶然発動〜!世界救済(予定)、まさかの達成〜!」


魔物は、干し芋を一口かじると、満足げに森へ帰っていった。


村人「……なんか、平和になった?」


カゲミツは、空を見上げて言った。

「我が使命は、まだ終わらぬ……この地の理は、まだ歪み続けている……」


村人「いや、もう大丈夫だと思いますけど」

女神様実況「正雄さん、使命完了(自称)まであと一歩〜!でもこの調子なら、次回も期待できそう〜!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ