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女神の転移オフィス・エンタメ課 〜転移者の数だけ物語がある〜  作者: 猫じゃらし
15人目 使命なし! 擬音で世界を駆け抜ける
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カルテNO15-1 ズシャーっと来ました!

転移オフィスは今日もふわふわ営業中。


雲のカウンターの向こうでは、受付妖精が「使命ありはあっち〜、なしはこっち〜、楽しく生きたいはこっち〜!」と踊りながら案内中。

案内板には手書きで「転移希望者はこちら〜!使命あり/なし/とりあえず楽しく生きたい、の3コースあります」とポップな文字が揺れている。


そこへ、ズシャー!という音とともに現れたのは――笹原ミキ、42歳。

地味なスーツにペン型マイクを装備し、まるで擬音の精霊のようなテンポで受付へ。


受付妖精が「使命はありますか〜?」と聞くと、ミキは即答。

「バリバリ楽しく生きたいッス!ドカンと転移、お願いしまーす!」


妖精、ちょっとフリーズ。

「えっ…ドカン?あ、じゃあ“とりあえず楽しく生きたい”コースで〜!」と案内しながら、つい「ズシャー!」と口にしてしまう。


カルテ管理室では、ミキの転移カルテがふわふわファイルに記録される。

背表紙には「擬音型(説明は音)」と手書きで記され、絵文字は爆発、キラキラ、スピード線。

女神様は「この子、字幕が擬音だらけになりそう〜!」と星マークをペタリ。


スキル開発部では妖精たちが紅茶をすすりながら会議中。

「《ドカン詠唱》って、詠唱の最後に爆発音!?敵、絶対びっくりする〜!」

「《ズシャー移動》は…音だけで移動先がわかるって、実況泣かせ〜!」

「《キラリバリア》は…防御なのに演出がキラキラすぎる〜!」

妖精たちは笑いながらスキルを準備し、ふわふわファイルにまとめて女神様に提出。


女神様は「ミキちゃんにはこれがぴったり〜!擬音で世界を駆け抜けてね〜!」と満足げ。

そして、転移ポータル前。虹色の渦巻きがゆるやかに回転する。


ミキは「ズシャー!」と叫びながらポータルへダイブ。

女神様は手を振りながら「いってらっしゃ〜い!字幕スタッフ、がんばって〜!」と笑う。


──その後、女神様は実況スタジオへ。

雲ソファに寝転びながら、巨大スクリーンに映るミキの姿を見て実況開始。


「はいは〜い!始まりました、笹原ミキの“擬音で進む異世界旅”〜!…って、もう“ズシャー!”って移動してる〜!字幕が悲鳴あげてる〜!」

雲のマカロンを頬張りながら、女神様はニヤニヤと実況を続ける。


こうして、笹原ミキの“音で伝える旅”が、ドカンと始まったのだった。

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